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ナナメガキ

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まっすぐ向き合ってナナメに書き捨てる、エンジニアリングマネージャーの思いのたけ。ナナメ読みするくらいがちょうどいい。
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#自分にとって大切なこと

テクニックではなく気持ちのあり方から考える「傾聴」と「承認」

マネジメントに関する情報を集めていると「傾聴」や「承認」といった言葉がよく出てくる。それらのテクニックを駆使することでチームメンバーとの関係性を深められると聞き、僕も実践を試みたことがある。 結局奢りのようなぎこちなさを感じてしまって、ほどなくして実践をやめた。 当時はテクニックとしてしか認識できていなかったそれらだが、しかし今の自分をふりかえってみると人間関係を築くときの根底には似たものがあると感じる。 というのも理屈は簡単で、傾聴や承認は敬意の体現手段のひとつなのだか

いいチームを目指す落とし穴

振り返ってみると、僕は知らずしらずのうちに「いいチーム」を目指していたのかもしれない。 ここで言う「いいチーム」とは、世の中で優れた成果を収めているチームが持つ要素を寄せ集めたチームのことだ。別の言葉で言い換えるなら「一見すると良さそうなチーム」だろうか。 僕が目指しているチームは良いプロダクトを作り続けられるチームであって、世の中の優れたチームの要素を寄せ集めたチームではない。かつて自律的なチームになるために失敗と学びの機会創出について考えたり、相互理解を紐解いたりした