夏によくある昼休み
4時間目の体育と5時間目の国語は廃止にした方がいいと思う。集中して受けられないから。
プールの後特有の、全身の疲労感でまどろむ。体は水で冷え、外気によりじんわり汗をかき始める。女子は首あたりにタオルを敷き、男子は髪をかき上げる。
悪くないと思うんだよな、5時間目が国語じゃ無ければ。
しかも今日はおるばくんがお家の都合で休みだし、午後は尚更眠たいよ。本当に退屈。
昼休みにすることもないし、頬杖ついて窓の外をボーッと眺めていたけれど、いつもより長く感じて嫌だなぁ。
もっと友達作った方がいいのかな、いやいいか。1人でできる趣味とか作った方がいいかな、いやめんどくさいか。こんな内容のない自問自答を繰り返して5時間目のチャイムを待つ。
好きでもない授業を待ち望むくらい退屈だ。
プールの余韻は好きなのに純粋に楽しめない。
次の日、おるばくんが学校に来たので、
「昨日はおるばくんいなくて暇だった。プールの後で眠いし」
と言ったら
「プールいいな〜!泳ぐの気持ちいいし、終わった後のいつもと違う教室の感じが良いよな」
とのこと。午後の授業は眠いけどねって言ったら、国語とか絶対寝るわ!って元気に返ってきた。古文とか呪文だもんね。
プールの後の昼休み自体は気に入ってるし、
来週の昼休みは、昨日よりきっといい時間になるね。