自分が死んだ時、周りはどう自分を語るのだろう

そんなことを考えた。


今朝方、俳優の滝口幸広さん(以下 たっきー)の訃報が飛び込んできた。まだ34歳、突発性虚血性心不全だったという。

その衝撃は日本中を駆け巡り、Twitterの日本のトレンドに「滝口幸広」「たっきー」の両方がランクインするほどだった。


たっきーを初めて知ったのはもう7年くらい前のことだったと思う。「戦国鍋TV」という戦国時代を舞台にしたバラエティ番組で、たっきーの存在を知った。陽気な明るいキャラクターで、みんなの愛されキャラだった。


深夜にブログを通じて訃報が報じられ、真夜中にもかかわらず、Twitterには俳優仲間の弔いの言葉がたくさん並んでいた。

突然の死にかなり動揺しており、皆一様に「信じたくない。嘘だと言ってくれ」と投稿していた。

一夜明けてもまだ実感のない者も多かったが、仲間たちが各々にTwitterやブログを通じて、思い出や今の思いを語り始めた。


面白いくらいみんな口を揃えて
あいつは愛されてる」と言う。


年下の仲間のコメントを見れば、面倒見の良い兄貴として慕われていたことがよく分かるし、年上の仲間からのコメントを見れば、不器用だけど憎めない可愛い弟だと思われていたことがよく分かる。


細かいエピソードは割愛するけれど、仕事場で怒られたり、努力してるのを隠してるつもりで全然隠せてなかったり、すごく人間味のあるひとだったんだなぁって。

そこにみんなが惚れ込んだのが手に取るように分かった。


ふとね自分が同じように夭折したとして、周りは自分をどう語るのかなって気になった。


みんななんて言うんだろう。それを空の上から見るってどんな気持ちなんだろう。


わたしのことだから「その話は他の人にしちゃダメだって言ったじゃんか〜!!」とかすぐ突っ込んじゃいそうだけど。


みんな、もしわたしが明日死んだら、
どんな風にわたしを語る??

どんなエピソードを思い出す?


これからの人生、一体どのくらいの期間があるか分からないけど、「なんか変なやつだったけど、悪いやつじゃなかったね」くらいに言ってもらえるようにしたいし、友人たちが思い出話で酒が何杯でも飲めるくらいたくさんの思い出を作りたいと思った。


—こうやって書き落として、ようやくほんの少しだけたっきーの死を受け入れらた気がする。

たっきー、ゆっくりおやすみ。
本当にあなたは愛され者だ。

#エッセイ #コラム #滝口幸広

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