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新説・都市伝説「フジツボ」

こんな都市伝説はしりませんか?

ある男がフジツボがびっしり付着している岩場で足を滑らし転んでしまい、そのフジツボで膝を切るケガをしてしまいます。

ケガはさほどのものではなかったので軽い手当てを済ませると知らぬ間に治ってしまいます。

しかし一週間ほど経って膝が痛みだすと時間が経つほどに痛みが酷くなり膝も曲がらないほどになってしまいます。

そこで病院に行ってみると、膝の皿の裏にフジツボがびっしり繁殖していました。

なんとも、むず痒くなる都市伝説なのです。

ただ、これをあくまで伝説とするのは海水の塩分濃度(3.5%)と体の塩分濃度(0.9%)は異なるので、体内でフジツボは繁殖できないということです。

しかし、2013年のCNN のニュースによるとカリフォルニア州に住む4歳の少年の皮膚の下で巻き貝が育ったと言うのです。

その経緯はまさに都市伝説通りで海岸で転んだ際に卵が入って孵化したらしいのです。

岩場で転んで膝をすりむいたため傷口は洗って絆創膏を張っておいたとそうです。

ところが数週間後に膝が大きくはれ上がったため医師に見せたところ、ブドウ球菌感染の恐れがあると診断され、抗生剤を処方されたとのことです。

薬が効いた後でも、皮膚の下の黒い塊は徐々に大きくなっていったため傷口を指で強く押してみると黒っぽい物体が出てきたのだと言います。

最初は石だと思った、その黒っぽい物体は、よく見ると小さな巻き貝だったのが分かったそうです。

《ということは“膝フジツボ”の都市伝説は真実なのでしょうか?》

やはり、これはあくまでも都市伝説のようです。

なぜなら今回のニュースは巻き貝です。

石灰質の殻をもつフジツボはいかにも貝の仲間のように見えますが実は甲殻類なので、貝よりも蟹やエビに近く人体内では繁殖しないのです。

ただ、巻き貝は繁殖する可能性があるという事実はちょっと気持ちが悪い話です。

しかし、海水の塩分濃度(3.5%)と体の塩分濃度(0.9%)は異なることで体内でフジツボは繁殖できないということを考えると貝ならなぜ繁殖できるのでしょうか?

果たしてどちらが本当なのか、都市伝説の謎は深まるばかりです。

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