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Kunihiro Suzuki 鈴木邦弘 -紅・くれない-

2019年11月15日、鈴木邦弘さんの個展を拝見しに岡山県津山市のギャラリーへ出かけた。岡山駅から汽車(非電化)で1時間半ほどのところ。いろいろ言い訳を自分にしながら外へ出るのが億劫で先延ばしにしていた。十一月に入り、もう絶対に咲くことはないだろうと思っていた紅のハイビスカスの花が一輪、朝起きると目に入り、そっと肩と叩いてくれたように思えた。

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単線の津山線はのんびりで、途中旭川がずっと見えるのが楽しい。ぼーっと外を見ながらあっという間に津山駅。何とも言えないこの景色。11月とは思えないような穏やかな昼下がり。ギャラリーまでは歩いて行った。

そして、旧街道沿いのギャラリーNishiIma 25 店主の櫻井由子さんも画家でいらっしゃるとか。お父様は津山よりもっと北の鏡野のご出身で、作品もお店のあちこちに展示してあり、気になる作品がいくつもありました。鈴木さんを今年金沢21世紀美術館であった「もやい展」で知ったそうです。震災から八年、風化してしまいそうな福島の事故、それを継続して表現されてきた芸術家の方々の作品展だったそうです。もう報道では殆ど知らされない現状を鈴木さんは優しいタッチの絵と添えられた言葉で表現されています。それは、厳しい言葉や悲惨な映像、数値よりも心にすっと入ってきて、ずっと残っていくようです。鈴木さんのご健康とご活躍を心から応援していきます。

日本人として、これから未来の人々に対しても責任のあることを忘れ去るなどしてはいけないし、オリンピックで復興したようなフリをしていこうとする国に対してノーと言える私たちでありたいです。

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