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やればできるようになるは本当か?

来月、老人ホームの夏祭りでフラのメンバーと踊ることになった。その時に、1曲フラに来ている人に歌ってもらい、私は久しぶりにウクレレを弾くことに。どうしても苦手でうまく押さえられないコードがある。

そんな時はどうするのか?ただ、スムーズに押さえられるようになるまでひたすら何度も弾くしかない。ひたすら練習するのみ。

私の母も、70歳になる頃にウクレレを始めた。それより前に始めた私なんかよりも、よっぽど沢山の曲を弾き、お友達と楽しくウクレレ演奏をし、発表会までやっている。

フラの踊りもそう。踊りをパッと見て覚えてすぐに踊ってしまう人もいるけれど、私は本当に覚えが悪い。いや、悪いなんてもんじゃない。フラを教えながらも、生徒さんの方がよっぽど覚えが良くて、私の方が影でみんなの100倍くらい練習しているような気がする。体で覚えないと覚えられない...

目から鱗だった「運脳神経」のお話

あるフリーペーパーのお仕事をさせていただいた時に、スポーツバイオメカニクス研究の第一人者で、東京大学大学院・総合文化研究科の深代千之先生に取材を何度かさせていただいた。お話を伺うたびに「なるほど」の連続だった。

「できる」か「できない」かの違いは、「やる」か「やらない」かの違いだった。

例えば、右利きの人が左手で文字を書けと言われても、最初はうまく書けないもの。もし「この先左手しか使えない」となった場合、左手で書くことを必死で練習するでしょう。そうすると、最初はうまく書けないかもしれないけど、次第に右手と同じように使えるようになってくる。

要は、くり返し練習することが上達への道。動きを何度も繰り返せば繰り返すほど、脳のニューロンに電気が通り、確固たる道筋ができるのだとか。

そして、一度この動きが脳にインプットされれば、(一度できるようになれば)一時的に忘れたとしても、やればすぐに思い出してできるのだそう。

例えば、自転車がいい例で、子どものころに一度自転車に乗ることができるようになると、しばらく自転車に乗ってなくてもスイスイと乗ることができる。サッカーのリフティングとかも同じで、一度コツを掴んでできるようになれば、数回しかできなかった子でも、100回、いや1000回でも体力が続く限り永遠とできるようになる。

時間が掛かっても習得できるまで続ければできることの方が多い

子どもの頃は、脳のニューロンに電気が通るのも速いからすぐにできてしまうことも、大人になると習得するまでに、すごく時間が掛かってしまう。

だからと言って、できないわけではない。私の母がいい例だ。母が70歳になっても、80歳近くなっても新しい曲を楽しみながら弾けるのも、ひたすら練習したから。毎晩、毎晩、夜になったら下手くそな母のウクレレの音が家中に響いていた。夏場には窓を開けっ放しで練習していたから、きっと近所迷惑だったに違いない... それでも、諦めずにひつこく、ひつこくやったから母は楽しめるようになった。きっと、このチャレンジ精神が若さの秘訣なんだとも思う。

「年だから」という言葉は通用しない。幾つになったって、「運脳神経」があるというのを知っておけば、諦めないでやることができるんじゃないかな。と思う。

全てのことが「やればできるようになる」のかどうかはわからない。でも、好きなこと、やってみたいことなら、すぐにでも始めてみて、そしてとことんできるようになるまで繰り返しやってみたらいいんだと思う。

あ〜、小さい頃にこのことに気づいてたら、今ごろもっとたくさんできたことがあったのかもしれないのにな....と思う今日この頃。そんなことを言っていても仕方ないので、私も苦手なコードをスムーズに弾けるように、脳の神経が伝わるように練習あるのみ!やることも、やりたいこともいっぱいある。諦めないでやろうっと。


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