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育児休業の進捗確認(2ヶ月経過)

昨日で育児休業に入って60日・約2ヶ月が経過しました。いよいよ終わりが見えてきた。毎朝「◯日経過・残り×日」というのを予定表で確認しているのだけど、そのたびに心がちょっぴりキュルキュルと締まるのを感じる。精神衛生的にはあまりよくないけれど、その分いまの生活の貴重さを思い出すことができる気もしている。

このタイミングでいったん妻と「進捗確認」をした。これまでの人生にない時間を過ごしていて、自分たちにどんな変化があったのか。こんな感じで続けていていいのか。そういうことをチェックしたいと思ったんです。とりあえず夫サイドの自分の分だけメモっておきたい。

進捗① 育児の自分ゴト化がようやく完了した

こういう風に書くとすごく「今更かよ」感があるのですが、これは自分の中で大きい。やっぱり、カラダを痛めた妻と比べると、自分は育児へのコミットが薄い時期が長かったと思う。生まれて2〜3ヶ月は正直宇宙人みたいで、異世界からひょっこり我が家にやってきた異邦人を「お迎えしている」という感覚だった。妻の娘への愛がすさまじいので、それを見ると逆に冷静になってしまう自分がいたことは否めない。

だけど、この数ヶ月でその感覚は劇的に変わった。娘、マジで心底かわいいし超絶愛してる。ウンコめっちゃ臭いけど全然オムツ替えちゃう。絵本バカスカ買ってあげたいし一緒に無限に散歩したい。たぶんこのへんの想いは妻に追いついたんじゃないかと思う。

「男性は親の自覚が遅い問題」はまあよく言われることではあるが、ほんとにそうだった! で、育休はそれの解消にマジで役立ってくれてると思います。その貢献のひとつが、妻との育児能力差が最小限に抑えられることなんじゃないだろうか。先日の育児・家事シェアシートを見てもわかるとおり、どうしても妻の方がこなせるタスクが多い。だから、妻の育児スキルやノウハウは溜まる一方なのだけど、妻だって初めての子どもで、育児初心者なわけで。僕と同じレベルからスタートして、悩みながら成長していっている。そこに伴走できるのは、やっぱり物理的に夫側にも時間がないとできない。

たぶん、ここに差ができすぎると、お互いめっちゃストレスだと思うんですよね。いまもときどきあるんだけど、僕が良かれと思ってやった家事が全然妻の要求水準に達してなくてすげー怒られるというケース。これがいちばんヤル気無くすんですよね。妻も「もういい!わたしがやる!」ってなっちゃって、夫婦全体で見るとほんとネガしかない。育休を十分に取るとこれが回避できることがわかった。これは実際やってみないとわからなかった感覚だと思う。

進捗② 「継続」の楽しさに目覚めた

育休関係あるかっつったら本来は関係ないんだけど、僕の場合は育休がキッカケになったこととして、小さく・コツコツ継続する活動の楽しさを知ったってのがある。このnoteもそうだけど。他にもたとえば・・・

・買い物の度に家計簿をMoneytreeでちょびちょび記録する
・娘の活動をぴよログに逐一記録する
・近所にできたエニタイムフィットネスに1日1時間・週5日以上通う(例の問題が勃発して中断してるけど。1ヶ月しっかり継続してたのに!)
・毎日スーパーに行き、朝食と夕食を作る(昼は近所のパン屋とかで適当に)
・料理の最中はPodcastをひとつふたつ聴く
・一日の終わりに手書きの5行日記をつける
・眠る前に夫婦でYouTuberかNetflixの作品を1つ観る
・週1回めちゃ早起きしてサーフィンに行く

みたいな。おお、こうやって書き出してみると割とたくさん身についてて充実感。正直、ひとつひとつはたいしたことないことばっかりだ!こんなドヤドヤする項目ではないのはわかっているんですけど、僕は本当にこういうコツコツ系が続かないダメ人間だったのだ! それが、今回はようやく「身についた」って人に言えるくらいにはなったぞ。

たぶん、育児が本格化して、まとまって何かをガッとやり込むっていう行為の難易度が格段に上がったからだと思うのです。もともと極度の溜め込み体質だったのが、急に溜め込めなくなったので、ちょびちょびやらざるを得なくなったという。そしたら、時間のゆとりだけはあるので、ちょびちょびを重ね続けることができて、だんだんそれが快感になってきた。こうやって「やらなきゃ」が量をこなすことで「気持ちいい〜」に転化してくると身についた感あるよね。この感覚は仕事が始まっても使えるから、ぜひ大切にしていきたい。

進捗③ 暮らし全般のアップデートに着手&進行中

②と重なるのですが、自宅で過ごす時間がめっちゃ増えた(というかそれしかない)うえに、こまごまとした作業に満ちているので、とにかくあまり考えずに・余計なところでつまずかずに生きていきたい!という欲求がすごい。スピード感を落とすとどうでもいいことにこだわってしまうので、パシパシとタスクをこなしていきたいのです。

だから、暮らしの全般で、小さな改善というかアップデートみたいなものを繰り返すようになった。

これだけではようわからんので具体例を出すと、キッチンの水切りカゴをめっちゃ良いものにした。これまで、そこまで自炊を真剣にしてこなかったこともあり、僕が一人暮らしをしていた時の小さな水切りをそのまま使っていた。ただ、3人暮らしになるとさすがにキャパオーバーが発生し、シンクが渋滞してしまって微妙なストレスを感じていた。また、プラスチック製だったので、すぐに汚れが目立ってしまうのもイヤだった。

それを栗原はるみさん監修のイイやつにしてみたら、だいぶはかどる!なんせデカい。洗い物がストップしなくなりました。地味に気持ちいい。

育休を通じて、こういう小さなカイゼンを積み重ねるクセがついた気がする。これも、これまでやろうやろうと思っていたことが環境の変化によってできるようになったってことかも。

進捗④ 生活者としての視点が完全に切り替わった

子どもが生まれた時、会社の先輩に「おめでとう。明日から完全に違う世界で生きることになるけど、楽しいよ」なんて言われて、「そこまでじゃないだろ〜」なんて思っていたのだが、ある意味では本当だった。世界ってのは、優先順位の付け方と、そのフィルターを通過して入ってくる情報のことなんだなと。優先順位がガラッと切り替わると、見える情報が変わってくる。それを身をもって痛感しました。

代表的なことで言えば、東京がいかにベビーカーに優しくないか、という移動者視点。以前は気にも留めなかったけど、今はもう外出の度に憤怒の塊になってしまいます。渋谷駅や新宿駅はガチで迷宮だし、東京メトロでエレベーターが存在しないホームに降り立ったとき(いまもそうなのかな?)は絶望した。オリンピックとパラリンピックのホストシティでそんなんあんのかいと。

他にも、本屋で立ち寄るエリアが変わったり(絵本コーナーを確認)、スーパーで成分表示をちゃんと確認するようになったり、dマガジンのお気に入り雑誌が変わったり、駐車場の有無や料金を異常に気にするようになったり・・・いろいろあるが、どれも「これまで見向きもしなかった情報が途端に入ってくる」感覚を味わってる。これはこれで結構楽しい。

進捗⑤ 娘への向き合いが不足している気がする

オチみたいな感じではあるが、①〜④を妻と話していたときに、なんとなく「育児をいかに効率よく乗り切り、逆境を生かして自分をパワーアップするか」みたいなスタンスになってやしないか、ということに気がついてしまった。

たしかに・・・娘にオモチャや絵本でご機嫌を取りつつ、皿洗いとPodcastでの勉強(and かまいたちのラジオ)を両立させるにはどうしたら!?とかに情熱を注いでしまっていた。。。

まあ、それはそれで燃えるしいいのだけど、本来の育児休業って、家族や友達や会社や地域のみなさんのサポートに感謝しつつ、子どもとしっかり向き合う時間を持つってことだよね。4月から保育園に入れることになって、なおさらちゃんと子どもと全力で触れ合う時間をもたないと、マジで後悔するぞ!というのを夫婦で確認し合って、議論は終わったのでした。ちゃんちゃん。

おわり!




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