見出し画像

元繁殖犬との生活

うちには、元繁殖犬のトイプーがいます。

アンジュ⇒トイプーです

元々ペットショップで売れ残りになっていた先住犬のチワワと生活をしていました。
うちに迎える前にアニマルコミュニケーションという動物との会話を楽しむスキルの勉強をしていた際に、レスキューしてきた保護犬を飼われている方と一緒になり、その方のお話を聞いていて、自分も何かできないかなと思うようになりました。

多頭飼いを調べてみると、先住犬との相性うんぬんが書かれていたので、
少し心配であったため、里親に出す前にテンポラリーで預かるパターンを
考えていたのですが、なかなか条件も合わずということで一旦は保護犬に
関する行動はあきらめていました。

自身の性格上、一度考え出すとなかなかあきらめきれないこともあり、
ネットで保護犬を引き取れるサイトを探し出しました。

元繁殖犬というのワンコがいるのもその一環で知ることになりました。
これまで出産するためだけに生きてきたワンコなら、残りの時間を
ゆったりとした環境で生活してもらいたいという気持ちが強くなり、
譲渡会にも参加し、縁のあるワンコを探し出しました。

本当に多くのワンコが里親さんを待っている状況をみて、その中から
選別することに対して抵抗感はありましたが、すべてのワンコを自分が
責任をもって飼うことは到底無理なので、そこはぐっとこらえて、
縁のあるワンコを探し続けました。

サイトで見つけた地方にいるアンジュを見つけたのは昨年末のことでした。
不思議と会って確認、というフェーズはすっ飛ばして、ネットの写真と
いつ取ったかわからない動画だけで決めることになりました。

年末だったため、お迎えは年明けになったのですが、その間、期間が
空いたため、↑に書いたアニマルコミュニケーションのスキルを使って
遠くにいるアンジュに話しかけてみました。

どこか痛いところはあるかを聞いたところ、
「口が痛い」という言葉がふっとおりてきました。
てっきり出産の影響で腹部とか臀部とかそういう部分の痛みがあるのかと思っていたのですが、まさか「口が痛い」とは。

アンジュが見ているであろう景色も送ってくれ、二段重ねになったゲージの
上の段にいる感じで小屋のような建物の景色が見えました。換気扇のような
四角いものも見えました。
聞いたところによると、出産の時はちゃんとしたお部屋に連れて行って
もらえるけれども、それ以外はゲージの中のようです。

お迎えの日、病院でのお迎えとなったのですが、ドクターから歯周病がひどく口臭がすごいという話を聞きました。
口腔ケアなどは一切してもらっていなかったんだろうと思うような状態で
後日避妊手術を行うために相談に行ったドクターのところで歯周病の治療に
ついてもお話を聞きましたが、歯周病のせいで歯がぐらついていて痛みがあるだろうとのこと。
年末のアンジュの訴えはこのことだったんだなと、よほど痛かったんだなと思いました。

結局避妊手術と同じタイミングで、歯については全抜歯することにしました。歯茎でも食事はできるということで今後痛みをもったまま生活するよりは快適に過ごしてもらう方を選択しました。

お迎えしてからすぐに手術をしたので、我が家になれるまではそこそこの時間がかかりました。何をするにも無気力というか抵抗する姿勢を一切見せることなく、なすがままの状態でした。
ドクター曰く、元繁殖犬はこういう子が多いとのこと。
何かを要求しても反応してもらえないことで要求することを辞めてしまったようです。

トイレについても現在お迎えして9ヶ月になりますが、できたりできなかったりです。アンジュは正確な誕生日はわからないので、2014年5月とだけ教えてもらっているため、ざっくりですが現在8歳です。
8年間ちゃんとしたトイレトレーニングを受けてきていないわけなので、
そんな簡単に覚えられるわけないだろうなと思って、ここは地道にトレーニングしていこうと思っています。

散歩についても、最初に連れて行った時はまったく歩くことをしませんでした。バックに入れてしばらく外を一緒に歩くなどして、外の環境に慣らすところから始めました。
バイクの音や大きな音にビクビクと体が反応していました。
しばらくそんな毎日を送っていましたが、ある時試しに比較的静かな場所で歩かせてみたら、少し歩くことができた時には本当に感動しました。
今は歩きたくない道は決まっていて、歩きたいところに来るまではバックに
いれて散歩しています。歩きたいところになるとむぐむぐ動き出すという
わがまま三昧のアンジュではありますが、楽しそうにタッタラ歩いている
姿をみるのはとっても幸せを感じる時間であります。

現在、おもちゃで遊ぶことや走り回ったりすることや、意思表示することが徐々にできるようになってきました。
ご飯の時や、たまに来る家族に対し、足元をカリカリやって、ほしいほしいを表現しています。

トイプーは犬種のせいなんですかね、毛が伸びるのが早いので、うちでカットしています(上手じゃないけども)。椅子に座って膝の上にのせてカットするんですが、爆睡します。
私はカットしているその時間がとても好きなので、爆睡しているアンジュを見ながら幸せな時間を過ごさせてもらっています。

カットされている時に爆睡中のアンジュ

先住犬とのケンカも結構しますが、追いかけっこをしたり、お互いに匂いを嗅いだり、ひなたぼっこをしていたりと他のワンコとの生活にも慣れてきたようです。(初日はクレートから出て来ませんでしたからね)

保護犬や元繁殖犬というレッテルというのが貼られていることもよく考えるとおかしい話で、ワンコはワンコです。
アンジュが来てくれたおかげで、子どもを育てたことのない私にとっては、
毎日が刺激的で楽しく生活できています。

飼い主もアンジュもお互い人生後半なので、楽しくのんびり生活できたらいいなと思っています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?