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『葉室麟氏の蕎麦の白い花と百舌』を思いて…

先日、丁度1週間前の
「聖地巡礼」をした道のりで…
毎年、眼にする「蕎麦畑」の前を通り掛かった。

⁈⁈⁈⁇…何がが違う⁈
あっ!蕎麦の植え付けが半分に減ってる…

「写真撮らせてもらうのか⁇」と我が主人(アルジ)が伝えてくれたが…

「いや…やめとこう!」

「何で⁈」と主人(アルジ)

「うん…撮りたいけどね…蕎麦が遠すぎるんだよ…去年までは蕎麦畑が広かったから川の近くから撮れたけど…あの位置では畑の土を踏まなきゃならないから…土を汚してしまうから我慢するよ…」と答えた。

「あーそうだな…あちこち寄ったから靴が汚れてるしな…」と主人(アルジ)が理解を示してくれた。

「うん!靴の消毒セット忘れたしね…残念!だよ…蕎麦畑半分になったね…
 どうしたのかね…種の問題かね⁇持ち主さんの事情かね⁇物価高騰かね⁇……寂しいね」

「わからんけど…半分は寂しいな…
こうやって特産物も少なくなって行くのかね…
秋刀魚も鮭も帆立も…捕手、作り手が少なくなると…「お土産」も無くなるよな…」と主人(アルジ)

(余談…ここは、渡り鳥が来るので…
自然散策が好きな自身は、
森だったり渡り鳥が来ているだろう場所、畑などは入る前に消毒をする…大したことではないのだが「靴」を消毒と外来種の種を取るためにボロタオルに多くの水を含ませてビシャビシャ踏んで、靴の底の溝を綺麗にしてから…お邪魔する。ボロタオルなのであとは捨てる!
まぁ…気持ちだけですが…)

話元に戻って…

「蕎麦の花見るとさ…「駅蕎麦」を思い出して、「駅蕎麦」から葉室麟氏のエッセイを思い出すんだよ……」と伝えると

「なんじゃそりゃ⁇」と主人(アルジ)

「ここの蕎麦は特産品の蕎麦粉100%の良い蕎麦だけどさ…私の蕎麦は慌てて食べる!鰹節と醤油、小口葱の香りで立って食べる!が「蕎麦」なんだよね…
それと同じ事を葉室麟さんのエッセイ読んで…同じ事思ってる人居てるんや…ってさ……
こんな立派な先生も…時代小説書いてはる人でも…蕎麦は「あわただしく」食べるもの…
無性に「駅蕎麦」食べたくなるんだよね…」と私

なぜ蕎麦を食べるときは気忙しいのだろうと考える時、永年の友人から聞いた話を思い出す。
秋の旅行で山道をたどると、蕎麦の白い花が一面に咲いている畑地に出たという。秋蕎麦の畑だったのだろう。
 風に揺れる清楚な白い花を見ていたとき、鳥の鳴き声を聞いた。「あれは百舌の高泣きだった」というのが、友人の説だ。
 百舌は木の葉が色づき、秋が深まる頃ころ枯れ枝の先にとまり、「キィーキチキチキチ」と甲高く鋭い鳴き声を発する。
 百舌は秋から冬にかけて、食物を確保するための縄張り争いをするという。〈高鳴き〉は自分の縄張りを犯そうとするものへの威嚇の鳴き声だ。
 友人から聞いたのが本当に百舌の声だったのかどうかはわからない。だが、その話を聞いてから、蕎麦の白い花と百舌が結びついた。
 孤独でしかも闘争心にあふれた百舌と、寒冷でやせた土地でもよく育ち、簡素な食べ物だった蕎麦は似合う気がする。
 だから、東京に出て蕎麦をあわただしく食べるわたしは、闘いをひかえた百舌なのだ、と思うことにしている。

読書の森で寝転んで
葉室麟
蕎麦の白い花と百舌
より


「家事も毎日が〈闘い〉ですからね…」と主人(アルジ)

「分かってくれてますかね…
でも…〈若い時の私〉のスイッチの入れ方だったんだよ…」と伝えた。

「お前がパキパキやってる姿が目に浮かぶわ…」と主人(アルジ)

「聖地巡礼」から「蕎麦畑前」を通過し…
次の目的地へ…

帰りは…我宅を通過し…「駅蕎麦」を食らいに!

500円の歓び!……日々是好日也。

以下の写真は…
2022.8.「聖地巡礼」の近くの蕎麦畑也。

背後の川の…輝きの中…


勝ち虫も…飛び交う!

最後まで読んで頂きありがとうございます😊

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