第九十二回 Ba 沙我|ノーズマウンテン・ラジオ「沙我生誕祭“SAGA SEA”について大いに語る」(前編)

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6月24日といえば、我らが沙我様のお誕生日。HAPPY BIRTHDAY!
今年の生誕祭はこれまでとは何かが違う。沙我様はなんと、メンバー5人でLUNA SEAのコピーバンド“SAGA SEA”(ロゴまで本家をリスペクトしてオマージュした懲りよう!)なるものを一夜限りで結成、東京・SHIBUYA PLEASURE PLEASUREにて<ONEMAN LIVE 2021〜沙我生誕祭〜「SAGA SEA」>を開催。頭からラストまでLUNA SEAの曲しか演奏しないという徹底ぶりだったこの「SAGA SEA」について、今回は沙我様トークが炸裂。LUNA SEAの話になると話がどんどん熱を帯びて話題が尽きなかったので、今回は前編・後編に分けて文字ラジオ形式でお届けします。

ーーまずは沙我様、お誕生日おめでとうございます。そして生誕祭の「SAGA SEA」、素晴らしく楽しかったです。

本当ですか?僕の中ではまだ全然足りてないんですよね。「これでよかったのかな?」って心配になるぐらい。僕的にはもっともっとこだわりたかったんで。だけど、そもそもウチはメンバー全員がLUNA SEAが大好きという訳ではないし、中にはLUNA SEAを通ってないメンバーもいるんでね。

ーーああー。確かにそうですね。

そんな人たちに付き合わせるのは申し訳ないなという思いもあって、自分的には結構気を遣って優しめにやったのがあれだったんですね。

ーーそうでしたか。そもそも今回の生誕祭、これを思いついたのが神だなと思ったんですが。どんなところから「SAGA SEA」をやろうと閃いたんですか?

まず最初に、バンドの年間スケジュールを決める時、メンバーのバースデーにライブをしていくという話になって、スケジュールが先に決まったんですね。それで、バースデーライブのコンセプトも早い段階で決めて、面白いことをやっていこうよという話になったんです。それで、僕のバースデーはどうしようかなと考えた時に、本当にこれ、呼吸をするような感じで「全曲LUNA SEAでやってみたいな」というのがパッと出てきたんですよ。何も悩むことなく。それで「じゃあ俺は全曲LUNA SEAでやるわ」と言って。「タイトルは“SAGA SEA”で」って。やることもタイトルもその場の閃きで、一瞬で出てきちゃったんですね。でね、スゴいのが、それを言った時に誰も否定しなかったんですよ!

ーー全曲LUNA SEAという提案に対して?

ええ。普通のバンドだったら誰か一人くらい「さすがにそれは」って言いそうじゃないですか?

ーーそう思います。しかも今年は、”メンバープロデュースソング5ヶ月連続リリース”という企画も走らせている訳ですから。そこで、”せめて沙我さんの「Bury the night」ぐらいはやろうよ”って言う人がいてもよさそうな気がしますけど。

あ、それはね、スタッフからはもちろん言われました。「あれだけはやりましょうよ」と強めに言われたんですけど、僕は言いました。「いやいや、想像してみてください」と。「全曲LUNA SEAで、僕らがそのモードでステージに立ってる中で“Bury the night”をやれると思いますか?どんな気持ちでやればいいんですか?」と。そう言って断固拒否しました。

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ーー全曲LUNA SEAのテンションの中に「Bury〜」は入れられないのは分かりました。でも、アリスの曲で「Scarlet」とか、入れ込める曲はあったと思うんです。この曲自体、当時の沙我様はLUNA SEAを意識して作ったと仰っていたと思うんですが。

ですね。でも、”LUNA SEAの曲しかやらない”というのがずっと僕の頭にはあったんで。だから不思議だったんですよ。その後もスタッフが定期的に「1曲ぐらいアリスの曲をやりましょうよ」と言ってくるのが。その度に僕は「何回言ったら分かるんですか。全曲LUNA SEAって言ってるんだから、1曲でも他のバンドの曲をやるとこれをやる意味がなくなるんですよ」と説明してました。

ーーああー。”全曲LUNA SEAしかやらない”という、そのコンセプトが面白いんだと。

そう!そうなんですよ。「1曲も自分たちの曲はやらないんかい」と。そこが一番のツッコミどころなんですね。だから、1曲でもLUNA SEA以外の曲をやっちゃうと、この企画はめちゃくちゃつまんなくなるんですよ。「やらないんかい!」というツッコミができなくなっちゃうんで。

ーーなるほど、なるほど。

僕的にはめちゃくちゃガチで、めちゃくちゃ本気でやりましたけど、あれを観て笑われても全然よかったんですよ。LUNA SEAのSLAVE(ファンの呼称)のみなさんに「コイツら、こんなことやってるぜ」って“ぷぷっ”みたいな感じで笑ってもらっても俺的にはオッケーだったんですよ。だけど、みなさんガチで楽しんでくれたようで。

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ーーええ。沙我さんが仰ってるような“ぷぷっ”みたいな空気、会場には1ミリもなかったですから。

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