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2022‐2023北海道コンサドーレ札幌人事往来所感:2022/12/16段階

OUT:高嶺朋樹 完全移籍to柏 11/19

◆リーグ戦26試合2,244分(稼働率73%)
◆影響 かなりある(主に守備面)
◆同ポジション(現段階での残留見込み選手)
 荒野、深井、宮澤、駒井、小林祐希
◆どんな選手?(※私目線)
 以前当noteでも言及したが、主にボランチ、都合よく左CBに入り水準を大きく超えるプレーを見せてくれていた選手。
とにかくボールを狩る、人を潰す、抜け出られた相手を水際で止める、たまにパンチ力(何回でもいうけどデビルマンの歌的な表現)のあるシュートもキメる。
◆願望
 高嶺はおらんくなったけど、小林祐希がタクトを奮い、荒野さん宮澤さんがスペースや潰しの部分でやってくれて、攻撃部分の橋渡しもなんかこう、ええ感じになる。
……と、個人的には興奮する。駒井さんも深井さんも怪我明けになると思うし、ちょっとここは主に春先は人が足りなくなるかも知れないという不安はある。でも、攻撃面でちょっとかなり面白そう……!みな、健康で……!

OUT:中野小次郎 期限付き移籍to金沢 11/25

◆リーグ戦6試合434分(稼働率14%)
◆影響 あまりない(GKは豊富なので…)
◆同ポジション
 菅野、ソンユン、大谷、松原
◆どんな選手?
 GKの素材的には身体のサイズが示す通り非凡というか、欲しがってもそれを得られない人間が大多数な羨むべきものがある。が、特に今年は似たような失点(一度緊迫状況がクリアや弾きにより解放されてしまった後、準備動作がなされていない状況にミドル的なものを食らう)があり、印象が悪かった。繋ぎなどの部分もチャレンジをしていたとは思うし、意図は見受けられたが、ボールを受ける時の姿勢と受け方が、ある程度の質のプレスに対しては準備出来ていないし、また、パスについても見込みの甘さ(人がついてしまっているのに出す、あわよくば通れ的な甘え)が散見された。シュートストップは出来るが、シュートを打つ相手を自分の土俵に引き込んでやろうという意図は余り見えない感じ。(これは菅野選手が凄すぎるだけともいう)
◆願望
 とにかく試合に絡んで、試合の中でGKとして生き残る為の武器を掴んで欲しいと思う。金沢の白井選手はかなり良いキーパーだと個人的には思っており、いい競争が出来て、少しでも試合に出られたら良いなと思います。腐るには早い!ファイト!

OUT:濱太燿 契約満了 11/26

2017年加入
札幌で4シーズンを過ごし、カップ・天皇杯で8試合
2021年から富山にレンタル
大怪我を負ったのもあり、2年で天皇杯1試合のみの出場。選手としての特徴などはついぞ見る事が出来ないうちに契約満了となってしまった。大変にさみしい。
今後どういったキャリアを選ぶのかは気になるが、サイズもビジュアルも素晴らしいので、また姿を見たいと思う。

札幌の若手育成は課題が多い

まぁとにかく試合経験、コンペティティヴってんでしょうか?ちゃんとした相手との、強度の高い、真剣勝負の機会が、どうしても物凄く乏しい。辛い。
今は「厳しい環境の、周りのかなり強い先輩植物がガンガン栄養吸い取ってくる状況下でも、バカみたいに図々しく栄養吸い返して成長するようなヤベー苗」じゃないと太くなれないというとんでもない状況で、若手にはかなり厳しいクラブなんでないかなと思う。(日大三人衆とか、アレ普通に10連ガチャ引いたら10枚全部SSRだったみたいなもんだからね?ああいうのを期待しちゃ駄目なんだよホントに……)
 藤村選手などもそうだが、やっぱり冷たいようだけどレンタルを、もっと早く、積極的に利用していかないといけない。と思う。
Jリーグは出場出来る試合数、時間数が限られている。
自チームのリソースだけでいうと、
J1リーグ戦は3060分×11=33,660分
ルヴァン杯が予選リーグ6試合で90×6×11=5,960分
天皇杯が最低でも1試合あるから90×11=990分
ここから何分取れるか、出場出来るか。
究極、札幌の選手としてじゃなくていい。試合に出ないといけない。試合に出てる選手というのは、やっぱり試合に出ているだけあって、試合に出てる感を出す。(何を言ってるかわからんと思うけど、俺もよくわからん。でも伝わると信じている)
なんていうか、そうなれ!そうなるよう試合に出られる環境を、整えていってくれたらなって思う。

IN 浅野雄也 完全移籍加入 from広島 12/2

広島にいた日本代表としてW杯で殊勲のゴールを挙げたジャガーの弟さん。
出場は12試合575分、稼働率18.8% 得点0
不本意なシーズンだったとは思う。多分やけどサイドかトップ下で、直接の試合出場枠バトルは田中ヒロ様辺りとの序列争いからスタートするんでないかなと見ている。よく知らんけど、頑張って欲しいし、厚別には強い風が吹きます。そこは安心して頂きたい。(あの件、僕はそんなにアレだとは思わないです。でも、直接リプ送るのは辞めた方がいいですね……:素直だなぁと思いました!)

IN 小林祐希 完全移籍加入 from神戸 12/12

多分やけどACLの決勝トーナメントに進出したこともあり、夏場に補強された元代表戦士。ヴェルディ出身っぽい見た目(姿勢とか目つきとか)めっちゃ好き……!
登録後比較的すぐ試合に出始めて、その後はコンディションなどもあるのかフル出場こそないもののずっと試合に出て3点取ってるとか何なんだ感がある。
神戸は今オフでこばやしゆうきを2人放出(若いDFの方の小林友希:浦和の明本のユニクソほど引っ張って、どっちもどっちというか小林友希の方がエグくね?って感じだったけど明本が激昂してしまって退場を誘発した方です。 もセルティックに行くらしいですね)してしまい、一時期の磐田のようなこばやしゆうき王国は夢と消えました。関係ないけど一時期のJ3、田中雄大が同姓同名で3人ぐらい居ませんでしたか?田中雄大とこばやしゆうきは遍在する……
その、オランダ行く前あたりとか、印象に残っていて、プレーを見られるのが楽しみです。コンディション出来ればフル出場は普通にしてくれる……よね?と思っているので、なんとか小林祐希→青木良太のヴェルディラインをアレしてください。※そのラインには菅野さんも入ります(豆知識)

OUT 岩崎悠人 完全移籍 to鳥栖 12/14

2019年に札幌に完全移籍加入。期待の若手というに相応しく、上背こそそこまでではないが、ゴム毬のように弾ける肉体の素材感、躍動感あふれる動きなど、随所に「イケるやん!」感あった素材。
カップ戦だったかなんだったか、厚別での勝ってる試合で、獲得したPKキッカーを譲られ(チームのオーダー的に決まってるもんらしく、後でミシャが怒ってた)それを外したってのが個人的にはかわいそうだなぁと思っていた。
ミシャのやり方の中でも、特にカウンターに研ぎ澄まされていた印象のある2019においては居場所はなかなか見いだせず、と言って湘南、千葉とレンタルを重ねるも今一つ。2021年から鳥栖のお世話となり、川崎相手に点を取るなど漸く「岩崎が生きる場所」を見つけられたというキャリアを歩んでいる。
一言で言うと、札幌にはポジションがなかった。
あと、何をやったらいいかについては頭がパンクしてたんだろうなと思う。
千葉でも湘南でもいまいち自分が何をすべきか解ってないまま試合をしていたように見えてましたが、鳥栖移籍後、左ウイングとしては結構なヤベー選手になりつつある気がする。
(味方のトリックコーナーキックでボーッとしててボール取られて失点に至った要因となったところとか、鳥栖が感染予防対策やってる最中同じくレンタル組であろう垣田なんかと遊びに行ってありゃりゃみたいな事があったのは個人的によく覚えているので、移籍のコメントにもあったように「自覚と責任」を持って、他の若手を引っ張って行ってください!ファイト!いとこのお兄さんが彦根でやってるかき氷屋さんは百笑。覚えて帰ってください。)
https://www.instagram.com/hyakuwarai/


OUT 井川空 期限付き移籍to岡山 12/15

カップ戦で3試合使われるも、ポジション(期待されていたのはCBだろうか)を確保するに至らず、また、先発時も前半での交代を2回、フル出場がないままと不完全燃焼な1年となった。対戦相手、試合に出てる時の自軍の総合力など、気を吐くには厳しい条件であったかも知れないが、個人戦術、相手とのマッチにそこそこ負けていたのはやはり印象としてはどうしても良くない。
武者修行というと岡山に失礼だが、1年チャンスを貰えたのは大変にありがたい事だと思う。昇格を目指しているチームの中で、緊張感を持って戦ってきて欲しい。
(井川選手に関しては、ユース出身、筑波、そして札幌というルートが高嶺とかぶるところもあって期待感が無駄に醸成されてしまったところはあると思うが、何回でもいうけど、あの2020年新卒世代の3人はSSRしか出なかった確率的にあり得ない世代なので、ああいうのの2匹目のドジョウは期待してはいけません。身を滅ぼすぞ……)


札幌のやり方は
「数的優位取られそうになったらマンツーで死ぬ気で走って相手の優位を出来るだけ削り取れ。一人が一人に当たったら、遅らせるとか生半可な事言うとらんとお前が刈り取れ!やれんのか!?やるしかねーぞ!?」
みたいなパーフェクトストロングスタイルなので、弱い所を皆で助け合おうみたいなところからかなり遠い守備戦術を取っている。
そうした都合上、どうしても守備でプロに勝てない(いや普通は勝てなくて、そこに1年目から伍していった高嶺田中は異常なんだよ……)若手と言うのは不利を被る。

でもその弱さを改善する機会が、北海道には、無い。
そこが、本当に、困るところだなぁと悩みつつ、

札幌の2023シーズンに向けての歩みは

つづく


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