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クリエイティブの死

デザイナー側から見た 広報媒体や広告界隈でよくある話です。w 結局のところ、他の意見や思惑で、「これいいですよね!これで行きましょう!!」という担当者とデザイナーの仕事ベクトルじゃなくなるなら、もうその案件はもうダメなんだということなんですよね。 **** デザイナーと担当者がいいと思ったものには、さまざまな要因で命が吹き込まれます。 その媒体自体が枝葉を付けて、作り始めよりもさらに素敵なクリエイティブに育ってゆくことがあるのです。 そうなる条件として、やはりクリエイテ

冬を越えてきた旅人たちのこと

長い冬がようやく終わりを告げて、一気に春爛漫となりました。 寒い冬を越えてきた旅人たちを癒し力づけた満開の桜が散れば、いよいよ夏の入り口となるわけです。 浜に集う人々の表情も、冬のそれとは明らかに違う明るさが滲み出ていますからね。 世の中がポジティブなオーラに包まれ始める素敵な季節の到来となりました。 **** 今年の冬は特に閉塞感というか、なんかとても我慢しながら耐え忍んで過ごしてきたような印象があります。 個人的な感覚なので、世の中そうでしたよね?という話ではあり

永遠に夏至に向かう

夏至に向かっている時期はとても素敵で愛おしいと思うのです。 僕は夏が大好きだから、夏に向かうその道程は、光に溢れ、すべての生命が躍動するあの眩い季節へ続く文字通り陽の道、光の道なんだと思っているんですよね。笑 毎年、永遠に夏至に向かっていればいいのに。 なのに夏至が過ぎれば冬至に向かうしかないなんてなんてつまらない世界なのかとがっかりして意気消沈してその瞳から精は失われてゆくのです。。。 なのでせめて、永遠に夏至に向かうかのような風情で生きてゆこうかと思う次第でなのでご

Blessed By

半年かかった新曲をようやくリリースしました。笑 今回の曲はアップテンポ。 少しだけラテンっぽい要素を散りばめた曲になりました。 例によってシンコペーションを多用したリズム感溢れる楽曲ですが、それはそれで苦労も絶えなかったわけでね。笑 心の中ではマイケル・ジャクソンの『Smooth Criminal』バリにキビキビハキハキと、なんならフレーズ間にハッとかウッとかのキレのいい吐息なんぞも織り交ぜて歌ってる感じで演ってるのですが、いやはや寄る年波には勝てないというかなんというか。

仲間

僕の仕事はエディトリアル・デザインをメインとしたグラフィック・デザインということになります。 エディトリアルとは編集モノという感じの意味で、主に編集された誌面のデザインに従事するデザイナーを「エディトリアル・デザイナー」と言います。 一口にエディトリアルと言っても、エディトリアル媒体には色んな媒体があります。 主なもので言えばまず雑誌や書籍ですね。 これは主に出版社からの仕事依頼になる案件が多いです。 そしてカタログやパンフレットですね。主に商業施設やメーカーが商品やサービ

俯瞰してみること

日々を生きるということを俯瞰してみることは、実はとても有意義なことなのではないかと感じることがあります。 SNSやブログや個人的な日記などで、日々のことを書き記してみる。 そこに綴られる内容は、とても意識的な作意がない限り、日々の出来事の客観的な描写だけにとどまることはありません。 起こる万象に対して思うことや、過去に経験してきたことで生み出された自分の価値観やロジック、明日に向けた決意や願いなどがそこかしこに散りばめられることになるはずです。 それらを継続的に書き記すと

負のスパイラル

なかなか上手くいかない仕事というのがあります。 いつもはしないようなミスが続いたり、最初から信用されてないのにどんどん信用を失ってゆくという悪循環が生じたり、モチベーションの欠如だけでは済ませられない負のスパイラルに見舞われる仕事ってあるんです。 そういう仕事って、振り返ってみれば一つのパターンにたどり着きます。 それは、中間業者から個人として、つまりデザイナーとしてデザインのみで受けてる仕事で、チームとしてやってない仕事なんですね。 つまり、クライアントから業務委託を

ボヘミアンたちの夏

ボヘミアン。 国語辞典では 「「ボヘミアン」とは、伝統的な価値観や社会的な規範にとらわれず、自由で個性的な生き方をする人々を指す言葉である。また、そのような人々の持つ独特のファッションや芸術的センスも指すことがある。ボヘミアンは、自由な精神や独創性を重視し、既存の枠組みにとらわれない生活を送ることを特徴としている。」 としています。 海辺という生活拠点で生きているので、この「ボヘミアン」的な生き物によく遭遇する。 あるいはボヘミアン風味の、という方がピッタリくる場合もあっ

生み出す欲求

10代後半から20代前半にかけて、絵を描いたり色んなオブジェを創るにあたって、僕はイコン画に強い関心がありました。 僕は毎年初詣に出向き、苦しい時には神頼みをし、毎月恵比寿神社に商売繁盛の祈願をし、クリスマスを家族と祝うチャンポン神者です。笑 特別な宗教を信仰しているわけではありません。 もちろんカソリックでもキリスト教徒でもないのです。 でも、イコン、いわゆる宗教画の独特の雰囲気にとても惹かれていたんですね。 荘厳で静謐で、何より神秘的な神聖さにアートとして強く興味を抱

頑張れペーペーズ!

まったくの素人アート・ディレクター僕は28歳までバンドをやりながらバイトをして生きてました。 でも客商売のバイトではなかなか週末に休めないですよね。 その頃、自らが主宰する草サッカーチームを持っていたので、もっと日曜日にサッカーがしたいという理由から就活をして、縁あって出版社に出版や印刷のことを何も知らない状態で入社しました。 1990年のことです。 この業界の何もかもが初見・初体験でした。 ルーペで印刷物の4色の点々を見せてもらって、カラー印刷物の全てがこの4色の点々で出

思い描く先には。

なんだか、今年は激動の年になる予感があって、 実際に動き出すことや終わることで確定していることもたくさんあって。 今まで安定していた事柄も急に終わることもあったり。 もちろん新しいことが既に動き出してる事柄もいくつかありますから。 確実に今年は変わるものが動き出すものが多くなりそうだなと感じていたんです。 数人の友人や知人にそんな話をすると、多くの人が同じように、今年は環境そのものや考え方などが大きく変わると感じてる人が多いみたいでした。 でも、それはあくまでも僕と僕の周り

格闘

エディトリアル・デザイナー。 まあ直訳すると「編集モノのデザイナー」。 言ってみれば、書籍や雑誌など編集された媒体をデザインする人ということで、一般的には印刷物全般に対応するデザイナーのことを言います。 じゃあ、Webデザイナーと何が違うのか、というと、デザインする場所が紙面上(誌面上)ではなく画面上だといういうことだけで、ことデザインレイアウトという意味では大差ありません。 ただ、WebデザインはWeb上の動きや仕掛けや、Webに載せるための様々な制約や決め事に沿ったデザ

今年こそはきっと。

いよいよ年の瀬ですね。 本格的に寒さも厳しくなってきましたし、街はクリスマスでキラキラの有頂天です。 今年はみなさんにとってどんな一年だったでしょうか? **** 思えば一年前。 来年(今年)こそは○○○したい! とか 来年こそは○○○でありますように。。。 とか いろんな想いを抱きながら、2022年のお正月を迎えてたと思うのです。 果たして、今年の皆さんの想いは叶ったのでしょうか。w 何かしら進展なりの変化を感じた人も 何にも果たせなかった人も 何かしら後退してしま

折り合いと妥協

どんな仕事もそうですが いいと思うものの感覚は人それぞれ違うわけです。 その仕事に関わる様々な立場の人との折り合いを調整しながら 最終的にクライアントが満足するものにすることが 僕らデザイナーの仕事の本質です。 そこが醍醐味でもあり、難しさでもあるわけでね。 でも成果物を手に取るお客様はそんな戦いはまったく関係ありませんから。 そんなことは気にも留めないわけでね。笑 だから、お客さんの満足も気に留めながら さらにクライアントの望む方向へ調整しながらも 最終的には僕がどこまで