週一で殿。アルキタゴウブログ。

12月5日・土曜

夕方まで「つかこうへい腹黒日記パート2」「つか版・男の冠婚葬祭入門」、などをペラペラと読みふけにやにやしたり、
Podcast「サンキューしめ子・#101回」をアップしたり。
※サンキューしめ子・毎週土曜昼アップのわたくしのラジオ。

19時50分家を出る。
駅までの10分程の道すがら、イタリアン、焼肉、お好み焼、焼き鳥と、店が居並ぶ細い裏道を通り、外から店の中を眺めつつ駅へ向かうのが土曜の日課。この日もこの時間は
コロナなどどこ吹く風で、ほぼどこの店も7割ぐらいは入っていた。吉祥寺の土日は駅に近づくにつれ、どこも人人人。

で、今年6月にopenした「挽肉と米」という店の前は、いつ通っても軽い行列で、店内も常に満席。
一度トライしてみたいのだが、並んでいるその客層が、若い女の子同士の二人組が一番多く、次にカップル。そこに四十九のモミアゲ小デブのわたくしが飛び込むのはそれなりの覚悟と勇気がいる。非常に残念ではあるが、‘ご飯なんてものは並んでまで食べに行くものじゃねーんだよ‘と、
自分に言い聞かせ断念。でも実にうまそう。

19時過ぎ中央線で四谷まで。そこからメトロに乗り換え赤坂のTBSへ。
10年程前から、毎週土曜夜22時からの生放送、『情報7days・ニューキャスター』にブレーンとして参加しているため。土曜はかならずTBSへ入る。

午後8時少し前、「ビートたけし様」と書いてある楽屋へ入ると、すでにマネージャー&スタイリストさんが楽屋にイン。
少し遅れて〆さばアタルもイン(兄弟子)。殿が入る午後9時あたりまで、タイソンVSロイ・ロジャース戦、芸人コロナ事情、などなどアタルさん&番組スタッフさんらと雑談。

午後9時10分前、マネージャーが殿を迎えに地下駐車場へ降りる。
午後9時ちょい過ぎ、楽屋にいるわたくし達のもとに、
廊下から、マネージャーと雑談しながら歩てい来る、殿の特徴的な聞き慣れた高い声が漏れ聞こえてくる。
「今週もいよいよくるぞ!」と、背筋をピンと伸ばし待つこと6秒、

殿登場。

私「おはようござます」
殿「おう」

殿は応接セットの二人掛けの椅子に座るなり、常に持ち歩いているトートバックからごそごそとiPhoneを取り出し、なにやら画面を指でつんつんした後、「おい、これ充電できるか?」とiPhoneをわたいくしに渡してくる。
すぐさまマネージャーから充電コードを借り受け充電スタンバイ。その時ちらっと見た殿のiPhoneは、バッテリー残量が残り12%。つい、「家じゃ全く充電しないんか~い!」と、髭男爵の山田ルイ53世的ツッコミを心の中で入れる。そう、山田ルイ53世の書く文章は何を読んでも恐ろしくうまく毎度うなるばかり。書ける芸人っていい。

で、iPhoneをあずけた殿はおもむろに立ち上がり、
楽屋に入ってからのルーティンワーク、フィリップスの電気カミソリで、鏡に向かいヴイーンヴイーンと電気音を1分程響かせる。殿は全く髭が濃くないお方。
電気音が消えるとマネージャーから湿ったフェイスタオルを受け取り、タオルでごしごしと顔を拭きあげ、さっぱりしたところでこちらに体を向け、「おい、なんか変わったことあったか?」と、毎週必ず聞かれる?を殿から頂く。

「はい。そうですね。今週はどうしても渡部さんの会見になっちゃいますね」と、この時期誰もが口にするであろうトピックスをまずはチョイスして。すると殿、「なんか会見やったんだろ?」とちゃんと会見をチエックしていなかったご様子。そうなると大変恐縮ですが、会見の印象、世間の反応などを、端的に少しばかり私情を入れつつご報告。
ここから先の殿の ‘あの会見について‘のコメント‘ は、この日のニュースキャスターの生放送で話された内容に色濃く反映されているため、ここでは割愛いたします。

もちろん、殿は本番前会見の映像を改めてチエックしていました。
ちなみに、この日のニュースキャスター放送後にあがったネットニュースの見出しは、「たけし『ちょっと腕なさ過ぎた』会見の渡部にダメだし」といったもの。 毎回ニュースキャスターで喋った殿のコメントは瞬時にネットニュースに当然のようにあがっている。とにかくすぐあがる。
下手したら、殿のコメントを予め予想しておいて、コメントが出る3分前にはフライグ気味であげてんじゃねーか?と思うほどすぐあがる。


当然の疑問として、こういったコメントをあげてる方って、幾らか貰えるのだろうか?
あと、こういったコメントには、知的所有権的な物は発生しないのだろうか?
とりあえず今週も放送後ざっと見た感じ、順調に3つのニュースサイトに殿のコメントがあがっておりました。めでたしめでたし。っておい!

本番前の楽屋へ戻る。

殿、二人掛けの椅子に座り直し、今週もボクシングやライジンなど、今年の大晦日格闘技興行の話をメインに雑談。それと先週日曜のタイソン戦の感想など。

1時間程、雑談、打ち合わせとつつがなく時間が流れ本番へ。
本番前、殿は必ずトイレへ行く。この時、わたくはついて行き、トイレから出た殿に、なにかしら仕事上の報告をする。
この ‘トイレ前会談‘ で決まっていく案件がかなりある。

5年程前から年2回のペースで開催している、「ビートたけし単独ライブ」も、「WEBマガジン・お笑いKGB」も、トイレ前での
殿との雑談の中で決まっていきゴーサインが出た。

この日は来年の1月に迫った、「第三回・リモート版・たけし杯」についての進行具合をご報告。

何故にトイレ前で? なんか、人前で殿と打ち合わせをしている姿って、あまり見られたくないってのが少しある。
わたくしのようものが殿と生き生きと打ち合わせをしていると、「あいつ、なんか調子に乗ってるな」などと、
見ていたギャラリーから、不の感情をいだかれかねないし。
男の嫉妬が一番めんどくさいから。あと、嫉妬はなにもやらない人ほど激しいのはこの世界に入って痛感した事実。

本番前、スタジオの隅で最後の殿との雑談。
この日も殿は番組の内容と全く関係のない話を本番ギリギリ1分前まで。

しかし、殿が当たり前のようにこなしている、寝て起きてテレビ局に来てテレビに出て。そして帰って寝て、また起きてテレビに出る生活って、
どんな気持ちなんだろう?
生活のサイクルの中に、あたり前のようにテレビ出演が
入っている40年間って、どんな景色なのだろ?全く想像できない。なにかで、「テレビって、ちょっと出るには恥ずかしいとこ」的なことを、松尾スズキさんが書いていたけど、
ホントそうだとおもう。圧倒的に出てこそ、はじめてテレビだろう!と。何が言いたいのがよくわかなくなってきた。

午後11時半ちょい前。生放送が終わりスタジオから
楽屋へ戻る殿に「すでに殿のコメントがあがってますよ」と
報告。「あれか、渡部のやつか?」「はい」
幾つかあがってるコメントをざっと読み上げ、
最後に「数々の修羅場をくぐってきた、たけしだからこそ言えるコメントだろう」と書いてあった箇所をピックアップしてお伝えすると「プハっ」と一度吹き出し殿は、「大きなお世話だ!」と。

着がえ済ませ、そのまま来週の打ち合わせをやり終え、殿は帰る前の最後のトイレへ。やはりここもトイレへついていき、用を済ませた殿と最後の雑談。
殿「もう今年はコロナで終わりだな。ライブは来年だな(たけし単独ライブのこと)」
私「はい。来年の春あたりにはやりたいですね。ワクチンもその頃には打てそうですし」
殿「でもな、ワクチンもちょっと様子見ねーと怖えーよな」
な、やりとり。こんな ‘コロナとライブ‘ なやりとりを今年は何回しただろうか?
で、
殿との別れ際でよくあるパターンが、
エレベーターに乗りこんだ殿から、ドアが閉まる直前、「ちょっと焼き鳥誘うかもしれねーから、来週電話するわ」と、
去り際にわくわくする捨て台詞を放り込んでくるパターン。
捨て台詞?まーいそれはいいとして、ほんと、
そんなこと言われたら、来週も楽しみでならない気持ちで過ごせてしまう。とにかく今週も、殿、お疲れさまでした。
そして、ありがとう、ごめんね。って「HANA-BI」のラストか!


【独演会告知】
「アル北郷のおしゃべりな夜」
日程・12月21日(月)、22日(火)2days開催
時間 どちらも18時半開場 19時半スタート
場所 浅草東洋館(元フランス座)
チケット購入は、「アル北郷 チームフルスイング」で検索して頂ければ。お手数かけます。
お問い合わせ、alkitago826@gmail.com  まで。
是非!

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