ミュンヘン5日間


これは、2018年10月に、書いたものである。

ミュンヘン5日間、ひとり7万2800円からという阪急交通社の商品を取り上げよう。出発は1月20日深夜、羽田発のカタール航空を利用。ミュンヘン着は2日目の午後、4日目の午後には、もう帰国の便に乗るから、ミュンヘン滞在は約2日間。

現地空港税等を加えると、料金は、ふたりで18万0940円。

ではグーグルフライツを使って、ドーハ経由、羽田ミュンヘン間のカタール航空を使った料金を調べてみよう。

羽田1月20日23時50分に発つと12時間40分後にドーハ着。1時間25分待たされ、21日7時55分に経由地を離陸、ミュンヘン着は12時15分、所要時間は6時間20分。往復運賃は10万6490円。

ホテルは特に決まっていないが、ゲルマニアというホテルか、これと同等クラスという。ゲルマニアで広さ20平方メートルのダブルの部屋をアゴダで予約すると1万5672円。コンチネンタルの朝食付き。つまりコーヒーとパン。

航空運賃はふたりで21万2980円に1万5672円を加えて23万円弱。つまり阪急交通社を利用すれば8万円近く得することになる。

ゲルマニアの評判は芳しくない。特に夏に宿泊した人は、車の騒音はひどいし、窓は開けないと暑苦しいし、冷房が付いていないので、本当に参ったという苦情が見られる。

グーグル・マップによると、ホテルから駅まで5分、空港まで電車で40分なので、まあ駅に近いだけが取り柄ということになろう。無料の朝食も決して悪くないという。

4日目の注意事項に、ドーハでの乗り継ぎ待ち時間が6時間から9時間となります、と記されている。グーグルフライツによると、23日15時50分にミュンヘンを発つとドーハ着が23時30分。羽田行きの航空機は、出発が翌日の7時05分なので、空港で一晩明かすことになる。だから、こんなに料金が安いのであろう。

羽田着は24日の22時30分。へたをすると空港を出るのが午前0時過ぎということも考えられる。悪くすると、2日続けて空港で夜を明かすことになりはしないか。深夜の出発はいいのだが、到着が深夜になるのは、御免こうむりたい。

阪急交通社は、全日空、またはルフトハンザドイツ航空の直行便を使ったツアーも用意している。ホテルは例のゲルマニアか同等クラスに変わりないけれど。

クリスマス・イヴの12月24日に羽田発、28日帰国にすると14万6800円。グーグルフライツによると、11時35分に全日空で羽田を発って、28日10時55分、ルフトハンザドイツ航空で羽田着なら13万2510円。その差1万4290円。

直行便ならホテル・ゲルマニアに3泊することになるから、前と同じ部屋を予約すると2万4903円。ひとり分なら1万2500円ぐらい。上の1万4290円と比べると、わざわざ阪急交通社に頼まなくても、自分で手配したほうが、安くつく。またもっとましなホテルを選択できる。大手民泊サイトを利用するという手もある。

トラベルコで航空券とホテルを同時予約しよう。全日空とルフトハンザドイツ航空の直行便でホテル・ゲルマニアに3泊すると、ひとり14万2317円。阪急交通社の14万6800円と比べて、こちらのほうが安い。宿泊先をリージェントホテルにすれば14万3411円。でもトリップアドバイザーを覗くと、ゲルマニアにも匹敵するような悪口雑言が並んでいる。

大手民泊サイトで調べてみると、「街の中心に住む」というニコラスのアパートを借りて3泊すると、およそ4万円。アッティラという名の人が、面倒を見てくれて、口コミの評価も高い。ミュンヘン滞在は、ここに限るようだ。

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