Andrew Weathers / Dreams and Visions from the Llano Estacado
2020年発売。米国リトルフィールド在住音楽家、Andrew Weathersが最高のアンビエント作品をリリースした。
印象的なギター、シンセの優しい音色が心地よい。電子的サウンドと素朴な楽器音が溶け合う楽曲Wind/Airなんかは、小春日和の散歩道の情景が浮かんだりして自然と心が落ち着く。
アルバム全体を通して聴いてみれば、まるで白日夢のようなぼんやりとした世界へと誘われるという点で、Tim Heckerの「Haunt Me」に似ていると感じた。といっても、「Haunt Me」とはノイズ成分が薄いところで決定的に違っているため、あくまでも個人的な感想である。
未曾有の事態に混乱する2020年。そんな時にリリースされたこのアルバムは、この時代になくてはならない温かみを充分に帯びた作品だ。年間ベスト候補。
ちなみにタイトルの"the Llano Estacado"は米国南西部地域の名称みたい。世界広い。
ベストトラック: Northwest Escarpment
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