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旅客機のシートカバーでルームシューズを開発!


廃棄物を減らすとともにANAを身近に感じてもらおうと、ANAグループは古くなった旅客機のシートカバーを再利用してルームシューズに仕立てた商品を開発し11月から販売を始めました。

このルームシューズはグループ会社社員の発案でアパレル大手のオンワード商事と共同で開発したものです。

ルームシューズは古くなった旅客機のシートカバーの座面と背面の布を組み合わせて作られていて、Mは1席、LとLLは1席半分の生地が使われています。

型抜きされたシートカバー

通常、シートカバーは汚れたりクリーニングの回数が一定の回数を超えたものから定期的に交換していて、現在は月におよそ1000枚が廃棄されています。
このうち汚れやキズの少ない生地100枚から200枚ほどを選び出してスリッパの生産量が日本一多い山形県の工場に持ち込み、職人が特性を活かしながら一つ一つ手作業でルームシューズに仕立て上げていきます。
ルームシューズは、丸みを帯びたデザインになっていて、踵の部分を折りたたむとスリッパとして使うこともできます。


シートカバーは長期間、繰り返し使われることを想定して作られているため耐久性が高く、ルームシューズとしても修理を繰り返せばさらに長く使うことができます。

これまで、11月に50足と12月70足の販売を行いましたが、いずれも制作できる量を大幅に上回る申込みがあり完売しています。

ANA特製ルームシューズは1足、6,930円(税込)に別途送料1,500円(税込)でANA UP-CYCLE PROJECT SHOPで販売され、1月分200足は、1月12日の正午から18日の正午まで購入の申し込みを受け付けることにしています。

ANAグループでは、これまでも整備士の制服を再利用したバッグを開発するなど廃棄物を有効活用するためのプロジェクトを進めていて、今後も新たな商品の開発を行うことにしています。

商品を提案した
ANAビジネスソリューション(株) シェアードサービス事業本部
照沼 有紀子さん
「新しい事業を考える社員のコミュニティーがあり、そこでシートカバーが廃棄されているという話を聞き、有効活用できるのではないかと思いつきました。お客さまには飛行機に乗った時にシートカバーをみて愛着を感じてもらえたら嬉しいです。また修理すれば繰り返し使えるので大事に末長く使ってもらえたらと思います。」