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ブルーベリーとみょうがとたけのこと

特に何もないまま、夏休みが終わる。

コロナ以前は、栃木の親友の実家に行き、ブルーベリーやみょうがを取ったり、高原をドライブして過ごすのが恒例だったが、今年も見送り。
行けないかわりに、友人からは大量のブルーベリーとみょうがが送られてきた。

夏はブルーベリーとみょうが、秋は柚子、春はたけのこ。
それ以外にも米やとれたての野菜をたくさん送ってくれる。
我が家の食卓を支えてくれている!!(笑)

都会生まれ都会育ちの私は果物や野菜を「収穫する」という経験がほとんどない。
小学校の時に芋掘りの体験なんかはしたことがあるが、その頃はあまりサツマイモに興味がなかったのでよく覚えていない。

10年ほど前から、友人の家に遊びにいくようになり、突然「収穫する」というチャンスに恵まれるようになった。
まぁ「収穫」といっても、自分が持って帰る分を採るだけだけど。

みょうがと柚子とタケノコは友人宅の敷地に自生している。
「採っても採ってもどんどん生えてくるのよ~!!」と言われ、毎回遠慮なくいただいてくる。

みょうがは東京のスーパーでは3つで100円・・・今日見たのは198円だった。高級品だ。以前は夏の間に数回、そうめんや冷奴の薬味として食べるだけだった。
それが、ここでは雑草のように生えている。
庭の隅の一区画に大量に芽が出ているのを、鎌でざくざくと切り取るのだ。
・・・それまではみょうがは土にうまっているものだと思っていた。

柚子はみょうがコーナーの横に生えた大木から。
友人が高枝切りばさみで切り落とし、私がざるで走って下まで行き受け止める。というコントのような方法でせっせと収穫する。
柚子の枝には棘があり、ささると痛い。
そんなことも以前は知らなかった。

春の竹の子は所有の竹林に行って掘ってくる。
地面に目を凝らし、まだ出たばかりの竹の子を狙う。スコップを思い切り刺して「切断」する。
「雨後の竹の子」と言うけれど、雨が降らなくても次の日には新たな竹の子がたくさん生えている。
東京のスーパーで売られているサイズのものを掘ろうとすると
「そんなに育ったの採ってもおいしくないわよ~!(笑)」と母上に言われてしまう。
採らない竹の子は足で蹴って折っておく。そうしないとあっという間に成長して、竹林に光が入らなくなってしまうからだ。

採れたてのたけのこはその場で包丁を入れ、皮をむく。
そして庭に出したドラム缶で煮て、一晩流水にさらす。
水は地下水で、水道代も1年分の固定費(驚きの価格)なので
一晩中水を出していても問題ない。

ブルーベリーは近くのブルーベリー農家へお邪魔し、「多すぎて出荷できない」というのを摘ませてもらってくる。
びっしりついている枝の下に籠を置き、思いっきり揺するとあっという間に採れる。出荷するものは傷がつかないように一粒ずつ手で摘むそうだ。

そうやって、いつも野の恵みをありがたく分けてもらっている。



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