家族がまたいなくなった
昨日、朝はとても寒かった。
年末に向け、色々なところでバーゲンなどの特売が始まる。
家計を預かる身としては、よりいいものをより安く手に入れなければならない。昨日もそうだった。
早朝からプレミアムのついた商品券を購入するために並んでいたら、家族から連絡がきた。
「あの子が亡くなったよ」
そう書かれたメッセージに、暫し呆然。
今は別々に暮らすあの子の具合が、少し良くないと聞いていた。
確かに聞いていた。
でも、だからっていなくなってしまうほど悪いとは誰も言ってなかった。
「あの子」とは、うちで生まれた犬のことで、そのお母さんが子供の頃うちに迷い込んできた子だった。方々手を尽くして飼い主を捜したが、結局分からずじまいで、うちの子になった。
その子も数年前に亡くなった。
昨日亡くなった子は、今までに二度も事故に遭い、その度に生還してくれた子だった。
「もう歩けない、安楽死を」
そう言われたこともあった。
でも、手術に耐え、リハビリを頑張ってくれて、どうにか歩けるようになってくれた。その頑張り屋さんのあの子がいなくなってしまった。
今年は家にいたハムスター2匹も亡くなっていて、年末になってまたお別れがくるなんて。
彼が子供の頃、とてとてと駆け寄ってきてくれた映像が頭に浮かぶ。
歩くぬいぐるみ。
とってもとっても可愛かった。
15年も家族でいてくれて有難う。
先にそっちにいったお母さんと、小さなハムスターたちと仲良く遊んでいてね。また会う日を楽しみにしているよ。
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