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自分は正しい。という「思い込み=錯覚」は時に人生を破壊する

"宇宙はひとつであり、全ては《宇宙意識》の顕現である。それゆえに《宇宙》は一つのシステムと言える"と空不動は説く。

 我々人間の知性と認識機能では、一般的意味で《宇宙》の全てを知覚することはできない。

 "出来ない"ということを悟ることも、人間の進化の原動力となる。

 しかし"出来ない"ということに問題があるわけではない。幼稚園児が大学生に比べて「出来ない」から問題がある、とは誰も思わないのと同じだ。

 子供の成長に合わせて学校が幼稚園から大学まであるのと同じ意味で、宇宙にはその人間=知的生命体の成長段階レベルに応じた、生命活動を行う環境が用意されているようだ。

 幼稚園児に問題があるわけではない、と言ったが、もし、その幼稚園児が「自分は大人だ。
」と主張し行動したらどうなるであろうか、「自分の方が正しい。」と言い出したらどうなるか。おそらく先生の言うことも聞かず、教室に混乱を引き起こすだろう。

 それは1人でも問題だが、複数の問題児が徒党をなしたら、やっかいだ。さらに他の子供の中に同調する子が出てきたり、と言った状態にエスカレートしてしまえば、幼稚園は混乱し、本来の目的である子供の健全な学びと交流の場ではなくなってしまう。

 発端は、1人の子供の頭の中に浮かんだ錯覚である。「自分は正しい。何でもわかっている。」

 もうおわかりだろうか。これは幼稚園が崩壊する話ではなくて、今の地球の話だ。

 幼稚園から、国家まであらゆる組織において同じ現象が起きている。そして、その原因は同じだ。「自分は正しい。何でもわかっている。」

なぜ、そう思えるのか。考えてほしい。

完全ではない自分が"何でもわかっている"などと言うことはあり得ない。そう思えるのが正常な人間だ。」と空不動は言う。

そうなのだ。

 その「思い込み=錯覚」こそが今日のあなたとその環境、そして人類に混乱と不幸をもたらした原因と言えるのだ。

 自分の考えることが何でも「正しい」と思えるならば、その人は例え話の幼稚園児と同じだ。それは病気なのだ。

 その「思い込み」はどこにあるのか。他でもない、あなたの頭の中にある。あなた自身の心の中にある。

 その「思い込み」それが自他に幸福をもたらすモノならば何も問題はない。

「思い込み」であってもそれが錯覚でなければ問題はないのだ。真実を信じて悪いことなどどこにもない。

 問題となるのは、その「思い込み」が錯覚の場合なのだ。

 「錯覚」は自らを守らなくてはいけない。なぜなら、それは錯覚だからだ。

 錯覚とは《宇宙》における「エラー」なのだ。
だから発生とともに《宇宙》からの修正フィードバックの対象として検出される。


"宇宙はひとつであり、全ては《宇宙意識》の顕現である。それゆえに《宇宙》は一つのシステムと言える"と空不動は説く。

#「宇宙と意識」空不動

と書いたが、《宇宙》は一つのシステムだから「思い込み=錯覚」というエラーは感知されてしまうのだ。

 そして修正フィードバックにより、錯覚は解消される方向に誘導される。

正しい状態に戻される、ということだ。

 素直にそのフィードバックを受け入れて、正常に戻れたならば、その錯覚にも意味があることになる。

「失敗」と「更生」という二つの「経験」が得られたことになるからだ。

 それは本人達にとっても経験だが、フィードバックをかける側にとっても「組織的経験」として肯定的意味を持つことができる。

 同じ「失敗」を繰り返さないですむからである。

「思い込み=錯覚」は時に人生を破壊する

 しかし、錯覚がフィードバックを受け入れない場合はどうであろうか。

現実にはこちらの方が多いケースかもしれない。

 その場合は、錯覚は「自己正当化」を主張し、フィードバックを拒み続けるために多大なエネルギーを使う。

 それは自己防衛のためだ。時に修正フィードバックに対して攻撃をすることもある。そうなると《宇宙》の側もさらなるエネルギーを注いで修正フィードバックを重ねる必要が出てきてしまう。

 子供が親の言うことを聞かず、いたずらをやめない。強く叱ったら、これみよがしに子供は激しくいたずらを始めたので、親は逃げる子供を捕まえておしりを叩いた。
 つまりはこういうことだ。

 何のことはない、錯覚が自らを錯覚と認めなければ、防御に必要なエネルギーはエスカレートするのだ。

 かの国を見てみると良い。

 「思い込み=錯覚」は時に自分を縛る制限になりうる。それに気づかなければ、それを手放さなければ、錯覚を抱える人間も組織も民族もいつまでも、修正フィードバックと戦わなくてはいけなくなる。

 そしてその戦いに勝ち目はないのだ。
錯覚は真実ではないからだ。

 そのことに気づくまで、不毛な対立と抵抗は続くことになる。

 そのような人生や民族の歴史が、幸福であるはずはない。そこに平安はないのだ。

 自分は正しい。という「思い込み=錯覚」は時に人生を破壊する、と言ったのはそういうことだ。

 あなたは自分の正しさを証明するのと、相手と仲良く笑いあうこととどちらが大事なのか、良く考えて見るといい。

 それに気づかなければ、人間も人類も幸福に至ることはない。

 そして、その方法はすでに明かされているのだ。。。

人間やりなおし 空不動

「宇宙と意識」空不動


★画像は、うちにやってくるエゾリス。ひまわりのタネが大好物。

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