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#わたしをかたちづくったもの ポートレート①私のワーキングポリシーを育ててくれたOさん

※この記事は少し前に書いたものですが、素敵な企画を見かけたので参加させていただきます。

私は大学で音楽ビジネスを専攻し、卒業後は音楽業界で働いていました。
その後、日本語教師になろうと決心し退職して、アルバイトをしながら1年間、養成講座で勉強をしました。

Oさんはそのアルバイト先の会社で出会った上司です。
その会社は社長と常務であるOさんが立ち上げ、他には社員が10名ほどの小さな化粧品会社でした。
十数年経った現在は200名を超える企業です。

私はそこでアルバイトとして、データ入力などの事務作業をしていました。
日本語教師の勉強中心の生活だったので、単に生活のために働いていましたが気がつくと色々な仕事を任されていました。
(これは肯定的な意味で、です)

ちょうど会社の移転のタイミングだったので引越しの段取りをしたり、
商品の発送をしたり、顧客へのメーリングリストを書いたり、
お客様の問い合わせのメールや電話の応対をしたり、
気がつくと新商品のネーミングまで考えていました。
これは、社長の「自由な発想で名前をつけたい」というところからでした。

もちろん一つ一つ業務については教えてもらいながらやっていましたが、
3ヶ月も経つと社員の人と同じ仕事をしている状態でした。
有難いことに、仕事を辞める頃に「正社員にならないか」と何度もお誘いをいただきました。

私に仕事を教えてくれたのがOさんでした。
とても細かいところまで気配りをする方で、
「例えばこのペンをここに置いたとして、この後これは誰に作用すると思う?」というお話は今でもよく覚えています。

何かをする時、その先に必ず相手がいる。

当たり前の事ですが、頭で理解したのはこの時だったのかもしれません。

Oさんから教わったことは
「どんな小さな仕事でも丁寧に向き合うこと」
「自分がすることの先に必ず人がいるということを意識すること」です。

それから、これは今になって気が付いたことですが
「人を動かす時にどんな態度で、どんな言葉で接するか」ということです。
仕事の任せ方、何か問題があった場合の対処方法(或いはどう対処させるか)が素晴らしかった。そして何より常に人をよく見ているので褒め方が素晴らしく上手な方でした。

人が社会人として、必ずどこかで出会い、身に付ける「大人の姿勢」
私はOさんのおかげで出会うことができました。


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