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【ラテンアメリカ旅行 #22】🇧🇷ドキュメンタリーで観ていたアマゾンの世界

今回はブラジル北部、アマゾンの入り口にある街、マナウスから船に乗り5日間、アマゾンの中で、アマゾンの生態系を見たり、ピラニア釣りをするなど様々なアクティビティに参加してきたので、その様子を少し共有したい。

アマゾンについて


● アマゾン基本情報

面積は約550万km2[要出典]とアマゾン盆地(約700万km2[要出典])の大部分を占め、地球上の熱帯雨林の半分に相当する。省略してアマゾンとも呼ばれる。7カ国が含まれ、60%はブラジルにある。

植物はエネルギーを得るために二酸化炭素を利用して光合成を行い、炭素を固定するとともに酸素を放出、あるいは呼吸によって酸素を消費しているが、アマゾンは二酸化炭素を吸い込んでいる(炭素固定している)量がとても多いため「地球の肺(lungs of the Earth)」とも呼ばれる[4]

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%9E%E3%82%BE%E3%83%B3%E7%86%B1%E5%B8%AF%E9%9B%A8%E6%9E%97

● アマゾンの森林伐採問題についてはこちら

リアル版ドキュメンタリーの世界


● マナウスからアマゾンの村へ

今回の移動はこちら。
チャパダ・ディアマンティーナから飛行機で乗り換え一回、約8時間程でアマゾンの入り口、マナウスに到着。
経路がマップで出ないので、リオ・デ・コンタス→ベロ・オリゾンテ→マナウスの経路のみ(実際は車ではなく飛行機移動)

マナウスからリオネグロ川をボートで約2時間ペルー・コロンビア方面にボートで向かう。

マナウスはアマゾンの入り口のわりに意外と大きな港町

途中陽が差してきて、風もなかったためかなり現実離れした光景に出会う。

ボートでアマゾン川を走っているとこのような反射が延々と続いて夢のよう

そしてアマゾンの中のアクティビティの拠点に到着。

● カイマンツアー

真っ暗闇の中みんなでボートに乗り込み出発。
ガイドがカイマンがいそうな草むらに近づくと、音を消してオールでボートを漕ぎ始める。僕たちには全くわからないが、ちょっとした音や目の光で、「あそこにカイマンがいる」と気づく。そっと近づき手を近づけると、両手を水の中に突っ込んで、カイマンの首元を掴んで上げて見せた。カイマンは首元に神経が通っているため、首元を掴むと動けなくなるのだそう。
少しカイマンの説明をして、カイマンを水の中に戻すと一瞬で去っていった。
ちなみに星がカメラには映らないがめちゃくちゃ綺麗(アンデスの高地やアタカマ砂漠周辺ではもっとよく見える)で星を見るツアーにもなっていた。

夜はカイマンを捕まえにいく。両手でカイマンを捕まえる荒技を見せるガイド

● アマゾン川の夕陽

もはや景色の話なので説明は不要かと思うが、なぜか夕方は雨が降らず毎日晴れていた。そして泳いでいたり、ボートの上にいたり、船着場でぼーっとしながら夕陽の時間を眺めていた。
何もしないでただ今を感じて生きることができる。それだけで十分平和で本来の人間の姿のようで幸せだと感じる。

この時に気づいたのだが、日本にいてもほぼ毎日、夕陽が沈む時間は夕陽を見に行き、何も考えずにただ幸せを感じて眺めていた。
波があればサーフィンしながらこの時間を楽しむ。これは本当に最高。
大抵の場合はこの時間を仕事の休憩時間に充てるか、この時間までに仕事を終わらせていた。自分が作ったその大切な時間のありがたみにすら満足することができなくなっていたのだと思う。自分の心の変化に気づけなくなるほど僕は迷走してしまっていたのだと思う。

毎日夕陽を見ていた
夕方は毎日水浴び
ここには写っていないが、泳いでいると時々ピンクイルカが登場する。
時々アニメーションのような世界にも見えた

● ジャングルの中でキャンプ

ジャングルの中にキャンプをしに、ハンモックや簡単な調理器具を積んで島に向かう。

今日の寝床に向かってオールを漕いでジャングルの中へと向かう

そしてキャンプする予定の場所まで荷物を運び、壊れてしまっていた大きな葉っぱを組み合わせて作った屋根を直すため、ジャングルに大きな葉っぱを探しに行った。

壊れた葉っぱを取り除き、新しい葉っぱを組み合わせてようやく完成。そして持ってきたハンモックを木に引っ掛けて寝床は確保完了。実はこの夜、大雨が降ったのだけど、この屋根が意外と防水性が高く雨漏りしなくて感動した。

ジャングルで葉っぱを切って作った屋根。この下でハンモックで寝る

一通り夕飯に必要なスペース作りなども完了したので、食材のピラニアを釣りに出かける。

暗闇の中、意外と簡単にピラニアが食いついてくれるので30分で合わせて15匹くらい釣れた

夜はジャングルで拾った木を切って作った手作りグリルでチキンと取ってきたピラニアを焼く。味付けは胡椒すらないので塩のみ

火が通るのにめちゃ時間がかかる
近くの川でみんなで釣ったピラニア

屋根を作るには小さい葉っぱを組み合わせてデコレーションして夕飯の完成。すでに夜9時を周っていてみんな腹ペコだったので、あっという間に平らげました。

ガイドは演出好きだが時間がかかりすぎてみんなで手助け

朝方、海外ドラマの離島で現れるような見えない猛獣のような声がして、どんどん近づいてきて焦った。
実はサルの縄張り争いなのだそう。
聞いたことないような図太く恐ろしい声だったので「なんだ、サルかよ」という感じだった。
今回の滞在地周辺には4種類くらいのサルが生息しているらしくそのうちの3種類は見ることができたが、おそらくこの恐ろしい声が残りの1種類なのだろう。

● アマゾンの植物

鎌倉の鶴岡八幡宮を思い出すこのお皿のような葉っぱたち。

なんだか気味悪いがフルーツなのかな?

たくさんある細く背の高い木
樹齢300年以上と言われている木

● その他ジャングルの中での発見

下の写真はフェジョアーダなど様々なブラジル伝統料理のお供として欠かせないファリーニャ(マンジョカという芋の粉で特に味はない)を炒っている。この時点で僕もファリーニャ中毒の一人になっていた。
このアマゾン周辺ではアサイーにファリーニャを混ぜて食べる習慣があるらしい。
実はマンジョカは毒が含まれているため、炒る前に、皮を剥き、すりおろし機で粉状にした後に水分を搾り出すというプロセスが必要で、絞り出された水分の中に毒が入っているのだそう。

不思議な蜘蛛

下の写真のアリの巣は、アリが植物を食べているのか、この植物の匂いがする。そのため、アリの巣から大量のアリを手に移して、身体にアリを擦り付けて匂いを移す。アマゾンではこれが蚊避けとなる。

いい匂いがするアリの巣。木に直接巣をくっつけるように作られている
一緒にツアーに参加したみんな。右下はベネズエラ出身のガイド

とても非日常的なアマゾンでの体験も終わり、この一瞬の時を共に楽しんだ仲間たちともマナウスでお別れ。
また世界のどこかで会う日まで、健康と幸運を祈って思い切りの笑顔で別れを告げた。

僕はマナウスで一泊し、マナウスの空港へと向かった。
マナウス→サンパウロ→リマと乗り継いでいよいよペルーに入国。
今回はここまで。次回はいよいよペルーに入国し、最初の一週間は海沿いに滞在。そこから高所登山に向けて少しずつ高所に慣らしていく。

最後に曲紹介


今回はAntonio Carlos Jobimによる『A Felicidade』という曲。曲名はHappiness(幸せ)という意味だが、この曲のテーマは幸せの儚さ、歌詞は「Tristeza não tem fim. Felicidade sim」(悲しみには終わりがない。幸せには終わりがない)で始まっている。フランス、ブラジル、イタリア映画『Orfeu Negro(黒いオルフェ)』のサントラとして制作されていて、登場人物の死の文脈で使用されているという、実は悲しい曲。
かなりの名曲で、様々な大御所ミュージシャンたちにカヴァーされているため、他のミュージシャンの曲もいくつか紹介する。

● Antonio Carlos Jobim

● Tom Ze

● Cal Tjader

● Gal Costa

● Baila Nova



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