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【VR作品紹介】第30回 モノガタリ交流会【テーマ:音声】

◆「モノガタリ交流会」とは?

 皆さんこんにちは、A-Literary Works.(エーリテラリー・ワークス)です。今回は第30回 モノガタリ交流会の発表の様子について紹介したいと思います。第30回の内容に入る前に、企画の概要についておさらいしましょう。

 「モノガタリ交流会」とは毎週日曜21時VRChatにて開催中の創作PR会になります。特定のテーマを踏まえて毎回2名が作品を発表し、交互に感想を伝える進化形読み合い企画になります。発表・コメント共に5分と気軽に参加できるので、評価を求めるクリエイターや、VR上の物語に興味のある方々は是非ご参加、ご観覧ください。

 作品は小説・詩、演劇、映像、漫画、ゲーム・ワールドなど、物語性を含む一次創作であれば紹介OK、ただしなるべくシナリオを強調するようお願いしています。作品内容や発表内容は基本的に自由、ただし他者の作品や二次創作はNG、パロディ・オマージュ作品はOKとします。

 ……という訳で、第30回の発表者、テーマは以下のようになりました。ちなみに第30回候補【テーマ:言語】・第31回候補【テーマ:文字】は発表者不在のためお休みとさせて頂きました。またXのポストでは第32回と告知していますが、正しくは第30回として取り上げさせて頂きます。

◇第30回 モノガタリ交流会【テーマ:音声】

【No.59】紫野いはりさん「レトリックサークル」

 一人目の発表者は紫野いはりさん(https://x.com/ihari_vtuber)になります。紫野いはりさんの作品「レトリックサークル」沈黙静寂による小説(https://kakuyomu.jp/works/16818093078025159112)を原作に、紫野いはりさんによる朗読音声を加え、筑波大学情報メディア創成学類の作品展『mAstival 2024』にて展示された作品となります。展示はレトリックの現実化(''反喩化'')をなぞり、小説の比喩表現を身体で味わう「メディアの実験室」的な設計となりました。あらすじとしてはとある修辞同好会に主人公の私が加入した後日、反喩化という超常現象が起こる中で殺戮の繰り広げられるミステリアスな異能物語となり、いはりさんは読みながら「この先どうなってしまうのだろう……?」とハラハラしながら読んで頂けたようです。また今回の朗読では特にテンポや声質を意識されており、普段の百合風味なシチュエーションボイスとはまた異なる味わいがありました(https://youtu.be/kZJyyRyTinU?si=mEJA4VHP189IQNxP)。古ノ人四月さんは元来声真似が好きだったと仰るいはりさんの声質の多様さに驚きつつ、作品を三、四回聴いた上で音声と世界観の相性を評価して頂きました。朗読の可能性はまだまだ深堀する余地があるなと思いますね。

◇作品リンク:https://youtu.be/P3KsGPs13Is?si=RQoLREhtXYaZrq8T

【No.60】古ノ人四月さん「肺が灰になっても叫べよ声を」

 二人目の発表者は古ノ人四月さん(https://x.com/old4moon)になります。古ノ人四月さんの作品「肺が灰になっても叫べよ声を」は高校生の主人公・宮部武と年上のヒロイン・奈々海による少し不思議な夏休みを描いた長編連載小説になります。酸素ボンベを背負いながら通学する奈々海の奇妙な行動、主人公の生い立ち、学校での不思議な霊的体験といった要素が絡み合う中で、この先どう展開していくのかと沈黙は気になっていました。そこでご紹介の中で舞台が広島であること、またそれに因んだ舞台背景を教えて頂き、何より「肺が灰になっても叫べよ声を」という表題から「灰になった死者の声にも耳を傾けるべき」というメッセージ性や、二人が今後不運に見舞われるのではといった憶測が掻き立てられました。テーマ「音声」に関しては、声だけでは伝わらない登場人物の本心が隠れているとのことで、奈々海の振舞には特に注目したいところです。いはりさんは読み始めるとヒロインの言動等からつい先が気になってしまい、これからどうなるのか楽しみになられたようです。現在四十一話、約八万字更新されており、もう半分程書かれると完結に至る予定のようです。また今回のモノガタリ交流会に合わせて執筆やタイトルの構想を練って頂けたそうで、非常に有難い限りですね。交流会はこうした疑似的な締切として活用出来ますので、是非参加して頂けると嬉しいです。

◇作品リンク:https://www.alphapolis.co.jp/novel/732418814/69898164

 以上、第30回 モノガタリ交流会のお二人の紹介作品となりました。皆さん如何でしたでしょうか?興味を惹かれたものについては、是非リンク先から作品を鑑賞してみてください。また発表者の方は常時募集しています。興味のある方はDiscordサーバー(https://discord.com/invite/UkYn7ZrY8t)に是非ご参加ください。それでは、また。

 文責:沈黙静寂(A-Literary Works.代表)


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