【VR作品紹介】第29回 モノガタリ交流会【テーマ:宇宙】
◆「モノガタリ交流会」とは?
皆さんこんにちは、A-Literary Works.(エーリテラリー・ワークス)です。今回は第29回 モノガタリ交流会の発表の様子について紹介したいと思います。第29回の内容に入る前に、企画の概要についておさらいしましょう。
「モノガタリ交流会」とは毎週日曜21時VRChatにて開催中の創作PR会になります。特定のテーマを踏まえて毎回2名が作品を発表し、交互に感想を伝える進化形読み合い企画になります。発表・コメント共に5分と気軽に参加できるので、評価を求めるクリエイターや、VR上の物語に興味のある方々は是非ご参加、ご観覧ください。
作品は小説・詩、演劇、映像、漫画、ゲーム・ワールドなど、物語性を含む一次創作であれば紹介OK、ただしなるべくシナリオを強調するようお願いしています。作品内容や発表内容は基本的に自由、ただし他者の作品や二次創作はNG、パロディ・オマージュ作品はOKとします。
……という訳で、第29回の発表者、テーマは以下のようになりました。
◇第29回 モノガタリ交流会【テーマ:宇宙】
【No.57】ピーゴリさん「VRCサイバーパンク『鉄鴉』-フットマンたるもの-」
一人目の発表者はピーゴリさん(https://x.com/PGR57136655)になります。ピーゴリさん脚本の作品「VRCサイバーパンク『鉄鴉』-フットマンたるもの-」はVRChat内でアイドル活動を行う"SEISO NO OWARI"メンバー・でるふさんが座長を務める「劇団セイオワ」主催のVR演劇作品となり、鉄鴉役のポロネギさん、有澤美心役のちょこみ。さんを始めとして沢山の方が関わられています。あらすじとしてはサイバービジネスの苛烈化する世界で機械から人間へと魂を移した主人公・鉄鴉がとある少女のセバスチャンとなり、最初は嫌々ながら少女を守るべく敵陣と戦闘を交えるお話となります。『ニンジャスレイヤー』『水戸黄門』のような勧善懲悪モノを着想としており、実際に戦闘シーンの叫び等が印象的でしたね。天田さんからは(人格の)入れ替わりモノについて「普通に考えれば、入れ替わった人物は記憶喪失のフリをすれば波風立たないはずだけど、本作の主人公は元々ロボットであるのに態々執事を演じる姿が人間的」といったコメントを頂きました。敵役の境遇や少女が声を出せない由縁について尋ねると、長尺の為に削られてしまった設定があるそうで「いつか番外編を創れたら」とのことです。ピーゴリさんの次回作は如何なる設定を含むのか、皆で正座待機しましょう。
◇作品リンク:https://youtu.be/rsyZJa1aFCE?si=Jb6n0ous9uOL7lA3
【No.58】天田美琴さん「芸術を知らない宇宙人」
二人目の発表者は天田美琴さん(https://x.com/mikoto_amata)になります。天田美琴(作家名:相戯陽大)さんの作品「芸術を知らない宇宙人」は身長1マイクロメートルの知的生命体であり、外交組織のトップでもある主人公が「青い星人」と交流を深め、芸術を体験する中で最終的に何かが起こってしまうSFショートショート作品になります。オチは皆さんの目で確かめて頂くとして、ショート作品特有の急展開が見所となっており、ピーゴリさんからもブラックユーモアが効いていると評価して頂きました。沈黙としては「言語が違くても芸術でコミュニケーションが取れる」記号法間翻訳的な世界観が好みであることに加え、音楽の物理的な力が宇宙を変え、アートが単なる遊びに留まらない影響を持つ流れが良いなと思いました。最後まで読めば、私達の身の回りに潜む生き物は嘗ての宇宙人かもしれないとSF的な想像に掻き立てられるでしょう。こちらの作品は約10年前、天田さんとして活動を始める前に書かれたものであり、他にもSFショートショートを中心に沢山投稿されています。前々回を踏まえれば現在の歴史SFへの接続が伺えますね、というミステリーを残して今回は以上としましょうか。
◇作品リンク:https://ncode.syosetu.com/n5614ch/
※「小説家になろう」上の作品の為見出しは載りませんでした
以上、第29回 モノガタリ交流会のお二人の紹介作品となりました。皆さん如何でしたでしょうか?興味を惹かれたものについては、是非リンク先から作品を鑑賞してみてください。また発表者の方は常時募集しています。興味のある方はDiscordサーバー(https://discord.com/invite/UkYn7ZrY8t)に是非ご参加ください。それでは、また。
文責:沈黙静寂(A-Literary Works.代表)
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