『2030年:すべてが「加速」する世界に備えよ』を読みました！

『2030年:すべてが「加速」する世界に備えよ』

　まず、感想を端的に…

　すげー面白かった！

　原題は、"THE FUTURE IS FASTER THAN YOU THINK"。おっと、アメリカのビジネス書にしては、タイトル長い。珍しい～。意味は「未来は思ったより高速やで」みたいな感じ？

　ピーター・ディアマンディスとスティーブン・コトラーによる共著。前者は最先端技術を扱う複数の企業を設立した起業家。後者は起業家兼作家。

現役バリバリの最先端産業起業家による未来予想本です。

　面白いのが、単体な技術を語るのでなく、めちゃくちゃ広範囲を解説しているんですよ。様々なテクノロジーが融合し、指数関数的的に、加速して、まるでSFのような世界が、すぐきちゃうぜ、って感じ。

　AI・ロボット・仮想現実・拡張現実・３Dプリント・ブロックチェーン・バイオテクノロジー等の技術発展により、物流・小売・広告・エンタメ・教育・医療・寿命・保険・金融・不動産・食料・資源・宇宙開発等の未来が、どう変わるか、って内容。

とにかく扱う領域が広い！

　範囲が広い分、それなりの厚さはあるんですが、文章自体は難しくないです。高度な科学知識を要するような難解さはなく、普通の人にも分かるようにと平易に書かれてます。とても読み易かったです。（読むのはそこそこ時間かかるけどw）

　扱っている内容は、おそらく、１つ１つは、丁寧にニュースサイト（海外系）を追えば、集められる情報だと思うんですよ。ただ、それら広範囲の情報が一冊にまとまった上で、未来像を丁寧に考察しているのが、とても良い。最初から自分でアクセスし、調べるより、めちゃくちゃ効率いいんだもん。（そして、気にあるジャンルがあれば、更に自分で調べればよいのです。）

　最先端テクノロジーを扱っている以上、昨年末に出版された時点でも、古くなっている部分もあるだろうし、5年後もしたら、おそらく、意味を為さない本でしょう。

今この時、急いで読まないと意味ないよ！

って本だと思う。

　普遍的な価値のある本も好きだけど、こういう、今だからこそ読むべき、という本も、それはそれで、超面白い。

　オススメです。

2030年：すべてが「加速」する世界に備えよ (NewsPicksパブリッシング)