見出し画像

モンゴル旅行記その1

キッカケは未手術の股関節の痛みを娘に愚痴っていた時、「何しても痛くて生きてるのが嫌になるレベル」と言ったら「じゃあ旅行でも行こうよ。モンゴル行きたがってたじゃん」

不思議なものです。

痛い痛いとめそめそしていたのにそれを聞いたら即!

「行く行く行く!」

モンゴルの大草原で馬に乗って走る。これは一度やってみたいなと思っていたことでした。娘は勤めを3月で辞めていて時間があるとのこと。

旅行が大好きで旅慣れている娘。すぐにネットで日程と料金を調べてくれました。直行便はないので韓国で乗り換え。最初の日は乗り継ぎ便でいい時間がないので空港近くのホテルで一泊。モンゴルではゲルに4泊。その後もう一回韓国に戻って2泊。お買い物とかアカスリとかしてから帰ろう、というスケジュール。

「一番安い飛行機会社にするよ」

いいよいいよ。全てお任せしました。でもホテルも込みで全部で9万円ほどだという。あまりの安さに驚きつつ娘に感謝。しかし便利な時代になったものです。Wi-Fiルーターも昔はネットで申し込んで空港で受け取り、また空港に返すシステムでしたが、今はネットで申し込めばモバイル通信のところの国を追加するだけでOK。こういうのも娘が教えてくれました。ありがたや。

さて計画を立て申し込んでから見たら大学の授業と実習が鬼のように立て込んでいる中を縫うようなスケジュール。キツキツです。さらになんとわたしGWの間にひどい風邪をひいてしまい、熱、鼻水はないけど喉が痛く咳がひどいという最悪のコンディションに。とにかくキャンセルできるものは全てキャンセルしてなるべく横になってましたが、コロナの間に免疫下がっていたのかとにかくここ数年で最強のやつに襲われました。咳のたびに失禁するので尿漏れパッドを買いましたが、時にはそれすら貫通。非常にみじめな気持ちでした。

こんな状態で行っても楽しめないかも。と思う中さらなる悲劇が襲います。飼い猫のマイケルが食欲不振だったので医者に行ったところ、なんと腎不全の末期と診断されたのです。めちゃくちゃショックでした。マイケルは元ノラですが推定7歳くらい。まだ若いし一度血尿した時があったのですが、それから病院で指定されたフードしか食べさせていませんでした。


思い当たるとしたら猫エイズのキャリアだということ、それから先月半ばにわたしの不注意だったのですが2度脱走しました。2度とも短い時間で帰ってきたのですが、確かにそれから食欲不振が始まった感じがします。もしかしたら外で何か変なものを食べたかもしれません。

これは人間で言えば人工透析が必要なレベルで猫の場合は皮下輸液をするといくらか楽になるとのこと。入院させてもいいけど、家で注射しながら面倒を見たほうが猫にとっては幸せかも、というので旅行中は入院させることにして、それまでは家でわたしが注射することにしましたが、これがまあ大変です。まずは消毒した針を注射器にセット。それを輸液の入った袋に刺して液を入れます。90ccと量が多いので2本分とります。針を外して短い注射針のついた管にセット。この時中に空気があるので押し出しておきます。

ここで初めてマイケルを連れてきて上開きタイプのバスケットに入れ、暴れないようにしてから肩甲骨の間を消毒して指でつまんでそこにブスッと刺すのです。ここは全く痛みを感じない場所だそうですが、毎回刺す時は怖かったです。また途中で管が外れて外に液がブシャーっと出ちゃったり、間違えて自分の指に刺しちゃったり。もうパニックです。これを1週間朝晩ずっとやりました。

出発2日前に入院させに行きましたが、翌日マイケルがケージを脱走して暴れたので引き取りに来てください、と病院から電話がありその時は目の前真っ暗になりました。家には長男がいますが注射はこの長男と2人がかりなんとかやっていました。1人が抑えてもう1人が注射するパターンです。医者はできるでしょうが素人に一人で注射は無理です。注射しなければマイケルは確実に悪化するでしょう。

ああ、もうどうすればいいんだと頭を抱えていたら再び病院から電話があり、なんとか脱走しないように工夫ができたのでこのまま入院させましょう、というのでホッとしました。

相変わらず咳が残る中、軽い鬱状態で荷物をパッキングして朝6時半のバスで空港に向かいました。それでも娘の顔を見て、飛行機に乗る頃には気分的にはだいぶ良くなって体調も回復の兆しを感じました。LCCなので水も何も出ませんが朝が早かったので爆睡している間に着きました。

仁川空港に到着すると娘が交通系のICカードを作っておこうというので行ってみるとコンビニの入り口近くにある機械で作れるようでした。カード代とチャージ料金をクレジット払いで作ります。日本と違うのはこのカードに自分の好きな写真をプリントできること。娘は愛犬の写真をプリントしていて「お母さんもプリントしなよ」と言ってくれたので慌てて写真フォルダを探してお気に入りのお馬さん🐎の写真にしました。5分くらいで完成。

えっ可愛い😍

こんな小さなことでもテンション上がってきました。やっと旅行気分です♪

この日は次の日の乗り継ぎ便に乗るための一泊なので空港近くの雲西という駅近くのホテルにチェックインしました。駅を降りたら目の前で、フロントの人はイケメンで流暢な日本語を話してくれるし部屋は広いし綺麗だし、テンションはここからドンドン爆あがりしていきました。やはり非日常は良いですね。というか苦しい時や行き詰まった時ほど、こういう時間は必要だなあと感じました。

ホテルに着いたのが15時でお腹ペコペコだったのでネット調べると近くに参鶏湯の美味しい店があるそうで「行こう行こう」とすぐに荷物を置いてお出かけ。


平日ということもあり人通りも少なく、目当てのお店はあんまり綺麗じゃない薄暗い階段をのぼった先にあり、客は一人だけ。え?大丈夫かな?と思いましたがお店のおじさんがすぐに席に案内してくれて間髪入れずに白菜と大根のキムチ、ニンニク、唐辛子を持ってきて「え?注文はどうやるのかな。メニューは?」と思う間もなくアツアツの参鶏湯到着!

どうやらこの店は参鶏湯専門らしく、これで正解だったようです。参鶏湯は優しい味で最高に美味しかったです。丸ごとの鶏、棗や朝鮮人参もとろとろに柔らかく、疲れた心と体を癒してくれました。最後は器ごと両手で抱えて完食。これで1600円くらい。コスパも最高でした。

食後にロッテマートを見かけて「免税店かな?」と思って入ってみたら一回は普通のスーパーで二階は衣料品や電化製品、3階は美容サロンなど、4.5階が駐車場といういわゆるショッピングモールでした。

どうせこの後やることもないのでプラプラ見て回ることにしましたが、なかなか面白かった。ダイソーもはいっていてアカスリグローブとか売られてました。冷蔵庫には必ずキムチ庫が一段あって引き出してみたらキムチ入れる大きな入れ物が四つぎゅうぎゅうに入ってました。こういうのもオモロイ😆

そしてスーパーも雑穀の種類がかなり多かったり、冷凍肉コーナーでは豚足が売られていたり(一本千円くらい)日本のスーパーではお目にかかれないものも。ヨーグルトコーナーでは娘が「これ、インスタでバズってるんだよ」とビヨットという商品を教えてくれて娘も食べたことない、というのでホテルの部屋で食べよう買ってみました。

四角い形のパックで上蓋をめくると中は2つに分かれていて、ひとつにはヨーグルト、もうひとつにはチョコフレークが入っています。このチョコフレークをヨーグルトにふりかけて食べるらしいのですが、ここで!

あ!
スプーンないじゃん!

2人で大笑い。全然気がつかなかった。仕方ないので剥がした上蓋をカーブさせて掬って食べました。

美味しかった。ヨーグルトにさくさくのフレーク、というのが食感変わってて新しい美味しさでした。日本人観光客の間ではこれをお土産にして持って帰りたいけど、生物だし機内持ち込みできないし〜という悩みがあるそうです。なのて日本でもどこかのメーカーで真似したら売れるかも?

中途半端な時間に食べた参鶏湯でお腹いっぱいなのでこの日はホテルでもらった無料券で紅茶をもらってそのまま寝ました。この紅茶もミルク入れてもらえますか?と聞いたら「本当は有料なんですがオマケです」と入れてくれて、本当に旅先でのこういう優しさジーンとします😊

すみません、「モンゴル旅行記」と言いながら1ミリもモンゴルなくて。翌日からモンゴルです!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?