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過去の私を褒めてあげたい

靴下の仕入れ先も目処が立ったので、どうやって販売するか?どんなショップにしたいのか?そもそもネットショップってどうやって始めるんだろう。と、いよいよ苦手分野に着手しなければならなくなりました。

まずはリサーチ。できるかどうかは別として、好きな雰囲気のショップを見てイメージ作りをしました。この頃はすでにコロナ禍で既存の店舗がネットショップを始めているのを見ていたので(ネットショップのCMも結構やってますよね)これはなんとなく私でも出来そう?と感じていました。でもちょっと違う感じがいいよなぁ〜何か欲しい。

ロゴマークのイメージだけはあったので、ロゴがあればそれっぽく出来そうだけど何か足りない…色々ショップを見ている中で「イメージイラストが欲しい!」となりました。でも誰に??

そんな時「あ!」と思い浮かんだのが、数年前に行った恵比寿のギャラリーで開催していたグループ展で見た絵(上のイラストがそれです)でした。今でこそ引きこもりがちな私ですが、それまでは基本外に出かけるのが好きな人間なので、よくギャラリー巡りをしていました。その日はギャラリー巡りが好きな猫友に同行して出かけていたのですが、展示最終日に素敵なイラストを見られたな〜と感じた事を覚えています。ポストカードを買うのも好きなので、確か買っていたはず!と大捜索。

カードは見つかったものの、肝心の作家名が入っておらずその時のDMも手元に見つからなかったので、ギャラリーのHPから展示を遡り…ようやく辿り着いたのが「新倉サチヨさん」でした。

ここでまた「素人の私がプロのイラストレーターさんに仕事を頼むって?」と少しだけ躊躇しましたが、メーカー様に問い合わせをしたように新倉さんにも率直な気持ちをお伝えしてお願いしました。

快く依頼を受けて頂き、ショップのイメージイラストを描いて頂ける事に!完成までに紆余曲折ありましたが、そのやり取り全てが勉強。そして初めましての方とイラストを完成させる事が出来た!という「全く何もないところからのものづくり」の喜びがありました。

このあたりから感じていた事が「伏線回収」と言う言葉。ミステリーではないけど、その時何かに役立ってはいなかった事柄の積み重ねが回収されてる!今起きてる事が、ちゃんと過去の自分と繋がっているのを感じていました。

遡ればファッション誌よりライフスタイルの雑誌や「雑貨カタログ」が好きだった学生時代。社会人になりたての頃は雑誌で見ていたお店に行けるのが嬉しくて仕方がありませんでした。ビジネス文章みたいなものも、会社員の事務経験からすんなり出来た気がするとか。美術館やギャラリーに出かけてはポストカードを買うのをやめられず、使い切れるの?と思っていたけど、そこから今回の出会いがあったり。過去の私を褒めてあげたいです。

今なら実感を持って「人生において無駄なことはひとつもない」と言えるような気がしています。


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