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縄文野焼き体験

先日
縄文土器の野焼き体験に行ってまいりました。
初めての野焼き体験は土器が焼けるのを見るだけではなく
古来の日本人がどのようにして
自然と付き合っていたか、
自然と共存するとどうのようになっていくのかを体験するような貴重な時間となりました

この日は夕方から雨予報の生憎の天気予報
野焼き祭りの予定は9時〜16時
天気予報ではイベントの終わり頃には
雨の予報

現代の感覚のイベントであれば
雨が降った時のための対策をとって
イベントを予定時間通りに
開催することになるでしょう

でも人間中心ではなく
自然中心の縄文感覚では
雨が降るならスタートを早めましょうと
少し前倒しでイベントが開始

猪風来さんの長年の経験と感覚で
焼かれる土器たち

土器の土を観察し対話
色からどの程度焼きが進んでいるかを
感じくべる薪の量を調整する

そして新たな薪を投入し
炎から火力を感じ焼き上げる

不思議なことに
現代の温度調節が出来るような窯であっても
焼きの段階で割れたしまう陶器は沢山あると聞くのに
猪風来さんの野焼きでは
土器が割れてしまうことが無いのだとか…

この日も
割れてしまう土器は一つも無かった

土づくりから
自然の力をふんだんに
手伝ってもらっているからなのかな?
そんな事をぼんやり考えながら
お昼休憩をとっていると
パラパラと雨が降り出した。

生徒さんの作品の表彰式
精霊ダンスとイベントが進むにつれて
雨は強くなっていき

無事に土器を焼かせてくれたことを
自然の神々に感謝する
精霊ダンスの頃には本格的に降ってきた

この一連の流れのタイミングは
誰にも作り出すことが出来ない
自然が作り出すタイミング

全てが必要な時に必要ない状態でやってくる
これが自然と共存する生き方なんだろうなと

1日を通して
自然の流れに任せる
そんな感覚を体験させて頂いた1日でした

美術館に展示されている作品も
どれも生命力に溢れれる
エネルギーを感じるものばかりです
縄文に触れてみたい方は是非
体感してみてください

猪風来美術館
岡山県



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