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プロフィール?

自分を書くことって難しい。自己を見つめてみると何もないのだ。そんな自分が辛い。あまり魅力のない人間であり、興味や感性もちょっと人とズレている。友人、知人のほとんどいないこのnoteで、新しい方々と繋がっていけるのではと楽しみにしている。

私は海が好きだ。潮の匂い、波の音、何もかもが。静かな瀬戸内海を高台から見下ろすのもいい。瀬戸大橋からみる景色にはいつも感動する。小さな島々が浮かぶ瀬戸内を見ているとここに生まれた自分を有難く思える。海を見つめていると自分が浄化され心が軽くなる。北陸の日本海を見ていると息苦しくなるが、その深く物悲しいのも好きだ。だが、私の海ではない。

ハワイで20代前半を過ごした。私の人格形成の中にこの時期の経験がかなり影響している。辛い学生時代。ハワイの食べ物や人とも馴染めないことが多かった。バブリーな日本人留学生が多くいた。ポルシェを乗り回す美女、いつも口を開けていたお坊ちゃん。大隈重信氏のご子孫、、。私はいつもお金に困っていたような記憶がある。仕送りと同時に使い込む。自業自得である。最後の年は病気ばかりしていた。が、ハワイの自然は大らかに私を抱いてくれた。ここの海には神々が宿っているのだ。海だけでなく山も空も。海に身をまかせ陸を顧みると、その地形にハッと息を飲む。雨上がりの渓谷は別格である。細い白滝を何十もみることができる。この世のものとは思えないほどの美しさを目の当たりにすると自分が変わってしまう。

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パリと呼ばれる渓谷が広がる裏オアフ。海に体を浮かせてこの景色を飽きるほど眺めていた。いや、飽きなかった。ただ、寒さに耐えられず水から上がるしかなかった。このまま死んでもいいかもと思うほどに美しかった。自分の学業や将来の展望など、ちっぽけに思えた。些細なことに悩み、苦しんでいる自分を解放していこうと。

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ハワイの人々もこの美しい自然に畏敬の念をもって生きてきたことがわかる。下にある動画は2001年のハワイで最も大きなフラの大会でMiss Alohaに輝いたナターシャ オダの古典フラ。私は彼女のフラに鳥肌が立ち、最後は涙が止まらなかった。神聖な神に捧げるフラ、彼女には神秘的な美しさがある。ハワイの女神を演じる彼女に神が宿っているように思える。今も伝説のパフォーマンスとして人々の記憶に残っている。是非、ご覧頂きたい。

昔、家をシェアしていたハワイの兄貴の子供。州立公園を散歩していると、彼女は目に入る木々や花、その種について私にいろいろ教えてくれた。執筆活動をしながら兄貴が家事を全てやっていた。毎日、どこかの海や公園で静かに午後を過ごす彼らの生活が豊かで羨ましく思った。今、彼らはハワイ島へ移り、広大な自然と農地を持ち、自給自足的な生活を送っている。兄貴のジェフは作家への夢は諦めたのだろう。何年もかけて書いた小説は700ページにも及び、出版されることはなかった。

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オアフ島ラニカイビーチ。このプライベートビーチに住んでいた人と短い間付き合ったが、彼よりこのビーチを愛していた。夜明け前、空と海は紫から真紅、そして、日の出と共に視界全てが金色に輝く。ボートで島のあたりまで行くと、20mくらいの深さでも海底がはっきりと見える。運が良いと大きなウミガメやイルカと出会う。イルカは本当に好奇心の強い生き物で、私たちの側までやってきて様子を伺っていた。

帰国して20年以上が経つ。自分の生まれ育った大地とその自然に祈りを捧げることを、つい最近ある出来事がきっかけで始めた。毎日の習慣として手を合わせる。静寂と調和を感じることができる。日々の祈りの中に家族の健康と安全、友達や知人のこと、静かに声に出して唱えることで一日を始め、そして終える。

今年、久しぶりにハワイを訪れた。そして、改めて私は海と共に生きていきたいと思った。大切な人、可愛い猫や犬、そして、海。人生半ばに差しかかり、自分の望むものがはっきりしてきたということは幸せなことではないだろうか。

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