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長期履修制度を申請しました 〜育児をしながら大学院へ進学できる?〜

 はじめまして、あれりと申します。このnoteが初めての投稿です。専門のライターさんではないので読みにくい箇所もあるかと思いますが、育児をしながら大学院を目指すパパママをはじめ、どなたかの参考になれば嬉しいです。今回は「長期履修制度」について、実際に申請した体験をもとにご紹介したいと思います。

長期履修制度とは?

 まずは私が申請した制度についてご説明します。
 一般に、各教育機関には標準的な修業年限があります。大学の学部なら4年、私の通う専門職学位課程(修士課程とほぼ同様の扱いです)は経歴次第で1年または2年、といった具合です。
 仕事や育児、介護等との両立を目指したい学生向けに、この修業年限を各教育機関の指定年数分まで延長出来る制度が長期履修制度です。ご参考までに、私は元々2年の修業年限を最長4年まで延ばす事が可能で、3年に延ばす申請をしています。

 制度の主旨や背景を知りたい方は以下のリンク(文部科学省)をご覧下さい。
https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo0/toushin/020201.htm

私が長期履修制度を申請しようと思った理由

 ここまでご覧いただいても「長期履修制度ってステキ!使いたい!」という感想を持たれる方はいないと思います。私も制度を知った時には、利用したいと考えていませんでした。
  そんな私が進学する中でなぜ制度の申請に至ったのか。以下、簡単に理由を挙げていきます。
・子どもの体調不良や第二子の妊娠など学業以外のイベントに備えたかった
・修業年限を延ばした場合でも払う授業料の総額が変わらなかった
 (≒時間を費やせばたくさん学べそう)
・修業年限をもとの2年に戻してもペナルティが無い
・休学中は学習が制限されるのに比べて、長期履修なら学籍はあるので課題研究のペースを調整しやすいのではないか
 
   以上のような思惑がありました。このように、私個人は長期履修制度を単位取得が難しくなった時のセーフティネットとして利用しています。そして現時点(入学時)では標準修業年限での卒業を目指しています。両立のためにはこのような戦略もあるのか、程度に捉えて頂ければ嬉しいです。
  もし今後、実際に長期履修生となって感じたメリットやデメリットがあれば別のタイミングでお伝え出来ればと思います。

(5/9追記)
公開後に授業料免除についての追加情報を頂きました!

長期履修の場合、学年ごとの授業料は元の修業年数分の総額÷延長後の総年数となります。
この時、授業料免除が適応されるのは計算後の授業料なので、標準年限での修業に比べて免除額が少なくなります。

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添付画像はtweet元の方(授業料年額53580円×2年分÷4年に延長)から提供頂いた実際の免除額です。貴重な情報をありがとうございました!
詳細な対応は各教育施設に確認頂ければと思いますが、ご参考にして頂ければ幸いです。

申請にあたって【説明会・入試・入学手続き・履修相談】

さて、私はいざ長期履修制度を申し込もうと考えた際に、どういった段取りで申請、運用をしていくのかの情報を見つけられませんでした。わからない中で勝手に「実は申請するなら〇〇のタイミングに相談が必要だったんだよね…」というシュチュエーションを想像し怯えていました。
 運良く私は卒業生の方に相談して不安を解消することができ、申請も滞りなく行えました。(もしSPHの情報をお求めでこのnoteにお越しになった方は、私が参考にさせて頂いていたこちらの記事もご覧下さい。)


  以下は私が通っている大学院における申請手続きです。進学をご希望される教育機関の情報をまずご参照の上、ご参考にしていただければと思います。

【長期履修制度に関する手続き】
①説明会・入試・合格発表前後
      制度が利用できる事のみ説明会で情報提供がありました。一方、入試中は面接でも一切長期履修制度の利用希望(そもそも育児をしているか等も含めて)は聞かれませんでした。
②入学手続き
 2月末に届いた入学手続き書類に「長期履修制度に申請予定の者は申し出ること」と記載されていて安心しました。実際に申し出ると、申請書と履修計画書が渡されます。申請には上記の書類に加えて、長期履修を必要とする根拠となる事由(育児や介護、仕事など)を証明する書類が必要でした。
③相談役の教員とやりとり
 私の時は専攻長というとても偉い先生に直接ご相談する手順になっていて、とても緊張しました。メールでアポイントを取り伺おうと思っていましたが、ちょうどCOVID-19の流行が本格化してきた頃で、そのままメールでの内容確認となりました。主に履修計画書を確認します。該当年度の時間割・シラバスの発表を待っていると提出期日ギリギリになってしまいます。そこで、前年度の時間割をもとに履修の計画を立てました。先生が授業毎の大変さも詳細にご存知でアドバイスを頂ける事に驚きましたが、とてもありがたかったです。
④承認印を貰い学務係へ提出
 私の時は申請期日までに登校日が無かったため、一度登校し承認印を頂き提出を済ませました。特に申請が通った旨などの連絡はありませんが、計画書通りに履修を進める事ができています。

おわりに

 何かご参考になる事はありましたでしょうか?
 私は現在入学してまだ1ヶ月ですが、オンライン講義を子どもに妨害されながらも久々の学習にワクワクしています。この情報が育児もキャリアも追い続けたい方の助けになれば幸いです。

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