講談社から殿が本を出す。

12月16日。木曜日

発売日に買ったはいいが、読みだすタイミングがズレズレに
なっていた殿の新刊、講談社から飛び出た「弔辞」を昨日の夜から読み出し、夜中までに‘ほぼ‘完読。

殿から一月程前、「今度、講談社から本だすよ」と、
聞いていたので、さほど驚かなかったのですが、
わたくしの周りの芸人やテレビ屋さん達は、「たけしさん、講談社から出したんですね!」。「殿ファンとして、講談社の本は買わないと決めていたので驚きました。もちろん解禁して買いましたけど」
などなど、一様に驚いていました。そりゃそうだ。

殿のファンやたけし原理主義の方なら、講談社の名前は
忘れることのできぬ社名。ってか、あの事件で子供だったわたくしは講談社を知った。とにかく、時は流れました。

そんな「弔辞」は、まさに今の殿の頭の中をしっかりと覗けますので、税込み1000円と気持ちのいい価格も相まって、
大変なグッドブックとなってますから、ぜひ、買いましょう。

朝9時過ぎ、夜中に6割程書き進めていた、アサヒ芸能原稿「たけし金言集」の続きをやりだす。

いつもの時間配分で、書いてはさぼって、さぼっては書いて横になって、を繰り返し、13時半過ぎ入稿。待ち構えていたかのようにすぐに担当さんから字数調整を施した返しを受け取り、2カ所程追加修正して、おやつ時前に完全入稿。この瞬間、毎度、誰よりも優しい気持ちになり、世界の皆様にありがとうと言って回りたくなる。

大変下品ですが、‘はてた‘ 後の仏様気分と全く同じ。

49にもなって、こんな例えしか思い浮かばないところが、わたくしの過ごしてきた人生が、いかにデタラメであったかを露呈しています。
経験も学も、まだまだ全く足りていない。

午後3時過ぎ、PCをクロムのリュックに入れ、徒歩7分のカラオケボックスへ。20代後半、借金返済のため、毎月月末になると足を運んでいた、新宿通りにあった、1F~7Fまで、ぎっちりアコムだ武富士だプロミスだのが入っていた、常にエレベータ内が、梅雨時の犬のような臭いを発していた、嫌な思い出しかない雑居ビルを思い出さずにはいられない、
見事な雑居臭漂うビルに入っているカラオケ館にて、
隣の部屋から漏れ聞こえてくる、やたら声が裏返る男が歌いあげる、ミスチルの「HANABI」を聞きながら、独演会で喋る内容をおさらいする。
で、喋っていくうちに、話はそれにそれ、忘れていたエピソードを思い出し、追加追加で漫談ネタが増えていく。
このやり方で2時間半ボックスに籠る。

午後6時前一旦家に戻り、「ニュースキャスター」定例オンライ会議。確かにオンライは便利だ。今更。

会議を終え、すぐに家をまた出る。
東西線で早稲田まで出て、客が一組しかいない焼き鳥屋に入店し、お宮の松さんと打ち合わせる。

独演会の1日目、12月21日にお宮さんには少し出てもらうコーナーがあるので、そのため。 途中雑談から二人して忘れていた、なかかなの大ネタを思い出し笑いあう。

22時前、大人しく店を出て、早稲田駅前でお宮さんと別れ、東西線で戻る。
さすがにこの時間は人もまばらな吉祥寺駅前をそれ、ハモニカ横丁を抜け、家に向かう途中、「青葉でラーメンすするか?」と、ちらっと思いつくも、なぜかやり過ごして帰宅。

青葉は半屋外の作りのため、換気問題も心配なく、
空いてるときはつい入ってしまう。中野店は今でも
混んでるのかしら?

そういえば、青葉の味をめぐって、かつて、店主と店員のあいだに諍いが勃発し、誘拐事件にまで発展した、
最高だった頃の、浅ヤンでの中華戦争もびっくりな、リアルラーメン戦争があったような?いや、あった。

帰宅。一旦すぐ寝て、夜中、もそもそと目を覚まし、録画から、松尾スズキ監督×中山美穂、「108 海馬五郎の復讐と冒険」。「米米クラブ・ライブ・OMUSUBI」。「前略おふくろ様・11話」を見たところで力尽き、寝た。しかし、
高1ぐらいか?「夜ヒット」で見て、1発でそのふざけっぷりに魅了されたカールスモーキー石井さん。

「夜ヒット」前にも、歌ってる姿を、軽くふざけてる姿を、ちょいちょい深夜の番組などで目にしていたが、当時、なんとなく他の歌番組よりも、‘‘1.5ランク上‘‘な、日本に来た外タレが、「夜ヒットなら出る」的な、格調高げな番組の中での、堂々とした、加賀まりこさんをからかう面白さは決定的で、わたくしが憧れてやまない、‘‘バンドマンでボーカルで、喋りが達者で面白男‘‘、としての、それはもうほとんど理想でした。

いつでもどこでも、常にふざけていられる環境を手に入れるのは、相当な運と、持って生まれた才能ががっちり手を組まなければ、たどりつけない憧れの天竺。つくづく、どてらい男、カールスモーキー石井 さんである。

あと、「108~海馬五郎の復讐と冒険」は、
日本ではとんと製作されない、40過ぎの男の子のためのコメディ映画をじっくりやっていて、夜中に大変面白く鑑賞。しかし、どきつい下ネタが連発するこちらの映画に、中山美穂さんが出る未来がくるとは、こちらも、時間が流れました。

あっ、でもそうか、「毎度お騒がせします」で世に出た
中山美穂さんですから、これはありなのかしら?
いや、それは違う。とにかく、この手の、いい歳した男をターゲットにした邦画をもっとくれ!


【告知】
独演会「アル北郷のおしゃべりな夜・2020」
日程・12月21日(月)22日(火)
時間 どちらも18時半開場 19時半スタート
場所 浅草東洋館(元フランス座)
チケットのお問い合わせや、ご注文などはこちらまで↷
alkitago826@gmail.com   

是非。

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