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愛される前に愛してやるよ

 たしかあれは8歳の誕生日、まだ明るい時間にシャワーを浴びて、なぜかその日はパジャマではなくお気に入りの白いチュニックワンピースを着て、カラフルなクマさんのネックレスをつけて、おめかしをして、色紙などで飾り付けされているリビングで、家族に誕生日を祝ってもらった、という記憶がある。

 お友達が集まって豪華に祝われたこともあったし、ひとりぼっちで部屋に閉じこもって誰とも口を聞かなかったこともあったし、良い誕生日も悪い誕生日もあったけれど、いつもいちばん最初に思い出すのはあの8歳の誕生日で、それはたぶん、楽しかったり嬉しかったりしたからということだけが理由ではなく、誕生日というものを初めてきちんと意志をもって受け止めたから、のような気がする。


 そんな感じで本日8月8日、今年も有栖川姫子生誕記念日を迎えました。

 やるはずだった酒桂田(わたしが数ヶ月に一度イベントをしている歌舞伎町のバー)での生誕イベントも泣く泣く延期になり、お仕事もリスケになり、一周まわって意志もクソもなく誕生日を迎え、お買い物をしようとアリエクやQoo10を覗いてもなにも買う気になれなくて、そうこうしている間にそろそろ誕生日が終わろうとしています。

 感染症禍になって痛感するのは、やりたいことをやりたいと思ったタイミングでやれていたことは、当たり前ではなく恵まれていたということです。

 なんか、なんかもうぜんぶいやだな、みんなだいきらい、と最近ぐるぐるもしましたけど、腐って時間がすぎるより真っ直ぐ生きて時間がすぎる方が後悔が少ないので、今日から1年以内にやりたいことを10個書いておきます。

□引越す
□環境を整えてまた配信を始める
□一人芝居
□プロデュース業
□本(フォトブックか歌集)を作る
□脚本を書いてみる
□音楽をやる
□旅行
□ボランティア
□とある資格をとる


 先立つものがないことを理由に後回しにしてきたすべてを前倒しで動いて形にしてゆく1年にします。やりたいことは体と頭が動くうちにやっておかないとねいつ死ぬかもわからんし。

 感染症禍なのに実は今年が今まででいちばん高頻度でお芝居しているのですけど、ここから更にお仕事が増えたり生活が豊かになったりするかどうかは次の1年にかかっていると思います。

 皆さんどうか無理のない程度について来て、ここぞという時だけほんのちょっと(ほんとちょっと)無理して、楽しんで応援してくださったら嬉しいです。

 観劇してくださったり、イベントに参加してくださったり、遠くからご支援くださったり、SNSで話しかけてくださったり、いいねしてくださったり、愛してくださる方々、いつもありがとう。

 わたしが今日を迎えられたのは、あなたのおかげです。

 願わくば、来年もあなたと共に。




 有栖川姫子


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