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ドラマ『ブラッシュアップライフ』

最近の特技は仕事中に目をつぶったら瞬時に眠りにつけること。


作品情報

◎作品名:ブラッシュアップライフ(全10話)
◎あらすじ:平凡な30代の主人公(安藤サクラ)は、平凡な日々を過ごしていたが、ある日突然不慮の事故で命を落とす。来世に転生することが出来るが、人生で積んだ徳のポイントからオオアリクイだということを知る。転生するか、人生をやり直すかの選択を迫られ、同じ人生をやり直して徳を積みなおし、人として転生することを目指す。言葉の通りブラッシュアップライフだ。

自分用メモ

◎視聴方法:Netflix
◎視聴しようと思った理由:日常系YouTubeを見ているのだが、その人たちが話題にしていたから。バカリズムが脚本ということで少し興味はあった。そして年末年始に時間があり、ハマりすぎずつまらなさすぎず、という塩梅のドラマを探していた時、ちょうどよさそうと思ったから。
◎その他:特になし

感想

続きが気になりすぎて他のことに身が入らなくなるとか、睡眠時間を削ってまで見たくなるということは起こらず、ハマりすぎないところがちょうどよい。淡々としつつ、しっかりとストーリ性やメッセージ性があるので続きを見るのは、しっかりと楽しみだった。
休日に出かける前のお化粧をしている時間とか、洗濯を干しながらとか、何か作業をしながら見るのがお勧め。ただ軽めではあるものの、人生とか、人との関わりがテーマになるので、メンタルが安定した時に見る方が得られるものが多いと思う。

何も考えず見ることも出来るし、深く考えることも出来るドラマだった。
主人公が何度も転生するので余裕で100歳を超える。だから自分より圧倒的な経験を積んでいるわけなので、達観している。感情移入するというより、こういう考えがあるのか、と新しい発見をすることが多かった。(これを書いている人は現実世界の年齢なのですごい)

コメディなやり取りもあり、さすがバカリズムだなと感じる場面も多かった。セリフが短めで間の取り方が絶妙である。リアルな日常らしさがありつつも、転生ものという非現実感があって面白かった。
最後3話あたりはスリリングな展開(見ているこちらの心は穏やか)もあり、そこは一気見してしまった。

同じ人生をやり直して徳を積みなおし、人として転生する、という目的でドラマは進む。その過程での人間ドラマを楽しむことが出来る。
表面上はそうやって楽しめるドラマだが、記憶や知識を引き継いだ状態で転生することについて、モヤモヤする自分もいた。
命が終わった後に人生をやり直せるかも、転生できるかも、という希望を見せられた反面、転生することの目的について考えた。自分は望むのだろうか。今の人生の先に、何か望むことがあるだろうか、そういったことを考えた。

もし転生というものが本当にあったら。残りの人生を大切に出来なくなってしまうかもしれない。平凡な日々を贅沢な自分は「つまらない」というかもしれないが、本来の自分は「ありがたいこと」だと思って感謝していることにも気がついた。

今の私は、もし転生できると言われても、家族・友人・知人のことを考えると、彼らとずっと一緒にいたい、と思ってしまう。新しい人生をするなら、記憶は引き継ぎたくないかな。でも忘れたくない。100歳を超えたら乗り越えられるのだろうか。そんなことを考えた。普段、他人を煩わしいと感じつつも、本心では大好きなのだなと自覚した。

一日の終わりに目を閉じて寝る。次の日の朝に目が覚める。
当たり前のようなことだが、感謝しなければならないことだと思う。目が覚めたこと、この出来事は尊いもの。当たり前と言ったらお終いだけれど、目が覚めなかったら…それを考えるとどれだけ幸せなことか実感出来ると思う。寝たら起きる、この行為にメカニズムはあるだろうけど、何があるか分からない。保証がない人生。

当たり前に今を生きている自分、生かされていることに感謝したい。
変わらない過去。取り戻せない今。先の見えない未来。人生はやり直せない。答えが出ないものは考えないようにしているけれど、考え始めると止まらなくなる。そして考えた結果、私は全てのことに感謝を忘れずに生きていきたいのだと実感する。その理由は、未来が分からないから。これ以上でもこれ以下でもない。

だからといって毎日を精いっぱい生きることは私には向いていない。
自分らしく、無理をせず、自分が出来る感謝をして、世界の平和を祈りたい。
明日もより多くの人が幸せでありますように。明日実感しなくてもいい。振り返った時に「幸せだったな」と思える日であればいいな。


と、ブラッシュアップライフを見て考えました。
今の生き方を変えなきゃとか、このままじゃダメだとか、そういった焦りを感じさせられるものではなく、これからも大切にしたいものは何か、というのを改めて考えるきっかけをくれるような、ドラマでした。

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