「妄想リフレイン」を広めたい

(前の記事の後ご本人の嬉しい発表があったりで、公開するタイミング見失ってた。変な時間にしれっと出しておきます)

前の記事で書いた妄想リフレインというバンド。

普段あまり他の人に好きな音楽を教えたりしないんだけど、このバンドは布教したい(けど広まりすぎることへのジレンマ的なのもある…)という気持ち。

メンバーのお2人とはライブ当日お話して、その後Twitterでも少しやりとりさせていただいたんだけど、その後にこんな長文まで書いちゃって、さすがにキモくないかな…
と思いつつ、でも布教したい!ということで。

全体的な楽曲紹介

メンバーはボーカル、作詞作曲のYUZUKAさんとドラム、編曲のTossyさん。(役割はご本人のTwitterより)月30曲、年360曲聴くを中3から7年続けてきた俺が選ぶベストメロディメーカーはYUZUKAさん。編曲はどういうプロセスでやってるのかわからないけど、とりあえずアレンジも素晴らしいというより凄まじい。こんな方々がその辺のライブハウスで普通に見れるということがにわかに信じ難いんだけど…。
(ちなみに聴いてきた曲の数はけっこう自信あるので「1番好き」とか基本言わないのに、言っちゃう)
ライブではサポートを加えたバンド編成。赤坂の時はキーボードとギターの方がいたけど、通常はベースのサポートも入るのかな?

楽曲はメロディ、コード進行、アレンジ、歌など各方面にaikoの影響を受けた雰囲気が強くて、実際YUZUKAさんのTwitterプロフィールからも意識されているのがわかる。これでもかってぐらい出てくるブルージィな半音ずらし、テンションコードとかが正にその系譜。ブルージィな半音メロディは俺がこの世で1番好きなもの。なので俺もaikoは好きでけっこう聴いてるけど、妄想リフレインの方がバンド感とポップさが強めなので断然聴きやすい。(ほんとに個人的感想)
サブスクで聴けるのがアルバム『日常の裏側で』の10曲と、『PAST』の4曲、『Delusion Park』の1曲(『アウトガール』除く)で計15曲。持ち曲豊富。赤坂のライブで購入した『溶けた過去』は中身こそ他のアルバムに入ってるとはいえ、作品として配信されてはいないので買ってよかった。

で、なんと全曲外れなし。ガチで1曲もない。なので、全曲でプレイリスト作ってひたすら聴いてる。全曲シングルカットでオリコン1位とれるのではレベルなので、全部長々と感想書けちゃう。

『日常の裏側で』

1. 楽しいな

軽快なピアノとボーカルで開幕。自己紹介的に妄想リフレインはこういう感じだよーっていうのが短い時間に詰め込まれたおもちゃ箱ソング。全曲通して思うのが、「ターラタッタッタ」とか歌詞のない歌(?)がとにかく綺麗で素敵。この曲の最初の間奏で早速登場。ギターカッティングも入っておしゃれポップスの雰囲気へ。Bメロだけ軽快に駆け抜けるリズムパターンに変わって、サビでは再び聴かせるおしゃれポップスへ。この緩急も素晴らしい。

"君から貰ったたくさんを あたしは大事に捨てるから"

恋の終わりから、前向きに踏み出すパワーを感じる歌詞。間奏ではクソかっこいいギターソロと美しい「タララ、タララ」が交差するパートがとても良い。2分ちょい、ワンコーラスで終わるのに一工夫ある展開とアレンジで満足感ある、オープニングとしてこれ以上ない曲。

2. moshi moshi…

MVが公開されてるおしゃれなミドルナンバー。一応リード曲っていう扱いかな? めちゃくちゃ好きな曲。電話っぽい雰囲気の歌+エレピで始まり、うねうねギターが入ってくるというおしゃれのお手本みたいな始まり。アレンジのクオリティが高すぎるんだよなぁ…。サビは美メロの集合体。「欲しかったのは」「絡まって」「触れたのが」「なんだか泣けてくる」に共通するメロディが超好みすぎて辛い。同じメロディでも、「そっと触れたのが」は文字数少なめなのに対し、「なんだか泣けてくる」は文字数多めで、サビ4小節の中で緩急があるのが素敵。ここでの間奏は1番のと違うセクションを持ってきて、そのままCメロへ突入し、落ちサビからのラスト。無駄がない展開で持っていく美メロソング。
MVの好きポイントは、YUZUKAさん→『君がそっと触れたのがいけないくせにああなんだか泣けてくる』のあたり、Tossyさん→1サビ後の間奏。

3. アウトガール

次は元気よく。aikoのアルバムに入ってても違和感ないような一曲。もちろんいい意味で。何といってもAメロの「なんて勿体ないんだろう」みたいな音の使い方です。この曲はドラムが暴れまわってて楽しい。落ちサビの「全然上手くいかないや」の裏のギターが地味にイケてる。そしてアウトロのソロは派手にイケてる。

4. MELTED LOVE

シンプルなビートに軽快なメロディをのせたミドルテンポのピアノポップ。イントロのピアノだけで一生聴いてられる。ギターカッティングはこの曲でも変わらずかっこいい。ストリングスの響きに切なさがあって良い。歌いだし「例えば君が」美メロ、Aメロ後半「誰でもなく僕だ」Bメロ「あの日の夜」のあたりがいちいちツボにはまってくるメロディやコード。そして、サビの「ズルいよなぁ」「終わりにするから」の裏声の使い方が優勝。細かいフレーズ単位ではアルバム内1位かも。最後転調した上でこの部分聴くとさらに切なくなる。アウトロでは「タラッタッタッタッタ」炸裂。『楽しいね』のように、ギターソロとの掛け合いに持ち込むことで美しさが増してる。

"これが今の僕なんだから"

で終わる歌詞。

5. そんな日々

妄想リフレインで1番好きな曲。イントロのピアノから、雰囲気を変えてしっとりと。歌いだしからカッティングギターやうねうねギター、『タラッタッタッタ』とか他の楽曲と共通するおしゃれポイントの連打。Bメロではピアノの刻みでリズミカルに進み、サビ前に電子風のドラムでフックを作ってから史上最高の美メロが流れてきて死ぬ。

”あたしの鼓動が弾むより先に気付いて
この手を繋いで
あたしの隣で笑っていてよ
いつまで続くか分からぬそんな日々”

歌詞も最高だな…。メロディで好きなのが、「弾むより先に」の部分。ここだけずっと聴いてもいいぐらい。

6. 内緒だけど

歌いだしの雰囲気から、しっとり系で続けてくるのかと思いきや、まさかの疾走ギターポップ。aikoなら『moshi moshi』『そんな日々』ぐらいのビートでこの曲を作ってそうだけど、絶対これで正解。ハイハットの刻み心地いいです。。

”ずっとあたしといられると思ってたでしょ? 
本当は今日で全てさようならだよ”

めちゃくちゃパンチあるサビの歌詞。好きメロディで言うと「本当は今日で」のところ。そして、今回はサビ終わりに「タラッタ」を繋げてきた。
Cメロ→落ちサビ→転調ラスサビの王道パターンに毎度KOされる。

7. ユラユレ

イントロから入ってる、ストリングスをフニャフニャにしたみたいな短いフレーズが好き。ギターにエフェクトかけてるのかな?
「もう好きに」「帰りたくない」の歌い方。パンチは控えめだけど、中盤にゆるく落ち着かせてくれる曲って感じ。スルメ曲っていう印象で、サビのメロディマジで頭から離れない。

8. 気がした

元気で爽やかな歌いだしで雰囲気変えてきた。爽やかなポップソング。ピアノの刻みに心躍る。伸びやかなサビはライブ映えしそう。ギターのアルペジオとても良い…。おしゃれ系ではなく爽やか系のギターソロもこれまたかっこいい。ピアノ×ディストーションギターはやはり黄金の組み合わせ。

9. Secret Lights

疾走ピアノポップ。イントロのドラムライブで聴いたときすごかったな…。イントロメロディの鍵盤系打楽器みたいな音もかわいくて好き。そして、疾走するメロディが良すぎ。これまた細かい好きポイントが多い。「大丈夫」「君は君らしくいてね」「変わらずその笑顔は」「続くのさ」これが1フレーズなんだけど、各「」で分けた4つの美メロが接続されてるような印象。その先(サビ後半)も、「二人で創り上げた」「日常は」「全てに意味があって」「明日が」「また」「はじまる」という各美メロの集合体。からのAメロ「カーテンの」という歌いだしへの流れがスムーズすぎるし、「いつもの光」「眩しすぎるわ」も美メロ。「昨日はもうない」「緩く小さな」「幸せ」「忘れないでね」も美メロ。疾走したまま突入したサビも美メロ。Cメロ「忘れられずにさ」も美メロ。Cメロからラスサビへの繋ぎに仕掛けがいっぱいあって、他の曲と微妙に展開が違うのも面白い。ラストでは「タララ」を存分に堪能し、フェードアウトからストリングスだけ残るというドラマチックな終わり方。名曲。

10. 息をこえて

ラストはバラード。拍の頭で刻むストリングスはもれなく素晴らしい。イントロだけでいろんな音が聞こえる。
サビの「2人の感情も」のメロディとコード進行よ。コーラスとの掛け合いもいいな。ラスサビではがっつりツインボーカルになっていて、大団円感えぐい。

『PAST』

1. 妄想日記

ライブでは最初を飾った。妄想リフレインの中でもギターの主張が強い曲。全体通して素敵な音の並べ方。Aメロから「あたしの」「日常に」「今日の」Bメロ「するような」「聞いて」が好き。2番では「結局のところ」
かなりロックな曲で気分が上がる。よくよく考えたらこういう曲はaikoにはない気がするので、ある意味独自性の面からいうと強いのかも。

2. おとぎばなし

イントロのギターリフめっちゃいい。サビのメロディ。なんか使える語彙がなくなってきてるけど、とにかくサビとリフの良さに集約される曲。こういうギター弾ける人になりたかった。あ、そういえばCメロもいいぞ。全部いいじゃん。落ちサビにドラムが「ドドド」って入ってくるの好き。

3. 晴れの日

こちらもギターリフかっこいいんかい!という。アップテンポで正に晴れた日に聴きたい。サビの声がとてもきれいに入ってくる。

”埋めきれなかった空白は きっとそのままだけど
それも私の生きる道だ 明日はもっと晴れるだろうな”

4. くだらない

チャーチオルガンみたいな音から美しく始まっていく。「生きていたいけれど」が良いメロ。
サビのアレンジ素敵。「くだらないが奥深い」は楽器少なめで、「誰にも見せない」で音抜きして後半はドラマチック、「めんどうな奴だ」という美メロも出てきて、ギターソロへ。ド派手にストリングスを入れたりしないのがハマってる。

『Delusion Park』

1. アウトガール

『日常の裏側で』収録

2. システム・エラー

2回目の「システム・エラー」って歌詞のとこが、「システム・エラー?」みたいな歌い方しててかわいい。サビの入り方とか、盛り上げ方が他の楽曲とは一線を画していて、地味に存在感ある一曲。2番の「システム・エラー」で音抜きする部分はリバーブの感じかわかんないけどなんかビビる。

結局「美メロ」って言ってるのはほぼ♭の部分か裏声の部分。あまりにもツボすぎて、ほんとに俺のために作られたアルバムなのか?みたいな感覚。
全曲いいもんだから、全部ライブで聴けるように通いたいと思います。市川うららFMでラジオもやられてるみたいだけど、市川の隣駅が最寄りの我が家、ワンチャン電波受信できたりする?

そして、最近発表されたご本人の嬉しいお知らせはステッカー、新曲、企画ライブ。
ステッカー→すぐにでもほしい
新曲→楽しみすぎる
企画ライブ→俺のイベント制作担当日と被ってるので残念ながら多分行けないけど、そうなるとある意味ではバトルということにもなる…!

よくよく考えたら、いちいち細かいこと書きすぎてこれのどこが布教用なのかもはやよくわからんな… むしろアルバム1度聴いた人向け。
とにかくここまで色々書きたくなるぐらい素晴らしいバンドだということで、今俺に読まされた人お疲れ様でした。



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