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「“空白の10年” 被爆者の闘い」ナレーションしました

広島に原爆が落とされてから、被爆者の人たちが耐え抜いた試練。原爆被害そのものだけではなく、その後、人々の眼差しが憐憫から差別に移り変わる様、そして、その中で、GHQのプレスコードで、被害の状況について語ることができず、国からは補償もなく、忘れ去られていく。「空白の10年」という言葉があることも知りませんでした。

そんな中第五福竜丸の被害が日本に及んだことで、被爆者の人たちが、差別を超えて動き出されたこと、原爆投下5年後に当時の広島市長が被爆者の手記を広く募集されたまま、表に出ることなく保管されていた資料を物語は進みます。

当時の市民の言葉は生々しく、それを表に出せなかった時代と、その後の日本人特有の忘れ方、プレスコードが解かれた後も続くアンタッチャブルな感じを受け取りました。ぜひご覧ください。

2012年12月12日(日) 午前6時10分〜40分
NHK 総合 「目撃にっぽん!」

「“空白の10年” 被爆者の闘い」
初回放送日: 2021年12月12日

原爆投下からおよそ10年間。医療や経済的な支援もなかったこの時代を被爆者たちは「空白の10年」と呼んだ。その時代をどう生き抜いたのか、新資料と証言からたどる。

原爆投下からおよそ10年。GHQによってプレスコードがしかれ、被爆の実態を世に知らせることが難しく、医療や経済的な支援も乏しかったこの時代を、被爆者は「空白の10年」と呼んだ。差別や偏見、原爆症に苦しんだ被爆者たちは、どのように生き抜いたのか。空白の10年に書かれた手記や、見つかった資料からは、検閲などによって、どう発言が封じられたのかも明らかになった。人間の尊厳のために闘った被爆者の姿をたどる。

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