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ピート・シェリー/ルイ・シェリー『ever fallen in love-the lost Buzzcocks tapes』全訳(1)

(本書開巻扉)
ピートへの思いをここに記す。lux vitae nostrae(もっと光を)
そしてバズコックスという名の世界に集いし全ての人に捧ぐ

マルコム・ギャレットにはとりわけ謝意を表したい。彼は「五人目のバズコックス」であり、グラフィック・デザインのコンセプト創りと監修、レコード・スリーヴのプロデュース、数々の発言や助言を行い、あくことなき情熱を持ち続けてきた。マルコムと仕事をすることは私の夢であったが、私は臆病で果たせずにいた。本書の目的の一つは、美術作品とは異なる。誰もが気軽に手に取り気兼ねなく楽しむところにある。例えるなら安全ロープを張りめぐらさずに歩くことができ、白手袋をはめずとも触れることができると言えばよいだろうか。私はマルコムの「洞察(ヴィジョン)」に深く謝する。それはピートの人生と業績への純粋なる敬意の現れであるからだ。