映画パフューム【ネタバレ】

映画「パフューム ある人殺しの物語」を見たので突貫感想。見ながら思ったことをなんとなく順序立ててつらつらと。

・生い立ちに同情はするものの、主人公がとにかくきもい。こわい。マジで変質者。

・体臭がないってだけでそんなにミスディレクションできる?

・猫…猫はやめろ…手を出すな…!

・調香の先生、かわいそう。でもあの崩れ方ちょっと笑っちゃった。あのシーンはコメディ。

・犬、かわいそう…可愛がられていたのに、あんなに汚れてまで飼い主を探す健気さ…

・貴族ってかくれんぼするんだ?

・香水のスパイスとして美女の体臭はわかるけど、体臭だけを調合していい香りになるのか?

・ローラのパパ、めちゃ良い勘してる。是非ちゃんと守ってあげて欲しいけどやり方がガバだし思春期にはちょっと逆効果。

・ぱ、パパーー!!!泣  つら、つらいね…妻もいなくてただひとりの愛娘が…なんてこと 

・まさかの大乱交。最初「???」だし、このシーン長すぎてちょっと笑っちゃった。唐突に天使だしマイサンだし。

でも意味がわかってからはじわじわ理解して鳥肌が立った。初めて人を愛した時に感じた気持ち、を香水にしちゃったってことでしょ…?彼女の体臭がフェロモンのように香った瞬間を、その興奮をとうとう持ち運びできる香水に再現できてしまったんだねこのサイコパス変態スメルジーニアスは。嗅覚から五感を支配する、脳の分泌物をそのまま刺激するような、錯覚させるような香りなんでしょう。天才と変態は紙一重。

全編通してとにかく映像と音楽がきれい。キャスト(特に美女たち)も絵になる美しさ。特に映像の明暗、光と影の使い方?が、怪しさと美しさ、寂寥感を煽っていていい。監督はレンブラントの末裔なのかな。

特に起伏のあるストーリーでもないし盛り上がる展開もないんだけど、言葉少ない主人公の感情を探りながら見ていて、最後の展開、表情で全てが繋がっちゃった時の衝撃といったら。どんでん返しっていうと少し違うけど、今までただのサイコパスサスペンスだと思って見ていたものが、純愛映画のなりそこないだったなんて。ジャンと同じ絶望を味わって、ジャンの最期を見届けてエンドロール。なんだこれ。

気持ち悪さと切なさとやるせなさと、光と影の中のジャンやローラや色んな人の表情が走馬灯みたいに頭の中を駆け巡ってもやもやするくらい、すごい映画だった。芸術だ。作中で流れていたピアノの音がしばらく鳴り止まないで、衝動的に感想を書いてる。鉄は熱いうちに打てということで、個人的な覚書としてnoteを使ってみました。何年か後にこの映画を見た時、また違った感想を抱いたら面白いなと思って。

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