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最高の結果≠最高の決断

最高の決断をしても、必ずしも最高の結果にはならない

人生は決断の連続です。
今まで生きてきた中で、「これは最高の決断だった」と言えるものは何でしょうか?

最高の伴侶と結婚したこと?
転職したこと?
起業したこと?

色々あると思います。
思いついた人生最高の決断についてよく考えてみてください。
おそらく多くの人は、「最高の結果」が出た決断が「最高の決断」だったと勘違いしているはずです。

どういうことか?

以下の例を考えてみてください。


決断A:最愛の女性と結婚した
彼女との結婚生活は最高だ!彼女が作ってくれる料理は美味しいし、会社から帰宅した時はいつも笑顔で出迎えてくれる。彼女も自分と結婚して良かったと言ってくれる。

決断B:最愛の女性と結婚した
彼女との結婚生活は最悪だ!彼女が作ってくれる料理は美味しくないし、会社から帰宅しても挨拶もなし。彼女も自分と結婚しなきゃよかったと言っている。


多くの人は、Aは最高の決断で、Bは最悪の決断だと判断するでしょう。なぜなら、結果をみて決断の質を決めているからです。

しかし、どういったプロセスで決断したのか、その過程がわからなければ、決断の質はわからないはずです。ナのにも関わらず、人は結果の良し悪し=決断の良し悪しだと勘違いしてしまいます。これを「成果バイアス(結果主義)」といいます。

結果は決断の質に関係しますが、最高の決断をしたとて最高の結果になるとは限りません。結果には様々な要素が影響するので、コントロールし切れません。運の要素が多分に含まれます。

極論、最悪の決断をしたとて最高の結果が出る場合もありますし、その逆もあります。

もし、成果バイアスを知らずに結果の良し悪しで決断の良し悪しを判断していたら、決断の質を改善していくことはできません。決断の質が低いままだと、次に大きな決断を迫られたとき誤った決断を下しかねません。

決断の良し悪しを判断するには、結果(点)ではなく、その決断をするに至った過程(線)をみなければなりません。

まとめ

人は結果の良し悪しで決断の良し悪しを決めてしまいます。これは、成果バイアスによるものです。

結果はコントロールできるものではないです。たとえ最高の決断をしたとて、最高の結果になるとは限りません。その逆も然りです。

結果の質に影響されず、決断の質を判断するには、その決断に至った過程全体をみる必要があります。

どうやって決断の質を高めていくか?については、次回以降で解説していきます。

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