前向きな理想のタヒに方
タイトルが思った以上に物騒になってしまった。前向きと付けたところであまり意味がない気がするが、私はタイトルをつけるセンスが絶望的であり、これ以外のものが思い浮かばない。こればかりは仕方がない。人生、諦めが肝心だ。
先に明言しておくが、私は自殺願望があるわけでもなければ、希死念慮があるわけではない。むしろ、人並み以上に死を恐れている人間だ。しかし、残念なことに死というものからは逃れられない。それならば、理想の死に方を考えてみよう。そうすれば、老後の楽しみがまた一つ増える。
私の理想の死に方は、準備万端でいきなり死ぬことだ。
終活ノートに全部書いておく。
葬式はしません。
Twitterには『死んだンゴ』とだけ呟いてください。
それから、各友人に向けた手紙もノートに書いて、そのページの写真を友人たちに送ってもらうようにする。とびっきりふざけた内容の手紙を書いてやる。
インスタには、どうしよう。やっぱり、ストーリーで一言『天寿全う(笑)』だ。そうだ。それがいい。
残るは遺産と身の回りのこと。
遺産は全部図書カードにして、全国の子供達に配ってもらおう。一枚の値段は大体、ハードカバー二冊、もしくは図鑑や画集が一冊買えるくらい。
身の回りのものはどうしよう。絶対に大量の漫画と本と色々なグッズや雑貨がある。そうだな。手紙を書いた友人たちでセリでもしてもらおうか。
ここまで書いたが、残された人への負担があまりにも大きいな。特に後半。そもそも、私が死んだときにここまでしてくれる誰かが残っているとも限らない。まあ、しかし、あくまで理想の話だからいいか。都合よく考えよう。いざとなったら、妥協するものはして、最低限の希望だけ叶えてもらう様にしよう。
最低限の希望は何か。
それはもちろん、
Twitterには『死んだンゴ』とだけ呟いてください。
インスタでは、ストーリーで一言『天寿全う(笑)』と投稿してください。だ。