人間距離測定器
個人的No.1の人生の課題
初対面相手に程よい距離感が測れない。
2,3回会った相手にも程よい距離感が測れない。
みんなメートル法なのに俺だけマイルで測っているのかなってぐらい、距離計が完全にぶっ壊れている。
初対面相手だと、踏み込めず遠すぎ。から何も生み出せず、ただただ無の時間を過ごす、そこから疎遠に。
天文学的確率の奇跡でたま〜に上手い具合の距離感で接することができる。ほんとごく稀。
それで2回目に会うと、踏み込みすぎ。からの嫌われて疎遠に、の永遠ループ。
嫌われたことを察知してなんとか名誉回復と意気込むが、そもそも一度嫌われた相手にもう一度好かれようなんて到底無理な話。そのうえ嫌われた相手なら踏み込んじゃいけないラインはさらに手前になっているはずなのに、そこも分からずに踏み越えて「嫌い」から「大嫌い」にグレードアップ。
今年22だというのに、人間の営みの初歩の初歩で足踏みしている。
思えば小中学校時代では、全員と70点ぐらいの関係性を築けていた。話の聞き役が多かったからかな。この時はまだ距離計がメートルだった。それが高校3年で、中学でよくある尖りが遅れて来た。中二病とはまた違う変な尖り。そこで自分をよく見られたい、認めてほしいとかいう承認欲求が芽生えてきた。思い出すだけでゲボが出る。
大学に上がっても遅れて来たその尖りが丸くならず、自分のことばっかりを話せばまぁ嫌われるわな。今になって分かる。
そこからは1人で通学して、授業が終わったら1本でも早い電車に乗りたくてすぐ教室を出ていた。
でも案外その生活が嫌でもなかった。「さみしい いやそーでもない」のたりないふたり状態。
この人と群れない生活と尖りがメートル距離計をマイル距離計に狂わせた期間だと思う。
そのマイル距離計が結果が招いた出来事がある。
そこそこ良くしてくれていた趣味仲間がいた。年上の女性。一緒に飲みにも行った。仲良くなったと思って、悩みだったり自分の内面のことを相談してた。ある時からそれが「コイツめんどくせぇな」に変わった。いや、変わってない。仲良かったのは趣味の中だけで、内面の話をされるほどの関係性は構築できていなかった。距離感を間違えた俺のミス。
その後人伝に「○○(俺)のこと面倒くさい人って言ってたよ」と教えられた。
「なに周りに言いふらしてるんだよ」とブチギレそうになったけど、悪いのは俺だからもうしょうがない。
ね、単位が違うから距離感間違えまくってるでしょ。
でもこの出来事以降、尖りが派生して性格になってしまった「人に嫌われたくない。誰からもよく見られたいタイプ」だった俺は「割り切って考える」を覚えたのだ。
周波数が合う人を探すのに時間がかかってるだけ。と。
人間生きてりゃそりゃ波長が合わない人にも会う。その人に無理に合わせに行って嫌われて気持ちが沈んでいても時間の無駄。変に好かれようとせずに互いに損をしない関係でいれば御の字だ。と。
距離も周波数も合わせないといけない人間難しいね。距離計に周波数合わせのダイヤル付きだ。
単位が違うながらも、うまく生きていく術を身につけていかないとね。
俺はマイル距離計なんだから、0.6キロメートル引くことを早く覚えろよ!