見出し画像

お葬式でかけて欲しい曲は決めてある

こんなタイトルをつけるとギョッとする方がおられるかもしれません。

ですが先に言っておきますと、私は決して死にたい訳ではありません。

人は生きている限り必ずいつか死ぬし、その時には「この曲を聴きながらふわ〜っと空に浮かんで行きたいなぁ」というただの願望です。

どうせなら最後に聞ける曲を決めておきたい。
だって、死んでしまったら「この歌を最後に聴きたい」と家族に言えませんから。

そして死んでも耳だけは聞こえてるとよく言われますよね。本当かどうかは未知の世界ですが、私は聞こえてるんだと信じています。

この世に身体が存在するまで、自分のことは自分で決めていたい。


そんな私が最後に聴きたい曲は2つありまして、

1つが元ちとせさんの「いつか風になる日」です。

初めて聴いたのは中学の頃でしょうか。
もう好きという枠を飛び越えて、私の人生に寄り添ってくれている曲です。


先ほど歌詞を調べていると分かったのが、これは風葬を表現している曲だそう。
ちょっと驚きです。

「果てしない輪廻を彷徨えるのなら
 いつもずっとずっと傍にいてあげる」

「麗らかな陽の中で私も風になる」

「やがてきっときっと永遠は刹那に去って
 だけどずっとずっと此処にいてあげる
 ただ風が吹いている 」

歌詞の中で特に好きな一部を抜粋しました。

子供を産んでから特に歌詞が心に沁みます。
私がいなくなっても一人じゃないんだよ、風になって傍にいるよと伝えたいです。



もう1つは喜納昌吉さんの「花〜すべての人の心に花を〜」です。

たくさんの方がカバーしていて誰しも聴いたことがある曲だと思います。

泣きなさい 笑いなさい
いつの日か いつの日か
花をさかそうよ

これは私が大大大好きな祖母との思い出の曲です。
天国に祖母がいると思うと死ぬのも全く怖くないくらい今も好きです。

私に無償の愛を教えてくれた祖母との曲を選びました。

不思議とどちらも沖縄に関する曲ですね。
元ちとせさんも沖縄出身の方で、ゆったりとした海を想わせる曲です。




私の家族では「お葬式にはこの曲がいい」「棺桶は1番安いやつで良いけん」と前向きに話します。

『死について話すことはタブー』の夫の家族とは大違いで最初は驚きました。

各家庭色んな考えがあるとは思いますが、私の個人的考えを述べますと

「死」について考えることは「生」を考えることと同じ

だと思っています。

私は20代の中頃から、エンディングノートは定期的に更新をしています。

その更新をするときが、1番自分に向き合う場面なのです。

向き合う、とは、自分が何を優先しているのか、何が好きなのか、誰を大切に思っているのか、何かやり残していないかと様々です。

エンディングノートを通して「今」の自分を見つめる。

これはとても良い自分を知る更新で良いことだと思っています。



ついでに言いますと、これは家族のためにもなるので書いていて損はないと信じています。

もし自分に何かあったら……と考えたことはありますか?

ボタン一つで私の命の有無が決まる場面になったら、、
いくら家族でも、どちらを選んでも自分の選択を責めるかもしれません。

いろいろな手続きや契約をほとんど私が担っていることもあり、そのような場面でも困るでしょう。

そんな思いをしてほしくないので、自分の意思や家庭内の現状(契約事情など)を書いておきます。



お葬式の選曲の話から逸れてきましたので話を戻しますが、今回はいつも通りの生活をしながらも心の底で考えていることをここに書いてみました。

noteを書く友人達の熱に私も感化され最近更新していますが、書き始めると楽しいですね。

それではまた、さようなら


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?