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新しい部屋

9月の始めに南テルアビブのShapira(シャピーラ)という地域に引っ越しをしました。この地域はテルアビブ中央バス駅から歩いて15分と近い場所にあります。

一般的に中央バス駅周辺の南テルアビブは治安が悪いと言われています。

アフリカ系移民(主にスーダンとエリトリア、エチオピア)の人が多く中には不法滞在の人もいて問題になっているそうです。

部屋を探している時、4,5件Facebookを通してアパートを見て回ったのですが、なかなかいい条件のアパートが見つからない。その時見つけたのがシャピーラの部屋でした。お値段はテルアビブ市内では比較的お手頃な値段の2400NIS(約75,000円)/月。

私も最初はどうかなーと思いながら部屋の内覧に行ったのですが、そのイメージをひっくり返されるほど興味深い居場所で一瞬で気に入りました。

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まず私のアパートは30代の女性2人が借りている集合住宅の一室。
2人とも芸術家で、ひとりはスペイン系ユダヤ人のアーティストRinat。もうひとりはダンサーでホスピタル・クラウンでもあるイスラエル人のMayaです。今回はRinatがスペインへ数ヶ月帰るため私がその間住むことになりました。2人とも賢くて優しくて英語もペラペラで何でも教えてくれるとてもいい人たちです。

毎日大きな窓から陽が入って明るいし、ベッドはダブルベッド。キッチンも広いので料理がしやすいです。

しかもシャピーラには市が管理しているコミュニティやスタートアップが存在しており、移り住んできた人が多いこの地域で、みんなが孤立しないように場所や情報をよりシェアしようと活動しています。シェアコーワーキングスペースもそこで見つけました。

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シャピーラにある、Vennというスタートアップが運営しているコワーキングスペース「Heven」。


近所にはイスラエル人でもアラブ系、正統派ユダヤ教徒、超正統派、ロシア系、アジア系、ラテン系、ヨーロッパ系とすごくミックスしています。近所の野外カフェはヒッピースタイルでいつも子供を連れた家族や若い人が集まってお茶を飲んだり勉強したり、遊んだり、歌ったりしています。

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近所の商店の正統派のお兄さんは、私がヘブライ語が読めず困っていそうならすぐに声をかけてくれるし、バスカードのチャージもここで出来るからいつでも言ってと優しくしてくれます。

アフリカ系の多い地域の商店では、私が日本人だとわかると、「日本?東京?いいね、行ってみたいな。どんな生活してるの?」と興味津々に聞いてきます。(旅行がなかなか難しいので話を聞くだけで楽しいようです。)

ひとくくりに「南テルアビブ」とひとくくりにするのは残念で、いろいろな人に会える、アットホームな場所だと感じます。

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テルアビブ中央駅から南に少し外れると、大体こう行った団地のような形のアパートが多いです。

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大きなカバンに揺られてまっすぐ歩けない宗教学校帰りの男の子がかわいい。

※この記事は2019年9月に書かれました。

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