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コストコ再販店の経営記 【その6:スタッフぅ】

事業責任者をさがす

今の別事業がある以上、コストコ再販店をひとりで運営する訳には行かない。誰か強力な協力者が必要だ。
社内には、、、いない。募集する?
仕入れや小分けはバイトでもできそうやけど、責任者となるとそうはいかない。コストコの客はよく見るとカップルや家族で来店しており、男性にも人気と勘違いされているが、実は男性はドライバーとして連れて来られているだけに過ぎない。
普通のスーパーの食品売り場にほぼ女性しか見当たらないのも当たり前と言える。
なら、責任者は女性がいいかもしれない。
勝気で明るくて元気、そもそもコストコ好きな女性…そんな人おるか?

スカウト

色々知り合いや関係者に思い巡らせた結果、ひとりの女性を思いついたので電話してみる。しばらくぶりの連絡。
この人は当社の取引先の営業の方で、とても元気で何より仕事がデキる。

私「もしもし、Y子さんでしょうか」
Y子「はい、いつもお世話になっております。」
私「実はですね、ちょっとご相談がありまして…コストコの商品をバラにして売るお店をしようかな、と考えていまして…」
Y子「ええっ!! 楽しそうじゃないですか!!」

最初は社交辞令かと思いきや、ここから2時間以上の長話。

Y子「今度、きちんとミーティングしましょう!」

とのことで、別日にミーティングを行う。
で、あれよあれよでスカウト成功!!
とりあえず良かった。

社内コンセンサス


一応、社内で「物品販売事業部」というものを立ち上げる発表をした。
何せあんまり前例のないビジネススタイル。
特に、大阪ではスーパーの片隅で「コストコフェア」を開催されている程度で、専門の実店舗はほぼない。
需要がないのか、みんな知らないのか…
ほかの事業部はみな男性なので、食品の買い物への関心はほぼなし。よって、「売れるんですかね」「前例ないですよね」など、マイナスな感想ばかり。果ては「せどりですか?」と揶揄する者も。
大体新しい事業はスピード感と代表のひらめきでやるものだと思っている。
所詮彼らは別の事業部で責任感はないし、手伝ってはくれるらしいがあまり乗り気ではなさそう。

Y子さんに賭けるしかないか。

…続く





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