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㊗結婚!❝逃げ恥❞の平匡さんをキャリアコンサルティングしてみた

 こんにちは。プロティアン認定ファシリテーターの山本です。

 2021年5月19日の夕方、突如、星野源さんと新垣結衣さんの結婚のニュースが日本に流れました。お二人ともめちゃくちゃファンなんですが、衝撃すぎてすぐには祝福モードになれず、「〇〇ロス」という人生で初めての体験をしました。

 そして昨日こんな記事を見つけました。

 FPの方によると老後の資産形成は子供が独立してからでは時間が足りないので一刻も早めにスタートした方が良いとのことです。また、現在の収支で毎月4万円を運用できると2000万円問題はクリアできると津崎家の有形資産について分析されています。FPの方が有形資産を分析したなら、プロティアン認定ファシリテーターも黙ってはいられません。無形資産についてキャリア戦略を練りましょう!ね、平匡さん!!笑

 ということで、今回は私が勝手に星野源さんが演じた津崎平匡さんをキャリアコンサルティングを通じて平匡さんの無形資産についてキャリア戦略を考えてみました。このnoteを通じてまたプロティアンキャリアについて理解を深めて頂けると嬉しいです。

 それと、妄想逐語録も載せましたのでキャリコンのみなさん、ぜひ添削ください。(決して論述試験対策の参考になるものではありませんのでご注意を。また、逐語録のせいでちょっと長いですがご容赦ください)

平匡さんにキャリコンしてみた

 さきほどのFPさんが予想した年収は以下の通りです。これと逃げ恥(テレビドラマ版)をもとにロープレをしてみたいと思います。

平匡さん:40歳、IT企業勤務 システムアーキテクト 推定年収500万円前後
妻(みくり):30歳、小売業事務 正社員 推定年収240万円前後
子供(亜江):0歳、女の子

 平匡さんは年収面がやや心配ということ相談にいらっしゃいましたが、主訴はどうやら転職時に大きく年収が下がっていることに関係があるようです。ドラマでは年収も高く、貯蓄額もけっこうありそうということで古田新太さん演じる上司の沼田さんに人員整理の対象として選ばれてしまいました(契約結婚がバレたというのもあるようですが)。昔のリストラに対しての不満は無いようですが、年収もその時くらいに戻すことができれば・・と感じているようです。それでは続きをみてましょう。

現代版プロティアンキャリアにおけるキャリア資本とは何か

 逐語を続ける前にキャリア資本について解説しておきたいと思います。
(プロティアンキャリアって何?という方は前回のnoteもご覧ください)

 プロティアン・キャリアはこれまでの伝統的な組織内キャリアと異なりキャリア自律と自身の心理的成功を中心において、キャリアを選択ではなく蓄積と捉えるキャリア理論です。この蓄積すべきものがキャリア資本です。企業経営と同じように価値あるものを生み出すための元手になるものが資本です。キャリア資本にはお金などの経済資本のほかに、「ビジネス資本(スキルや語学、資格など)」と「社会関係資本(人との持続的なネットワーク)」があります。今回の平匡さんの相談のように年収をアップさせるには次の2ステップを考える必要があります。

①ビジネス資本と社会関係資本を蓄える
②ビジネス資本と社会関係資本を経済資本に転換する

①②ともにどう実現するのか、これもまた企業経営と同じように戦略を立てて考えていく必要があります。

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それでは平匡さんの話に戻りましょう。

ビジネス資本は結構あるけど社会関係資本が少ない

さて本題に戻って、CL09でも「技術についてはしっかりやってきた」と仰られていると通り、基本情報技術者(FE)、応用情報技術者(AP)、データベーススペシャリストの資格をお持ちです。ちょっとその後は多忙で資格まではいかなかったようですが、勉強熱心な平匡さんなのでAWSなどクラウドの技術やアジャイル、プロダクトマネジメントなどの様々な知見を持っていてもおかしくなさそうです。またドラマの中ではいろんな技術書がでてきますが、その中には英語の文献もあり英語もそこそこできそうです。亜江ちゃんをおんぶしながら技術書を読んでいる姿も想像できますね。

一方で社会関係資本はあまりありません。CL08で「人付き合いが得意ではない」と仰っていますし、ドラマで描かれている人物像からして、ドラマに出てくる登場人物以外にネットワークはそう多くないようです。

 平匡さんが近い将来目指す姿は「新しい技術を追いかけ続ける」ことと「後進を育成する」ことです。それとキャリア資本を棚卸した現在とを比較してそのギャップから3つの戦略を考えてもらいました。

①もっと効率的に新しい技術を追いかけられるようにする
②パパ友という新しいコミュニティで社会関係資本を蓄積する
③何かしら情報発信をしていく

 実際にはキャリアカウンセリングの対話だけで戦略を立てていくのは難しいと思います。SWOT分析やマーケティングの手法なども取り入れながらキャリア戦略を考えていく必要があると思います。そういった分析手法やフレームワークを知らないからできないと諦めずにできることから始めましょう。逆にキャリア戦略を考える中で分析手法やフレームワークを学ぶのも悪くないのではないかなと個人的には思います。

ミドルシニア層のキャリア課題

 最後に、平匡さんのようなミドルシニア層が抱える潜在的なキャリア課題があると私は考えています。ミドルシニア層は家庭と仕事の両立を大きなテーマとして持っている人が多く、同時にこの層は働き盛りであり、ある程度の権限が委譲され自律的に仕事を進めている人たちでもあります。そのため、仕事そのものや職場、年収などに大きな不満が無い限りは現状を変えるということが家庭などその他の要素に対して大きなリスクを負うことになります。これがミドルシニアキャリア形成期の「組織内キャリア依存」を生んでしまう原因のひとつではないでしょうか。

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 また、企業もこういったミドルシニア層が安心して働ける環境を整備するために働き方改革に取り組み、社員のエンゲージメントを高めています。こうしてミドルシニア層のキャリア課題は深く潜在的になっていくのです。そして時が過ぎシニア層になったとき、このリスクが顕在化して現れるのではないかと考えています。

 安心して働くことができる会社があり、そこを頼ることは決して悪いことではありません。ではなぜ依存することが良くないのでしょうか。それは自身のアダプタビリティが低下してしまうからです。アダプタビリティとは変化する環境対して反応学習、探索と統合力、そしてその状況に適用させようとする意欲です。アダプタビリティの低下はさらなる変化への対応の遅れを生じさせ負のスパイラルに陥れます。

 いかにして会社や組織を頼りながらもアダプタビリティを強化させていくか、ここを考えていく必要があります。そのためのヒントがプロティアン・キャリアにはたくさんあります。もしプロティアン・キャリアをもっと知りたいよとか、一緒にキャリア戦略考えて欲しいよという方がいらっしゃいましたらいつでもお気軽にご連絡ください。

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今日も最後までお読みいただきありがとうございました。

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