海外航空券の予約サイトの研究



これは、2017年8月に、書いたものである。

航空券を予約するとき、「フロマーズ」が、最安値の穴場として、トップに選んだのは「モモンド」。このサイトを使って、東京羽田からロンドンヒースローへ、どのくらいで飛べるのか、時間と価格を調べてみよう。出発日は10月22日、日曜日、帰国は、1週間後の10月29日、大人1人。

Cheap Flights - Search and Compare Flights | momondo

一番安いのは、「マイトリップ」の634.27ポンド。1ポンド145円で計算すると、およそ9万2000円(諸税等込、以下同じ)。アシアナ航空を使い、羽田を早朝6時20分に発って、仁川国際空港までが2時間20分。ここで5時間50分、時間をつぶし14時30分にヒースロー行に搭乗、ロンドン着は、同じ日曜日の18時25分、約12時間の飛行である。全体の所要時間は、およそ20時間。

復路は、日曜20時10分、ヒースロー発、翌月曜16時05分、仁川国際空港着。ここでまた5時間20分待たされて羽田到着は、23時25分。10月29日午前2時に、イギリスでは夏時間が終わる。ソウルと東京には、時差がない。しめて18時間15分。


行きも帰りも、途中の空港で5時間以上も浪費するのは嫌、またヒースローから地下鉄でロンドン市内まで1時間かかるので、地下から地上へ出るときは、午後7時半、緯度の高いロンドンは、もうとっぷり日が暮れている。この日の日没は、まだ夏時間のため午後5時52分。初めての海外旅行で、なんだか不安という方もあろう。また、帰りの羽田着が真夜中とは、あまりにひどすぎると考えるかもしれない。

そういう人には、羽田を11時35分に発って、ヒースローには16時10分着という全日空の直行便がある。所要時間は12時間35分、料金は、「ブラヴォーフライ」の1141.63ポンド、およそ16万6千円。同じ便を全日空で予約すると、15万2700円。帰りは、日曜19時ヒースロー発、翌月曜日15時50分、羽田着の直行便である。所要時間は11時間50分。

フロマーズがモモンドの次に推薦しているのは「スカイスキャナー」。

格安航空券の比較【スカイスキャナー】国内・海外・LCC飛行機チケットの最安値検索 (skyscanner.jp)

前と同じ条件で検索すると、「トラベルジェニオ」の提供する、羽田早朝出発のアシアナ航空便があった。同じ飛行機でも値段は異なる。こちらは8万3200円。マイトリップを介するよりも9千円ほど安い。前述した全日空の直行便なら「eドリームズ」の14万0137円。ブラヴォーフライよりも2万円以上も安い。

フロマーズおすすめ3番目は、「グーグルフライツ」。検索大手が航空券予約サイトまで手を伸ばしているとは、知らなかった。

Google フライト

例のアシアナ航空便は8万2970円。アシアナ航空のサイトで予約するように指示している。

羽田ヒースロー直行便は、英国航空が全日空よりも安い。羽田8時50分発、ヒースロー13時10分着、所要時間は12時間20分、全日空よりも15分短い。料金は15万2610円。

2022年12月18日午前、モモンドを使って、羽田ヒースロー直行便往復券の値段を調べると、英国航空を使えば、来年1月24日午前に羽田を発って、その日の午後に到着、帰りは30日の午前にロンドンを発って、翌日早朝に羽田着。料金は、およそ1695ドル。1ドル137円なら、23万2000円ほど。

5年前に比べると、8万円ほど値上がりしている。ロシア上空を飛べないし、燃料費が高騰しているせいであろう。

2017年のはなしに戻る。出発日と帰国日を1日延ばして、月曜日にすると、中国南方航空の6万4870円が利用できると説明があった。これは貧乏旅行をする人にとっては、貴重な情報である。所要時間は23時間あまり。

フロマーズのおすすめサイト4位以下は省略。今度は、グーグルの検索欄に「海外航空券」と記入して、出てきたサイトを順に見ていこう。最初は、「DeNAトラベルのスカイゲート」。最安値は、キャセイ・パシフィック航空の8万6380円。所要時間は21時間10分、羽田発は、17時05分である。ヒースロー着は、翌日の6時15分。

次の「イーナトラベル」によると、最安値は、アシアナ航空の8万7290円。3番目は、「エクスペディア」。中国南方航空による、所要時間が29時間25分の便が最安値のようだが、1分以上も待っても、肝心の価格が表示されないのでパス。

広告料金を払っている4番目は、大手の「JTB」。最安値はアシアナ航空の8万2970円。直行便なら英国航空の14万1510円。これはグーグルフライツよりも1万円以上も安い。

広告料金を払っていないサイトの最初は「トラベルコ」。乗換1回の最安値は、アシアナ航空の8万0534円。直行便なら、英国航空の13万1750円。これは、JTBよりもさらに1万円ほど安い。

HISで調べると、直行便は、英国航空の11万8250円があるが、完売であった。12月中旬に出発すると5万5000円からと宣伝しているのだが、これは諸税等別の料金なので、税込になると、最安値でも8万6630円となる。もちろん、これは直行便ではない。こういう商売のやり方は、感心しない。

結論として、トラベルコを勧めたい。英国航空のサイトを覗いてみると、出発を予定より、3日遅らせて10月25日に英国航空で羽田を発って、11月1日に日本航空で帰国するように設定すると、なんと料金は11万1610円。

羽田発8時50分、ヒースロー着が13時10分と、ロンドンのホテルでチェックインして、昼寝をするのにうってつけである。帰りのヒースロー発は9時半、羽田着は翌日の6時25分。これなら、機内でぐっすり眠り、その日に出勤できるのではあるまいか。

英国航空と日本航空は、共同運行をしているのであろう。帰りの便は、日本航空でも、BA4608と便名が記されている。後者のサイトで同じ便を利用すると、料金は13万3110円。前者よりも2万円以上も高い。しかも、このサイトは、使い勝手が悪い。おもてなしの心が感じられない。はっきり言って英国の勝ち。

イギリスと日本を結ぶ直行便は、もう1社、ヴァージン・アトランティックがあるはずだと思って調べると、もう2年以上も前に、儲からないのか、就航をやめていた。


2017/08/01 10~12時に調査

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