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子供のプログラミング教育の本質とは?3つの能力で創造を具現化すること!

こんにちは!アルマクリエイション若手マーケッターの水落です!

この記事の掲載元である『日経MJ』は、日本経済新聞社が発行している消費と流通、マーケティング情報に特化した専門紙。

その中で神田昌典が、2017年より『未来にモテるマーケティング』というコラムを連載中です。

本日は、その中の『子供のプログラミング学習』というテーマの記事をご紹介します。


『子供のプログラミング学習』 神田昌典

小学生の子供たちとプログラミングを一緒に学ぶ機会があった。
その結果が面白かったので共有したい。

正直いって最初の印象は「これでは子供たちは何も学べずに帰るのではないか」だった。

なぜなら、何を教えるべきか、どう教えるべきか、そしてプログラミングを学ぶことでどんな未来が始まるのか。こうしたトータルな全体像を、教える側の大人が誰も理解していなかったからだ。

学習カリキュラム自体は、「社会の難問をプログラミングで解決する」というもので、歴史に残る映画と同じくらいよくできていたが、現場は混乱の極み。先生やその授業をサポートするチューターの説明はまるで要領を得ない。

チンプンカンプンの会話が続いた揚げ句、チューターが伝えたのは
「ではそれぞれのチームで、自由にやってみてください。わからないことがあれば、質問してね」。

見守っている親たちは、具体的な指示がない状況を見て気が気でない。
しかし、親は親でどう口を出していいのかわからないのだ。

こうしてまともな指示のないなか、最終課題のプレゼンテーションの時間になった。「これでは良いプレゼンはできないだろうな……」。内心、そんな思いで、私は発表を見ていた。

ところが私の予想は見事に裏切られた。
どのチームも、大人ですらまともにできないような見事なプレゼンテーションを行ったのである。

しかも最もチューターの指示があいまいで、混乱していたはずのチームが、最高のプレゼンを完成させていた。
私が強く感動したのは言うまでもない。

おそらく、このプログラミング講座のような混乱は、
今年度から必修化されたプログラミング教育をおこなう学校現場でも同じことが起こるだろう。

先生が適切に教えてくれると思いきや、先生がまったく理解できておらず、生徒は何を言っているのかわからない。こんな状況が全国のあちこちで起きるに違いない。

しかし、私はそれでも小学生からのプログラミング教育は大いに実施すべきだ、と考える。なぜなら、子供たちは機会さえ与えれば、自分たちの力で学びを手に入れるからだ。

今回、私はそれを目の当たりにした。
受講した子供たちは、大人の指示が不明確でも自分たちでその状況を乗り越えた。

先生が頼れなくても、「これはここの画面でこうやればいいんだよ」とお互いに分からないことを教え合い、少しずつ問題を解決していた。

他の子供たちも、自分たちで状況を切り開くはずだ。

今後は小学校のプログラミング教育だけでなく、学校の外でも教育を受けるほうが望ましい。プログラミングは言語であり、若いうちから始めたほうが習得しやすいからだ。

8歳で学び始めれば、大学生になった時には10年のベテランだ。
8歳で始めた人と、大学生になって始める人では雲泥の差がつく。

大人は詳しく理解していなくてもいいから、とにかく子供にプログラミングに触れる機会を与える。これは、今後の世の中を生きる子どもに対して果たすべき、親の重要な務めだろう。


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子供のプログラミング教育の本質とは?3つの能力で創造を具現化すること!


この記事にもあるように、2020年度から義務教育で必修となったプログラミング教育。

そこで、自分の子供にもプログラミングを塾などで習わせた方が良いのかを、お悩みの方も多いかと思います。

でも正直なところ、これまであまり縁の無かったプログラミング学習と言われても、学校や塾でどんなことを教えているのかよく分からないというのがホンネではないでしょうか。

実は、プログラミング学習で得られる能力は社会人としても必要な能力で、大きく分けると論理的思考力、問題解決力、想像力になります。

これって、明らかに社会を生き抜く中で必要な能力で、あまりこれまでの学校の授業では習わなかったこと。

このようなある意味抽象的な問題を解決するのにプログラミング?と思う方もおられるでしょう。

そこで今回はそんなプログラミング学習の効果と、子供が実際に身につく能力ついて掘り下げてみたいと思います。

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プログラミング教育の必要性

今、世界は爆発的なスピードでIT化社会へと突き進んでいます。
ここ数十年で変わったこと以上に、数年先にはもっと大きなITによる社会変化が起きていることは確実。

AI技術も進化して、車の自動運転や医療手術の遠隔操作や自動化など、これまで夢であったことが当たり前となるでしょう。

戦後の社会で「国際化社会が訪れる」という理由で英語が必修教科になったように、これからのIT化社会に順応するのに、最低限必要な知識と技術を得るためのプログラミング教育なのです。

ただ、世界各国のプログラミング教育は、それぞれが異なる内容で実施しています。

例えば、イギリスでは5歳からアルゴリズムを教え、小学校ですでにデバッグができるまでになります。そして14歳からは2種類以上のプログラミング言語を学んでいきます。

それに対して、日本のプログラミング教育は、プログラミングそのものを教えず、先ほど言った「論理的思考力」「問題解決力」「想像力」を重視。

これは、小学校が職業技術を習得する場ではないので、プログラミング技術を学ぶ必要はないという考えで、これまでにある既存の教科(国語・算数・理科・社会など)の授業に織り交ぜて授業がなされています。

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ログラミング学習で伸ばせる3つの能力

では実際に、小・中学校のプログラミング学習で伸ばせる3つの能力について、その必要性を考察していきましょう。

まず『論理的思考力』は、物事を整理し順序立てて考えるために必要な能力です。

物事を順序立てて整理し、分かりやすく説明するためには、その問題を言語化する能力も必要となります。

「物事を言語化」→「整理」→「順序立てて考える」という順番。

この論理的思考によって、一連の思考力が素早く的確に行えるようになります。

ビジネスシーンでも論理的思考力は大変重要な能力です。
それは、仕事の企画を作る(物事を言語化)→計画してプレゼン(整理)→実行する(順序立てて考える)ことは、仕事だけでなくあらゆる社会生活で必要になるから。

子供の頃からこのような論理的な考えが身につくと、子供にしかできないような直感的な考えを整理して実行することも可能になるのです。

この能力が身につけば、衝動的な行動を子供自身が抑制する力もつきます。

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次に『問題解決力』は、起こった問題に対して分析し、原因を見つけだして解決する方法を自ら導き出す力。

新たな解決方法の発見や、これまで経験を組み合わせて問題解決方法を導き出す力のことです。

この問題の分析には、先ほどの『論理的思考』が必須。このように、問題解決力は論理的思考力と密接に関係しながら、子供が自分自身で成長していきます。

普段の生活のなかでは、仕事や家事、子育て、勉強、友人との付合い方など、大人も子供も正直なところ問題だらけです。

問題の本質に客観的に向き合い、潜在的な問題を掘り下げて解決できる人がいれば、大人でも尊敬しますよね。

もしも自分に、このような子供の頃から自分の問題に真っすぐ向き合い、解決する能力が身についていたら…。そんな風に思うのはきっと私だけではないはずです。


最後の『創造力』とは、常識にとらわれない発想や工夫によって「形のあるもの」を作り出す能力。

この能力は、とくに子供が得意な部分といえるでしょう。

子供がお絵描きすると、大人では考えのつかないような「未来の街」や「欲しいモノ」を描いたりしますよね。

実はこれも、頭の中で「考えたことを言語化して」→「整理し」→「順序だてて描く」ことをしているのです。

世の中の常識を「知らない」からこそ「こんなもの」があればいいな!と考え、新しいモノが生み出される。これこそが創造力。

創造がでると、あとは論理的思考力や問題解決力を駆使して具体化する。
これこそがプログラミング学習の本質なのです。

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学校におけるプログラミング教育の限界と親の務め

しかし、このような学習をしても、実際に学校で学べるところはここまで。

だからこそ神田昌典は、プログラミング教育を学校以外でも学ぶことの必要性を訴えているのです。

記事にもあるように、このような問題を自ら解決し、新しい発想やモノを生み出すには、最低限の言語も必要になる。

親や周囲の大人が、子供の成長についていくことは今後増々難しくなります。それは、今の大人の大半がプログラミングを知らないから。

そこで、親の務めとして、自分の価値観を押し付けるのではなく、子供にできるだけ多くのプログラミングに触れる機会を与えることが重要なのです。


いかがでしたか?もしもあなたが、このnoteでアルマ・クリエイションや弊社代表の神田昌典について興味をもっていただいた方は、ぜひアルマ・クリエイション公式ホームページや、神田昌典公式ホームページを覗いてみてください!

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|アルマ・クリエイション株式会社
www.almacreations.jp


最後までお読みいただきありがとうございます。

それでは、また次回をおたのしみに!


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