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秋と冬

カメラの練習の記録日記、時々iPhone。秋と冬編です。

12月の頭、冬の初めの大阪。大阪が好きで、そしてその「好き」は、いきなり大阪駅から始まります。冬の大阪駅はとびきり好き。空間が空に向かって大きくひらけていて、空気や人の流れがキラキラと淀みなく流れるようで、いつ降り立っても清々しい気持ち。

ずっと「いつか必ず」と思っていた北浜レトロ。ようやく念願がかなって、平日の昼下がりに一人でアフタヌーンティー。

北浜レトロの近く、中之島の遊歩道を川沿いに歩いているとき、橋の斜め向こうに大阪取引所がちょうどこちらを向いてどーんと現れる瞬間がとても好き。

大阪に来るたびに、ひとの生活に一番深く根付く文化は街中の建築だな…と思います。それは何も、整然と整っているべし、ということではなく、「その景観には誰かの意思がちゃんと働いているか?」という意味で。

その意味でやっぱり、何度来ても、大阪の地下鉄の美しさに慣れることは無い気がします。


つづいて12月の中頃の熱海。熱海って初めて行ったけれど、東京から近くて良いですね。あの「踊り子」という名前の特急も良い。

湯河原にある、かつて井上馨の邸宅だった宿。

まるで実家のおじいちゃんのようなあたたかみのあるご主人が小ぢんまりと営んでいるところで、おもてなしもご飯も、とにかく優しくふっくらとしていました。

素敵な調度品の数々。この応接間を、就寝までのあいだ自由に使える場所としてあてがって頂き、ずっと夢見心地でした。


1月に京都で泊まったゲストハウス。私にとってゲストハウスに泊まる醍醐味とは「ある強いポリシーを持った人が作った空間に寝泊りして滞在することで、より近い距離でそれを体感できること」で、この宿はその目的を完璧に満たしてくれる場所でした。(好きな宿についてのnoteを別で書いているので、くわしくはそちらに)

2月、10年以上の付き合いの友人たちと有馬温泉。中学や高校や大学の卒業だったり、だれかの節目だったり…に合わせて何度も旅行をしてきたけれど、「100歳になったらどこいく?「100歳になるころは月いけるやろ、さすがに」みたいな会話をすると、あーもうそれは絶対叶えよう、叶えるしかない、と本気で思ってしまう。

2月、旭川。

偶々入ったバーのマスターがとても親切な方で、行くべきお店や食べるべきものなど、旭川の色々なことを教えてもらいました。「せっかくだから旭川でしか食べられないものだけを食べて帰ってね」と言ってくれた時の顔が、その街に根付いて商売をしてる人の誇りに満ちた顔で、かっこよかったなー。

そんなマスターが伝票の裏に書いて渡してくれたラーメン屋さんは、順番待ちのお客さんをお客さんの居住地で呼び出すというシステムの(「名古屋さん、東京さん、札幌さん…」という具合)愉快なお店でした。

フルーツサワーの専門店で飲んだ蜜豆サワー。

そして隅々まで可愛らしく素敵なホテル。ここの話もまた、後日別のnoteに。

札幌では念願のミルク村にいってきました。アイスにリキュールをかけながら頂くお店。バタースコッチ、バランタイン、薔薇のリキュール、どの組み合わせも天に昇る心地、脳にくる美味しさでした。
 

3月。親友の新居で引越し祝い。とびきり可愛くて美味しそうなお菓子と、お花を持って。

お湯を沸かしてお茶の支度をしながら、私に向かって「お皿とカップ、棚から好きなの選んで」と声をかけてくる彼女の感じがなんだかすごく良くて、

あの頃、部活のあと学校から帰りがたくいつまでも喋り続けたり、箸が転んでも大爆笑していた頃の延長で、今はこうやって土曜のお茶会を全力で真面目に楽しむ大人になったこと。嬉しいね。お互い。



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