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6歳、初めての家出。思い出お絵描き①

5歳まで、祖父母に養育されました。そして、6歳の時、初めて、ママとくらしました。人生で一度だけ、たった1度、わずか、半年の時間でした。
ママは再婚し、僕は何も告げられないまま、たらいまわしされ、7歳になると、児童相談所に入り、そこを経て、児童養護施設に入りました。そこで、15歳まで過ごし、中卒で、世に出て働きました…。


ママは気性の激しい人でした。叱られ、顔面をけられたりして、鼻血を出したり、グーパンで殴られました。全裸にされて、たたかれたり、外に出されます・・。怖くて仕方ありませんでした…。6歳まで、ママが、そんな人だななんて、祖父母の下に来た時からは、想像もできないことでした。でも、ママが好きでした。夕ご飯のリクエストとか、聞いてくれたり、楽しい時間だってあった。何より、彼女は、世界に一人しかいない、僕の母親です。


ママはお前なんて生みたくなかった
要らない、おまえなんか、捨ててやる

ママは怒ると、僕を裸にして、たたいて、この言葉を繰り返しました。そして、半年後、本当にそうしちゃったのです・・。再婚して、僕を捨てて去ったのです・・。

なんだか、家に帰りたくなくなり、道端にしゃがみこんでしまった。家出というより、家に向かって足が進まなくなった。頭を体育すわりしていた膝にうずめていると、自分の股、足の空間ができる。そこに夜になるに従い、車のヘッドライトが流れて、影を動かしていった。そうやって、うずくまって、うなだれていた。季節は、夏。僕は、ランニング、半ズボンを着ていた。親切な人がたくさんいて「僕、どうしたの?」と、声をかけられた。やがて、パトカーがきて、のせられて帰宅した。家とは目と鼻の先だった。ママに裸にされて、こっぴどく、ぶたれた。ママは「お前なんてべつに帰ってこなくていいんだ!生まなきゃよかったんだ、おまえなんて、どっか行っちまえよ!」と、僕をたたいた。泣きながらごめんなさいと大声で叫んでいた。


のち、知りました。
ママは会社経営の妻子ある男性と、不倫していました。
そして、生まれたのが僕だったのです・・。


ママに捨てられてから、43年が経過しました。
でも、克服できないことです。
ママにもっと愛情を注いでもらいたかったです。


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