20-役割のやくわり

うちらただ一個の人間として生まれるやん

やけど その時点で もうすでに
赤ちゃん、子供、孫、兄弟 、
そして自分、ぐらいの役割が
一気に 追加されるやん

だから そのまんまの自分で
おる暇がほんま無いねん

でも よー考えてみたら
めっちゃすごない?

一体全体 1人何役 こなすん、

そらそんだけやったら 混乱もするし

あれ?
自分ってなんやったっけ?
どこに置いてきたっけ?

あの~ もしもし
うちの 自分 知りません?

どっかに落ちてるの みませんでした?

おっかしいなぁ
いや~ もう2週間ぐらいバタバタで
ちょっと構ってやる暇がなかったんで
拗ねてどっかいってもうたんかなぁ。。

どっかでふて寝してるぐらい
やったらええねんえど。。

みたいなことですよ。

で、そのそれぞれの役を ほんまに
よー、ちゃんとこなすこなす。

お兄ちゃんの前にでたら
さっと妹になって
お父さんの前でたら
すっと娘(息子)になって
彼氏の前でたら
ぽっと女子の顔になって
三人同時に向こうから歩いてきたりしたら
さっすっぽっと同時に
せなあかんくて
もうややこしわ～　って
なりながらもとりあえず

あっち向いてさっ
そっち向いてすっ
こっち向いてぽっ

さっすっぽっさっすっぽっ

と　めっちゃ器用にやったりして

あと、こっちで
めっちゃ激しいケンカしてんのに
その間に 他の人から 電話かかってきたら
めっちゃ笑顔で 談笑してて 電話切ったら

また すぐめっちゃ 怒り出す みたいな。
あの変わり身の早さいうたら
もう、ほんま超人レベルやん

我慢できひんとかいいながら
絶対 その感情、
出したりへっ込めたり
コントロール めっちゃできてるやん

役割 を 持つことで 
地球のゲームの要素をややこしくして
より オモロイ体験をするために 
それをやってるやん

で、その役割 って
立場 っていうのがあるから
ちょっとだけ 斜め上のや~つ みたいなことで
自分から はみ出したとこに おるやん

それが 立つ位置が違うから
立場っていうねんけど、

これって お互いが お互いを
役割として立ってるその場所から見てみたら

めっちゃもっと
わかるわかる~ってことやん　

だから そこから話をしてるときは
自分のことを話してるようでいて
そうでもないことが多いやん

あ～ほんまは全然そんなこと
おもってないけどとりあえず
いうとこか～みたいな

だからそこに一々
自分の全霊で反応せんでええやん

あ~ あの人は いま
あの立場からいうてはんねんなぁ
ぜんぜん心こもってへんもんって

例えば オマワリさんとか特にそうやけど
なんか めっちゃ風当たり強いやん

人を疑うのが仕事やし
人の悪いとこを指摘するのが仕事やん

だからなんかめっちゃ
文句言われたり 切れられたりするやん

でも それが仕事やん
その人自身に文句言うてるんじゃなくて
その役割に対していわれてるってこと

だから そういうときは
あ~ この人 役割からいうてんねんな

ほんまはどう思ってるんやろ~
ってことに興味をもって
そこを おもんばかるようになると

実は人間同士のめっちゃ深い~ 話が
生まれたりするわけ

うちの経験でも
その昔 梅田の ナビオ 前で
歌を歌ってた時(ほぼ毎日)
なんだかんだでまぁしょっちゅう
お巡りさんがきててんけど

あるとき そんな
しょちゅうも大変やなぁと思って
ノート一冊分 LOVEレターを
派出所に届けたことがあって
いかにお巡りさんの仕事をリスペクトしてるかと
どんな思いで毎日路上で歌ってるかを
切々と書いたわけやけど なんと
それ以降、うちの車だけ 不思議と
ごちゃごちゃいわれんようになってん

きっとうちのLOVEが届いて
役割はずしたただの人間同士として
心通わすことができたんやろな～
（ただめんどくさいやつって
　おもわれただけかもしれんけどさ　そら）

だから 役割は役割として
それは その台本通りに
やらなあかんことが多いから

いいたないこともいうし
やりたないことも時にはやらなあかんけど
それは その役割でやってるってことを知っとこ

ま、それも自分を広げるためのツールとして
地球ゲームが 作ってるものやねんけど、

だから自分と違和感があっても
ちょっと乖離してても 大丈夫やねん

そんなんYOUらしくない
とか
そんなこと口が裂けてもいわれへん
みたいなことないし

こいつ絶対ほんまのこというてへんなぁ
とか
なんかほんまはちょっといま優しい気持ちに
なったんちゃうとか
って絶対わかってくるやん

ま、でも大体はテンパッてるから
その役割に ハマるあまり
まるでそれが自分の全部
みたいなことになってもうてるねんけど

ま、YOUの存在全部を否定できるやつなんて
どこにもおらんからそれ思い出すためにも
時々、その役割を 外したYOUと一緒におったってな

人間関係っていうのは ほとんどの場合が
この 役割と役割通しの すれ違いで
いうなれば 全部　YOUは

他人のケンカの仲裁をしてるようなもんなんよ。

で、全然
その当の本人が意見をいわんもんやから
どんどん 話は平行線で
分かり合えない~ってことになるねん。

だからそうなったときは
そのトータルなYOUが出て行って、
全体としてのじぶんの 意見をちゃんと述べたら

なんや そういうことかいな~

なんで それを早よ言わんの~

って感じになるやん　
これはうちの経験上　１００％必ず
役割はずしたYOUの
ほんまのこというたら伝わるし
９９・９％分かり合える

なんでか

実は全部、なんも言う前から
ほんまのYOUがなにを感じてるかが
空気感染で全部バレてるから

YOUも相手がいうてることと感じてることが
うそくさいかそうでないか大体わかるやろ～

そのバレバレなこととおんなじことが
YOUの口から出た瞬間に　

あ、本気になったやん

って相手に伝わるわけ

でそれが伝わった瞬間に
大体の問題はもう解決してるねん

だって最初から全部
伝わっててみんな知ってるねんもん


あと別な方向で
もう一個うちの経験をいうと

うち、母親に捨てられた～って感情を
ずっと持ち続けてどうにもこうにも
母親と心通わすことができひんかってんけど

あるときふっと気づいてん

あれ、なんや　
おかん　も　うちとおんなじ人間やン

おかんをおかんとして　しか認識できんから
絶対ゆるさん～とか思って
そうすることでおかんとの関係が
なんとか切れんようにって
あほみたいにがんばってたけど

おかんもただの人間やとしたら
そら間違うこともあるし
どうにもならんこともあるやん

って

なんかめっちゃあたりまえのことやねんけど
あほやからまったくそれに気づかんかってん

そのとき　はじめて　おんなじ人間として
地球の上に　立つことができたわけ

そっからなんか不思議と
ちょっとずつ話したり甘えたり
人扱いしたりができるように
なっていったってわけ

まぁそれでもいつまでたっても
そう簡単に　はいそうですか～っていかんくて
子供は子供で親は親やったりするけどな～

だからうちからひとつ提案

親に対してめっちゃイラついてたり
理解されて無いように感じたり
どうにもこうにもならんわ～
とか感じてたら
一回、親やってことを忘れて
その人をただの一人の人間としてみてみて

そしたら　
めっちゃへたくそやけど
めっちゃがんばったりびびったりしながら
なんとか誰かのことを愛そうとしてる姿が
みえたりして　ちょっとだけ　
かわいくみえたり　することもあるから

親っていう仕事も役割も
全部、誰にも教えてもらえず
おろおろしながらぶっつけ本番で
やるしかない！ってやってるねんで～


あと　パパとママにも提案

自分の子供やからって子供として
みることを一回やめてみて

そしたら自分もその当時
おんなじことをしてたことを思い出したりして
なんでこんなあたりまえのことが
わかってやれんかったんやろうって気づいたりする

あと、いくら 子供によって
父と母にしてもらったからって
おたがいのことを お父さん お母さんって夫婦で
呼びあうのは よくないんちゃうかな～って

だって そうなったら 家におるときは
全部 お父さん、お母さんの
役割でしかおられへんもん。

もちろん
全身全霊　必死で親をやってるけど
だからってトータルなYOUの気持ちを
見捨てなあかん存在ではないからな~

ただのYOUとしてあるためにも

いつまでも 初々しい
カップルでいるためにも

お互いのことは
名前または 愛称で 呼び合お

たまには　パパという役割を降ろして
たまには　ママという役割を降ろして
ただの人間どうしでおててつないで
きゅんきゅんするよな　デートしよ～

そうすることで子供にも
あ、パパとママは
パパとママってだけじゃなくて
人間やったんや！って
気づくきっかけになるから

そういうわけで

役割の役割は　
YOUがただのYOUでありつづけ
YOUをただのYOUのまんま
LOVELOVEするための
裏返しのなぞなぞみたいなアトラクション

子供であるまえに　YOU
親であるまえに　　YOU
課長であるまえに　YOU
先生であるまえに　YOU
男であるまえに　　YOU
女であるまえに　　YOU

その役割のまえにある 
トータルな YOUであることを忘れんと
そのまんま役割にどっぷりつかることを
恐れずにそのアトラクションを
おもいっきり味わってるYOUは　
いっつも　めっちゃ　すてきやん

LOVELOVE～