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まきちゃんとアロハ天狗、ガンスターヒーローズを大いに語る

登場人物紹介

ガンスターヒーローズ:1993年にメガドライブで出たアクションゲーム。アホみたいに面白い。

まきちゃん:ともだちのゲームライター。noteのこの記事がアホみたいにバズった。

アロハ天狗:温和な好青年

ガンスターヒーローズを大いに語る

アロハ天狗(以下ア):では前々からやりたかった 大いに語るシリーズということで.ガンスターヒーローズは一度お話したかったのでよろしくお願いします👺

まきちゃん(以下ま):よろしくおねがいします。

(参考 プレイ動画)

ア:ということで、まー奇跡みたいに出来の良いゲームですよね。

ま:好みはあるでしょうが、まぁアクションゲームのマスターピースで間違いはないと思いますね 今やってもオモロイゲーム

ア:私もリアルタイム組ではなくて、復刻から入ったタチなんですが、こんなもんリアルタイムでぶち込まれたらそりゃ一生語りますわって感じですね。動きや演出がとにかく軽快でしかもハデ。自分で動かせばキビキビ動いて、ゲーム全体通じてボスやステージの使いまわしが一切ないんですよ。

ま:操作系の不自由は全くないですよね。動かしていて楽しいってのを地で行くようなゲームで、ピョンピョンして投げ投げして銃バンバンってだけでウオ~イイぜ~ってなりますワ。これリアルタイムでブチ込まれたらセガ一生ついていくぜ~俺たちメガドライバーだぜ~となっちゃいますね

ア:アクション、反応の良さもそうなんですが、『やれること』がかなり豊富なんですよね。銃も常時二種+合体の3種!ジャンプ!壁蹴り!飛び蹴り!スライディング!投げ!掴み上がり! で、アクション自体もなんですが、エフェクトや反応がとにかく気持ちいい!。飛び蹴りしたらズガガガガガ!って連続ヒットするし、投げの「ドリャー!」って音声とか、雑魚のめちゃくちゃ景気良い爆発とか、言わずもがなの武器全般とか、周辺要素も全部快感中枢をブチ挙げてくる

ま:サウンド周りはかなり大きそうですよね。特に投げは変な小気味よさがあって、妙な使い勝手の良さも併せてクセになっちゃうアクションだと思います。どりゃーどりゃーってね。ちぎっては投げちぎっては投げ、って。

ア:『ちぎっては投げ』感凄いですよね。1~4面まではアイデア豊富な、場面転換たくさんのステージが続くんですが、5面、超燃える音楽!夕陽!仲間を救うために帝国軍本拠地に殴り込み!という状況で、長ーいラン&ガンの一直線の道中が続くんですが、ここでの撃ちまくり投げまくり倒しまくりはこのゲームのハイライトの一つですね。

投げ、雑魚はもちろん、中ボス、そこそこ大型の敵、敵の攻撃、人型ボスと投げれる対象が豊富なのも楽しい。ゲームにインタラクションしてる感じが強いですね

ま:わたくし、「妙に使い勝手の良い武装」フェチで、サンダーフォース5のフリーレンジとか、サイフォンフィルターのテーザーとか、なんか「それやっとけばだいだいOK」みたいなやつ大好きなんですが、ガンスターヒーローズの投げはわりとそんな感じでウレシーですね。それで大体切り抜けられるけど決して単調にならないってのはわりとスゴイ。
5面は熱いですね。もうちょっとリトライに手心が欲しかったなという思いはあるんですけれど。4つのステージとそれ以降、って構成はかなりカッチョイイですわ。

ア:サイフォンフィルターのテーザーw(真の武器) 投げ、無敵もあるし妙に強いんですよね。ホントいいアイデアだったと思います。難易度は割とメガドライバーって感じですよね。フェアではあるんですが軟弱ではない。「使い勝手の良い武器」といえば、とにかく大量の武装があるゲームですがお好みはどれですか?

ま:私はもうなんといってもアレですね、真の男の、魂が震える超カッコいい武器!ロンリーソウルファイアーです!!大型ボスを中心にグルグルさせて瞬殺!全ての状況で便利に使えるという武器ではないですが、ユニークな挙動と攻撃力の高さと名前はかなり魅力的ですね。

ア:ロンリーソウルファイアーはカッコイーですね。使いこなせる人尊敬する。私は魂斗羅に脳を焼かれた脳筋ゲーマーなので、ジョンのマシンガンSSですね。あのアホみたいな巨大弾がブゥアアアアアアって超速でばらまき!眼前一掃!どのシチュエーションでも強い!最高!

ま:シンプルイズベスト、ハイスタンダードって感じすね!マシンガンSS、ぼくはあんまし使わなかったですね。あの弾系はバクレツファイアーをたまに使ってたくらいで、他の合体は出番ナシだったかな。基本的に火炎放射がメインでした。 

ア:やっぱり個性が出ますねー。私はジョンのマシンガンSSかバクレツファイアーで、無ければライトニング系を使ってましたね。ハラキリレーザーは真の男なので憧れるけど私には無理ですね。シャチョーレーザーは甘え。

ま:ライトニング系、というかシャチョーレーザーは乱戦になると弱い感じがしたんで苦手意識があります。ハラキリレーザーは使いこなせばカッチョイイんでしょうが、まー難しいですよね。
このゲーム、プレイヤーのタイプで武器の使い勝手がかなり変わるってのがオモロイと思います。片方で超有用だけどもう片方で使うとヘボ武器になる、みたいな。そのへんも性格出そうですよね。移動射撃か固定砲台か。

ア:それ聞きたかったんですけど、まきちゃんはどっち型でした?ロンリーソウル使いならまー固定砲台一択だと思いますけど

ま:お察しのお降り、固定砲台のレッドですね。ブルーのジャンプキックもカッコいいんで捨てがたいんですが。わりと気分で選んでた気がします。

ア:例えば魂斗羅DSとかで、移動モードと固定モードがLRボタンで切り替えられるとかの完璧な仕様もあるんで、移植版とかだとオマケモード扱いでその辺を第三モード的に対応してくれるとウレシーんですけどね。3DS版とかかなりサイコーなのでこれ以上文句いうのは贅沢なんですが。

ま:まー使い分けの楽しさってことで。そうだ、魂斗羅。こないだ魂斗羅DSやって思いましたが、わりと、というかかなり直接に魂斗羅の血を引いてますよね。ガンスターヒーローズ。系譜というか。

ア:これは語らざるを得ないので触れてくれてありがとうございます。そもそも魂斗羅はACの魂斗羅、スーパー魂斗羅とそのFC移植版を経て、今なお語り継がれる超大傑作 魂斗羅スピリッツがSFCで誕生する訳ですね(キャッチコピーが『荒廃都市に、弾丸の嵐が吹き荒れる』ですよ!!) で、その魂斗羅チームの一部がコナミから移籍して作ったのがガンスターヒーローズです。残されたコナミ側も『チーム機知GUY』が対抗意識メラメラで作ったのが、かの魂斗羅・ザ・ハードコアガンスターヒーローズのボス、セブンフォースと魂斗羅・ザ・ハードコアのタケッダーロボなんかはそういう関係ですね。(オタク特有の早口)

ま:ホントこの人よく喋るな。一人でやってるときと変わらないじゃねーかよ。
なるほど、スタッフで直接繋がってたんですね。はじめて知りました。ゲームの歴史のなかのそういう繋がりの話はタノシーですよね。魂斗羅シリーズはできるだけ掘っていきたいなァ。 

ア:協調性ありません!デへへ!魂斗羅シリーズはま~真の男のゲームですからね。DSはホントクソ熱いですよ。ガンスターヒーローズに話を戻すと、トレジャーゲームのお約束なんですが、ストーリー訳わかんなくないですか?

ま:ストーリー、あんまし覚えてないですね。悪い奴らがなんか宝玉的なのを集めて……?なんか女の子が連れ去られて……?ベガみたいな奴が……?宇宙で……?仲間の裏切り……?よくわかんないですね。

ア:ふわふわしすぎ!泥酔しながらゲームしてんスか?その辺はま~あってんスけど、OPでも見るとわかるんですが、主人公のガンスターズたちは古代人で、五万年前くらいの戦いで一度世界滅んでラスボス共々眠りについてるんですよね。それで復活してから今作の本編なんですよ。でも五万年前パートにもベガっぽい人とかも普通にいる。??????????????
何言ってるの??????

ま:いまストーリー調べてましたがマジで初めて知りましたね。OPでわかるかアレ?それにしてもゴールデンシルバーって小学生みたいな名前。ベガも中学生のセンスだ。変なセンスが全体に漂ってるゲーム。

ア:『正義の少年少女武装戦隊が古代破壊メカ復活を目論む悪の帝国と戦う』ゲームでこれなので、「謎や思わせぶりな設定が多いハードSF」系だとマジで話の意味一切わかんねーですからね、トレジャー。
ただ、ガンスターヒーローズがめちゃくちゃ良いのが、話はともかく、各ステージのシチュエーションがめちゃくちゃ明快なんですよ。
・『宝玉を集めに各ボスの所に殴りこむ』
・『とらわれた仲間を助けに殴り込む』
・『そのまま敵の宇宙戦艦においついて最終決戦』
とかで、今どこで誰と何のために戦ってるかがすげーわかりやすい

横スクACTでも3Dアクションでも、「今自分がなんでここで戦ってるか」が曖昧なゲームって結構あって。『なんか曖昧に工場っぽいところを進んでたらボスが出てくる』とか『なんか順番に鍵を明けながら館とか渓谷を道なりに進んでたらボスと鉢合わせる』とかって結構身に覚えあると思うんですけど、そうした曖昧な状況が全然ないんですよね。

ま:そのへんハッキリしてんのは明確に本作の良いところだと思います。ストレートですよね。アロ天さんは常日頃から「ベタは強いからこそベタ」なんて言ってますが、まさにその典型だと思います。
あとこのゲーム、シチュエーションというかボス演出に非常に光るものがありますよね。セブンフォースなんて超カッコいいし、なんか後半のステージのボスとかもカッコいいし。んで、なんといってもあれ。ボスラッシュステージのね。グリーン戦ですよ。「GUNSTAR’S ACTION」ってね。クァーッ!痺れる!

ア:他のボスだと、アクションパターンが3行ぐらい出てくるんですけど、グリーンだけ「GUNSTAR’S ACTION」の一行なんですよね!クァーッ!で、戦ってみると手裏剣とか投げてくるんですけどw 知らねえよ!ボスラッシュ面、演出もやっべーんですよね。ステージ全体が『主人公を追ってる敵ボスたちの見ているモニター画面』って体で、倒すたびに一人ずつボスたちが出撃していくって。

ま:グリーン戦、「アニメとかの最後のほうの話のサブタイトルが本タイトル」ってのに通じるアツさがありますね。ボスども、特にセリフとかがあるわけでもないのにキャラはかなり立ってるのはステキだと思います。このへんショベルナイトとかに通じるものがありますネ。

ア:ショベルナイトもガンスターヒーローズもとにかく”ゴージャス”なゲームですよね。

ボスもピンピンにキャラ立ってますし、最終面のボスラッシュも、なんか乗ってるメカ違ったり、アクションパターン全部違ったり、そもそもセブンフォースも再登場するけどスケールが違うから全然別物っていう。使いまわしていいよ!

ま:妥協のないゲームですよね。やれること全部詰め込んじまえ!みたいなのをビシバシと感じます。アロ天がべた褒めの姿勢なので、このへんでわたくしの方からのちょっとした不満点みたいな話をさせてほしいです。いいすかね。

ア:どうぞどうぞ

ま:ありがとサンキューです。このゲームがメガドライバー向けのハードなゲームであることは別にいいんですが、やられというか被ダメージ系統の要素なんかはもうちょっとキャッチーに作れなかったのかな、ってのはプレイ中ずっと思ってました。
具体的に言うとやられモーション中の無敵時間ですね。セブンフォース戦とかで顕著なんですが、空中で敵に引っかかると連続で大ダメージ受けてHPなくなったりするんですよね。そのへんどうにかならなかったのかな、ってのはありましたね。アロ天さんその辺どうですかね。

ア:そこは私も思いました。無敵短いので連続ダメージくらうシチュエーションは多いですね。アレはしばらく固まって大ダメージくらうことが多く、わたしも好きでないです。

ま:ガンスターヒーローズ、というかトレジャーのゲーム、といってもこの手のプラットフォーマーみたいなのだとシルエットミラージュしかやってないんですけれども、なんかそういうところの窮屈さを若干感じるメーカーだというイメージがあります。基本的に技術力はトップクラスだし面白いゲームを作るセンスもピカイチだとは思うんですが、もうちょっとノビノビとプレイさせて欲しかったなァ、みたいな。そういうところが好きな人も多いんでしょうけどね。

ア:技術力もエンタメ的なサービス精神も凄いところなんですが、良くも悪くも”タイト”なゲームになっていることが多いですね。斑鳩とか罪と罰とかエイリアンソルジャーとかもまさしくそんな感じです。一方で鉄腕アトム アトムハートの秘密とかゆけゆけ!トラブルメーカーズとか、ふつうに豪快に遊ばせてくれるゲームも多いので、その辺は作品のトーン次第なのかなと。 

ま:なるほどなァ。タイトってのは言い得て妙ですね。アトムもトレジャー制作だったの知らなかったです。そのうちやりたいタイトルの一つではある。

ア:アトムといえばですね!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ガンスターヒーローズといえばエンディングの音楽がクソカッコイー&ゲロクソエモいことで有名なのですが、(冒頭の動画の1:02:00あたりから見てね)
https://youtu.be/6kG4Ac6gvqs?t=3720
GBAアトムも、この曲がま~~~~~~死ぬほどヤベーシチュエーションで使われてるのでぜひ体験してほし~~ですね。(しかし唐突に終わるエンディングだ) どぞ

ま:んま~~そのうち枠っすね……やりたいのは本音だ。あと不満点つったらスゴロクくらいかな。あれ嫌いです。クソ長い!!

ア:双六、ダブりがないので私はそこまででもないですね・・・同じマス複数回止まる仕様だったら激ギレしてた。

ア:あと二点だけ話していいですか?

ま:いいよ

ア:あざす。ガンスターヒーローズといったら、やっぱりセブンフォースを外すわけにはいかないんですが、アレ、なかなか思うところもあり…7段変形ということで伝説of伝説になってるボスではあるんですが、アレを変形といっていいのか的な。
トランスフォーマーを買ったらほぼ全パーツ差し替え変形じゃねーか!!みたいなところはありますね。

その一方で上の動画の12:00とか見てほしいんですが、多関節でのボスの信じられないほど滑らかな動きとかめちゃくちゃカッコイーんですよね。

ま:わたしは全部分解の変形好きですね。差し替え無し変形もロマンではありますが。多関節メカのカッチョ良さは筆舌に尽くしがたいという感じすね。うにょんうにょん動く。

ア:という流れで、二つ関連ゲームの話をします。まずは度々話に出している魂斗羅・ザ・ハードコアで、これに出てくるタケッダーロボはセブンフォース同様の多関節変形合体ロボなんですが、セブンフォースよりも各パーツの差し替え無し変形合体感が強くてサイコー。

そしてトレジャーが64で出したゆけゆけ!トラブルメーカーズなんですが、これに出てくる三馬鹿戦隊『獣甲勇者ビーステクター』の3機のメカの変形合体多関節パターン、2Dメカの頂点という節があるのでぜひ一度ご覧になっていただきたいです。

ゆけゆけ!トラブルメーカーズは、ガンスターヒーローズの投げの部分だけを超特化させたような快作なので、安い64本体とセットで転がってたらぜひやってほしいですね…

ま:あっカッチョイイ!いいね。トラブルメーカーズは気になりですね。N64ってのは流石にキビシイんですが。タケッダーロボも超好きそうな感じあるのでやりてぇところです。

ア:本編もま~小気味良いゲームなのでおススメです(64はキツいけど)

まとめ

ア:という感じです。メガドラミニのラインナップでも筆頭に上がってくるような伝説のゲームなんですけど、こう言ってはなんですが「当時メガドライブが好きだった人」だけで独占するにはあまりに惜しい作品なので、アクションゲームが好きな人であれば、この機会でも3DS版でもなんでも良いので一度は触れてほしいタイトルですね。偉大

ま:アクション好きを名乗るなら一度は触っておくべきゲームですね。3DSのやつが途中セーブとかできて遊びやすかったです。オススメ。

(おわりです)


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