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読書6(電池が切れるまで)

本当に読んで良かったと思った。
忘れてた気持ちを思い起こさせてくれた。

ある、こども病院の院内学級が舞台

この本では、院内学級で子供(幼稚園生〜高校生)が創った詩や絵などが掲載されている。

文章や絵からは、病に抗う子供の強さが読み取れた。

また、印象強かったのは子供達の"優しさ"である。大病を目の前にすると自分が中心だと思い込んでしまう(自分はそうだった、、)。しかし、大病を目の前にしても他人への配慮を怠らない子供を、詩から想像できた。

実際に院内学級の先生はこんな言葉を残している。

「教室はぎゅうぎゅうでした。ストレッチャーでやってくる子供、車椅子でやってくる子供、点滴棒を持ちながらくる子供。勉強中に奥の子が『おしっこ!』なんて言ったら大変でした。ほとんどの子が教室の外に出て、ストレッチャーも廊下へ出たりと大変。でも不思議でした。誰一人として文句を言わないのです。」

忘れがちだったこんな優しさ。しかも、自分も大病にさらされながら、相手への配慮を忘れない気持ち。これに気付かされただけで、この本を読む価値は十分にあった。

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